9 / 39
変わらぬ日々
模擬戦
しおりを挟む
先生「はあ、それよりもだ。
明日、魔法学園全校生徒参加イベント。
2対2のペア戦がある。」
ザワッ
「ペア戦だって!?」
「優勝したら、王室騎士団に推薦してもらえるらしいよ!!」
「僕頑張っちゃおうかな~!」
魂が抜けかけていたわたくしも、1ーA担任、アデル先生の言葉に覚醒する。
ペア戦!?
なんですの、その素敵な響きは!?
先生「静かにしろ。とりあえず、明日までにペアをつくってくるように。このクラスの人数は運良く偶数だ。必ず相棒を探してこい。ペアが居ねえとかほざく奴は承知しねえからな。
この世界は、余り物同士で生きて行けるほど、甘くはねえ。
ペアが作れねえ奴、他人に少しでも合わせられねえ奴は、即失格だ。
もちろん、成績もそれなりに下がる。
わかったな?必ず明日までにペアを作ってこい。
以上で今日の授業を終了する。
気をつけて帰れよ。じゃあな」
その言葉と同時になる鐘の音。
は!急がなくては!先手必勝!
ラピス「誰か、わたくしとペアを!?っ!?」
どういう事でしょう。
すでに大半が、
ペアらしき者と笑い合っているですって!?
「よろしく~」
「やっぱお前しかいねえよな!」
「頼んだわよ!」
「任せてよ!えへへ!」
ああ、そうです。
これが現実。
忘れていました。
わたくし、友だちがいないのでした。
ラピス「‥人生とは、なかなか変わらないものですね。」
私は席を立ち、ふらりと教室を出た。
ルド「!‥おい、女!!どこへっ、」
「リカルド様!私と組みませんか!」
「いえ、是非僕と!」
ルド「いや、俺は‥」
「あの、リカルド様‥まさか、クローリーと組むおつもりではありませんよね‥?」
ルド「はっ!?だ、誰があんな変人女と!?」
「よかった~!入学式の時、クローリーをエスコートしていたから、そうならどうしようかと‥。」
ルド「あ、れは、あの女が勝手にしたことだ‥。俺の意思ではない。」
「ですよね!!あの子なんだか変わっているというか‥近付き難いし、動物や植物に話しかけちゃってますし、意味不明っていうか‥。」
「容姿は最高ですけどね~」
「こら!これだから男は‥。とにかく!変わった子ですから、何をしでかすか‥。あの子と組んでもリカルド様に特はありません!!是非、私と組んでいただけないでしょうか!私、こう見えて騎士団候補に上がっているんですよね~!リカルド様のお役に立てると思います!」
ルド「‥そうか、考えておく。」
「ほ、ほんとうですか!!やった~」
「ちぇっ、まだ決まったわけじゃねえだろ!」
「べーだ!このクラスで一番強い女子は私よ!!ほぼ確定だもんね!」
「くっそ~!!俺の方が強いっつうの!!」
「は?!なら、証明しなさいよ!一度も私に勝ったことがないくせに!」
「な!?今から勝てば良いんだろ!表に出ろ男女!」
「なんですって!?頭にきた!いいわ!行くわよ!!!」
ルド「はあ‥馬鹿馬鹿しい。
それにしても‥
ふ‥あの女‥嫌われているではないか。俺にあのような態度をとるからバチが当たったのだ!‥、
あの女は、組む相手がいるのか?
ペアを探すのに絶好のチャンスというのに‥何処へ‥。‥。」
明日、魔法学園全校生徒参加イベント。
2対2のペア戦がある。」
ザワッ
「ペア戦だって!?」
「優勝したら、王室騎士団に推薦してもらえるらしいよ!!」
「僕頑張っちゃおうかな~!」
魂が抜けかけていたわたくしも、1ーA担任、アデル先生の言葉に覚醒する。
ペア戦!?
なんですの、その素敵な響きは!?
先生「静かにしろ。とりあえず、明日までにペアをつくってくるように。このクラスの人数は運良く偶数だ。必ず相棒を探してこい。ペアが居ねえとかほざく奴は承知しねえからな。
この世界は、余り物同士で生きて行けるほど、甘くはねえ。
ペアが作れねえ奴、他人に少しでも合わせられねえ奴は、即失格だ。
もちろん、成績もそれなりに下がる。
わかったな?必ず明日までにペアを作ってこい。
以上で今日の授業を終了する。
気をつけて帰れよ。じゃあな」
その言葉と同時になる鐘の音。
は!急がなくては!先手必勝!
ラピス「誰か、わたくしとペアを!?っ!?」
どういう事でしょう。
すでに大半が、
ペアらしき者と笑い合っているですって!?
「よろしく~」
「やっぱお前しかいねえよな!」
「頼んだわよ!」
「任せてよ!えへへ!」
ああ、そうです。
これが現実。
忘れていました。
わたくし、友だちがいないのでした。
ラピス「‥人生とは、なかなか変わらないものですね。」
私は席を立ち、ふらりと教室を出た。
ルド「!‥おい、女!!どこへっ、」
「リカルド様!私と組みませんか!」
「いえ、是非僕と!」
ルド「いや、俺は‥」
「あの、リカルド様‥まさか、クローリーと組むおつもりではありませんよね‥?」
ルド「はっ!?だ、誰があんな変人女と!?」
「よかった~!入学式の時、クローリーをエスコートしていたから、そうならどうしようかと‥。」
ルド「あ、れは、あの女が勝手にしたことだ‥。俺の意思ではない。」
「ですよね!!あの子なんだか変わっているというか‥近付き難いし、動物や植物に話しかけちゃってますし、意味不明っていうか‥。」
「容姿は最高ですけどね~」
「こら!これだから男は‥。とにかく!変わった子ですから、何をしでかすか‥。あの子と組んでもリカルド様に特はありません!!是非、私と組んでいただけないでしょうか!私、こう見えて騎士団候補に上がっているんですよね~!リカルド様のお役に立てると思います!」
ルド「‥そうか、考えておく。」
「ほ、ほんとうですか!!やった~」
「ちぇっ、まだ決まったわけじゃねえだろ!」
「べーだ!このクラスで一番強い女子は私よ!!ほぼ確定だもんね!」
「くっそ~!!俺の方が強いっつうの!!」
「は?!なら、証明しなさいよ!一度も私に勝ったことがないくせに!」
「な!?今から勝てば良いんだろ!表に出ろ男女!」
「なんですって!?頭にきた!いいわ!行くわよ!!!」
ルド「はあ‥馬鹿馬鹿しい。
それにしても‥
ふ‥あの女‥嫌われているではないか。俺にあのような態度をとるからバチが当たったのだ!‥、
あの女は、組む相手がいるのか?
ペアを探すのに絶好のチャンスというのに‥何処へ‥。‥。」
0
あなたにおすすめの小説
石塔に幽閉って、私、石の聖女ですけど
ハツカ
恋愛
私はある日、王子から役立たずだからと、石塔に閉じ込められた。
でも私は石の聖女。
石でできた塔に閉じ込められても何も困らない。
幼馴染の従者も一緒だし。
一般人になりたい成り行き聖女と一枚上手な腹黒王弟殿下の攻防につき
tanuTa
恋愛
よく通っている図書館にいたはずの相楽小春(20)は、気づくと見知らぬ場所に立っていた。
いわゆるよくある『異世界転移もの』とかいうやつだ。聖女やら勇者やらチート的な力を使って世界を救うみたいな。
ただ1つ、よくある召喚ものとは異例な点がそこにはあった。
何故か召喚された聖女は小春を含め3人もいたのだ。
成り行き上取り残された小春は、その場にはいなかった王弟殿下の元へ連れて行かれることになるのだが……。
聖女召喚にはどうも裏があるらしく、小春は巻き込まれる前にさっさと一般人になるべく画策するが、一筋縄では行かなかった。
そして。
「──俺はね、聖女は要らないんだ」
王弟殿下であるリュカは、誰もが魅了されそうな柔和で甘い笑顔を浮かべて、淡々と告げるのだった。
これはめんどくさがりな訳あり聖女(仮)と策士でハイスペック(腹黒気味)な王弟殿下の利害関係から始まる、とある異世界での話。
1章完結。2章不定期更新。
聖女を騙った少女は、二度目の生を自由に生きる
夕立悠理
恋愛
ある日、聖女として異世界に召喚された美香。その国は、魔物と戦っているらしく、兵士たちを励まして欲しいと頼まれた。しかし、徐々に戦況もよくなってきたところで、魔法の力をもった本物の『聖女』様が現れてしまい、美香は、聖女を騙った罪で、処刑される。
しかし、ギロチンの刃が落とされた瞬間、時間が巻き戻り、美香が召喚された時に戻り、美香は二度目の生を得る。美香は今度は魔物の元へ行き、自由に生きることにすると、かつては敵だったはずの魔王に溺愛される。
しかし、なぜか、美香を見捨てたはずの護衛も執着してきて――。
※小説家になろう様にも投稿しています
※感想をいただけると、とても嬉しいです
※著作権は放棄してません
好きな人に『その気持ちが迷惑だ』と言われたので、姿を消します【完結済み】
皇 翼
恋愛
「正直、貴女のその気持ちは迷惑なのですよ……この場だから言いますが、既に想い人が居るんです。諦めて頂けませんか?」
「っ――――!!」
「賢い貴女の事だ。地位も身分も財力も何もかもが貴女にとっては高嶺の花だと元々分かっていたのでしょう?そんな感情を持っているだけ時間が無駄だと思いませんか?」
クロエの気持ちなどお構いなしに、言葉は続けられる。既に想い人がいる。気持ちが迷惑。諦めろ。時間の無駄。彼は止まらず話し続ける。彼が口を開く度に、まるで弾丸のように心を抉っていった。
******
・執筆時間空けてしまった間に途中過程が気に食わなくなったので、設定などを少し変えて改稿しています。
私、魅了魔法なんて使ってません! なのに冷徹魔道士様の視線が熱すぎるんですけど
紗幸
恋愛
社畜女子だったユイは、気づけば異世界に召喚されていた。
慣れない魔法の世界と貴族社会の中で右往左往しながらも、なんとか穏やかに暮らし始めたある日。
なぜか王立魔道士団の団長カイルが、やたらと家に顔を出すようになる。
氷のように冷静で、美しく、周囲の誰もが一目置く男。
そんな彼が、ある日突然ユイの前で言い放った。
「……俺にかけた魅了魔法を解け」
私、そんな魔法かけてないんですけど!?
穏やかなはずの日々に彼の存在が、ユイの心を少しずつ波立たせていく。
まったりとした日常の中に、時折起こる小さな事件。
人との絆、魔法の力、そして胸の奥に芽生え始めた“想い”
異世界で、ユイは少しずつ——この世界で生きる力と、誰かを想う心を知っていく。
※タイトルのシーンは7話辺りからになります。
ゆったりと話が進みますが、よろしければお付き合いください。
※カクヨム様にも投稿しています。
婚約者を処刑したら聖女になってました。けど何か文句ある?
春夜夢
恋愛
処刑台に立たされた公爵令嬢エリス・アルメリア。
無実の罪で婚約破棄され、王都中から「悪女」と罵られた彼女の最期――
……になるはずだった。
『この者、神に選ばれし者なり――新たなる聖女である』
処刑の瞬間、突如として神託が下り、国中が凍りついた。
死ぬはずだった“元・悪女”は一転、「聖女様」として崇められる立場に。
だが――
「誰が聖女? 好き勝手に人を貶めておいて、今さら許されるとでも?」
冷笑とともに立ち上がったエリスは、
“神の力”を使い、元婚約者である王太子を皮切りに、裏切った者すべてに裁きを下していく。
そして――
「……次は、お前の番よ。愛してるふりをして私を売った、親友さん?」
清く正しい聖女? いいえ、これは徹底的に「やり返す」聖女の物語。
ざまぁあり、無双あり、そして……本当の愛も、ここから始まる。
主人公の義兄がヤンデレになるとか聞いてないんですけど!?
玉響なつめ
恋愛
暗殺者として生きるセレンはふとしたタイミングで前世を思い出す。
ここは自身が読んでいた小説と酷似した世界――そして自分はその小説の中で死亡する、ちょい役であることを思い出す。
これはいかんと一念発起、いっそのこと主人公側について保護してもらおう!と思い立つ。
そして物語がいい感じで進んだところで退職金をもらって夢の田舎暮らしを実現させるのだ!
そう意気込んでみたはいいものの、何故だかヒロインの義兄が上司になって以降、やたらとセレンを気にして――?
おかしいな、貴方はヒロインに一途なキャラでしょ!?
※小説家になろう・カクヨムにも掲載
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる