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弥勒過去編(瑛二&白銀)
助けて side 瑛二 2
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「口で取れないなら、尻から無理やり喰わせるしかナイそうだ。
リアンは、アキヒメが知る限り一番神宮寺家を調べてイル。
そのリアンが、それ以外に方法はナイと断言しているカラナ~
かなり末期の飢餓状態だから、口から垂れて吸収するのを待っていてはムズカシイ、というか間に合わないだろうと言っている。
身体の作りは人間と変わらないから、腸から直接飲ませろと・・・大丈夫カ?」
固まったままの俺に、苦笑。
「あぁ、ありがとう。
・・・あ、名前は聞かれたナ。
わかった、気をつけるヨ」
電話を切り、胸ポケットにしまうと。
彰姫サンはその手で、俺の頭をぐちゃぐちゃにかき混ぜた。
「リアンの名前は聞かなかったことにシロ。
ま、こんな形にはなったが、弥勒家当主の噂はすでにアキヒメにも届いているゾ。
あんな小さかった坊主が、立派になったものだナ。
瑛一は、悔しかっただろうガ」
「・・・どういう、意味だ?」
「アキヒメから、言うことじゃナイ。
まぁ、正直、アキヒメはお前が瑛一を角無し鬼としていることは、嬉しイ。
瑛一ほど、出来た人間を神宮寺家で見たことはなかったからナ。
意味が知りたければ、もう方法は教えてやった。
本人から聞け。
あぁ、瑛一は鬼だから、兄弟どうこうは気にするナ。
瑛一を生かし続けたいか否か、ソレはもう答えが出てるだロ?」
心を見透かすような、赤い瞳。
「まぁ、瑛一のままだと、瑛一がかわいそうだナ。
せっかくだから、名前をつけてやれ。
瑛一の記憶が残っていても、新しい名前で今から初めてやった方がイイ。
鬼は名前をつけられることで、契り相手と新たに結びつく。
お前と違って、瑛一は悔やむ性格だ。
兄のままだと、元気になっても家出くらいしそうダ」
かんらかんらと笑い、寝ている瑛一の手を取る。
その掌に光が灯る。
彰姫サンの手から、瑛一の体へ光が伝わり吸い込まれていく。
リアンは、アキヒメが知る限り一番神宮寺家を調べてイル。
そのリアンが、それ以外に方法はナイと断言しているカラナ~
かなり末期の飢餓状態だから、口から垂れて吸収するのを待っていてはムズカシイ、というか間に合わないだろうと言っている。
身体の作りは人間と変わらないから、腸から直接飲ませろと・・・大丈夫カ?」
固まったままの俺に、苦笑。
「あぁ、ありがとう。
・・・あ、名前は聞かれたナ。
わかった、気をつけるヨ」
電話を切り、胸ポケットにしまうと。
彰姫サンはその手で、俺の頭をぐちゃぐちゃにかき混ぜた。
「リアンの名前は聞かなかったことにシロ。
ま、こんな形にはなったが、弥勒家当主の噂はすでにアキヒメにも届いているゾ。
あんな小さかった坊主が、立派になったものだナ。
瑛一は、悔しかっただろうガ」
「・・・どういう、意味だ?」
「アキヒメから、言うことじゃナイ。
まぁ、正直、アキヒメはお前が瑛一を角無し鬼としていることは、嬉しイ。
瑛一ほど、出来た人間を神宮寺家で見たことはなかったからナ。
意味が知りたければ、もう方法は教えてやった。
本人から聞け。
あぁ、瑛一は鬼だから、兄弟どうこうは気にするナ。
瑛一を生かし続けたいか否か、ソレはもう答えが出てるだロ?」
心を見透かすような、赤い瞳。
「まぁ、瑛一のままだと、瑛一がかわいそうだナ。
せっかくだから、名前をつけてやれ。
瑛一の記憶が残っていても、新しい名前で今から初めてやった方がイイ。
鬼は名前をつけられることで、契り相手と新たに結びつく。
お前と違って、瑛一は悔やむ性格だ。
兄のままだと、元気になっても家出くらいしそうダ」
かんらかんらと笑い、寝ている瑛一の手を取る。
その掌に光が灯る。
彰姫サンの手から、瑛一の体へ光が伝わり吸い込まれていく。
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