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序章
異世界召喚
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男…水口信彦(みずぐちのぶひこ)は至って普通な自宅警備員ねらーであった。
趣味はオカルト版巡り、知らない怪異、怪談はないと豪語で切るほどにはオカルトが大好きであった。
一日中オカ版に張り付いては知識をひけらかし、ねらーとレスバを繰り広げ、腹が減ったといつもの様にカップ麺のストックを買い込み、帰宅しようとコンビニの扉を潜った瞬間、一歩踏み出した足はコンクリートではなく、非常に豪勢な大理石の床であった。
「…は??」
白昼夢??あー、徹夜したからあるかも?と目を擦りもう一度床を見る。
やはりコンクリのざらざらした地面ではなくつるりとした大理石だ。
「ドッキリ???」
思わず周りを見まわし、はた、と気がついたのは周りに異様なほどに人がいること、そしてその人々は皆まるでゲームにでも出てきそうな豪華な服を着ていたことだ。
「(ドッキリ??だよな??うわあすげえ写真撮ってあとでスレ立てよ)」
そう思いながら静かだった人々にスマホを構えようとした瞬間、わっっっっっ!!!!!と周りが湧き上がり感激と喜びの声で溢れかえった。
「ヒエ!?」
情けない悲鳴をあげる水口など気にかけない様子で皆が一斉に手を取り大喜びしている。
ポツンと置いて行かれていた水口に人ごみを分けて現れたのはこれまたファンタジーな服装をした王様らしき人。
その王様(?)は水口の手を勢いよく掴むと手汗に塗れている水口の手など気にしない様子で破顔し
「ようこそいらしてくれた!!異世界からの住人よ!!!!」
と叫んだ
「………え?なに?ドッキリ??」
2回目のセリフを吐きながら王様らしき人にただ翻弄されていると王の背後から鈴のような声が響く
「ドッキリでもなんでもありませんよ、異世界の者よ。」
優雅な仕草でローブを引きずり、現れた女性の姿に水口は目が釘付けになる
「(ま!?すごい美人さんいるんだけど何!?!?ほんとに何!?!?)」
異世界、王様、そして美人…腐るほど読んできた小説の知識で水口は瞬間的に察する
「もしかしてこれ…異世界転生、的な??」
趣味はオカルト版巡り、知らない怪異、怪談はないと豪語で切るほどにはオカルトが大好きであった。
一日中オカ版に張り付いては知識をひけらかし、ねらーとレスバを繰り広げ、腹が減ったといつもの様にカップ麺のストックを買い込み、帰宅しようとコンビニの扉を潜った瞬間、一歩踏み出した足はコンクリートではなく、非常に豪勢な大理石の床であった。
「…は??」
白昼夢??あー、徹夜したからあるかも?と目を擦りもう一度床を見る。
やはりコンクリのざらざらした地面ではなくつるりとした大理石だ。
「ドッキリ???」
思わず周りを見まわし、はた、と気がついたのは周りに異様なほどに人がいること、そしてその人々は皆まるでゲームにでも出てきそうな豪華な服を着ていたことだ。
「(ドッキリ??だよな??うわあすげえ写真撮ってあとでスレ立てよ)」
そう思いながら静かだった人々にスマホを構えようとした瞬間、わっっっっっ!!!!!と周りが湧き上がり感激と喜びの声で溢れかえった。
「ヒエ!?」
情けない悲鳴をあげる水口など気にかけない様子で皆が一斉に手を取り大喜びしている。
ポツンと置いて行かれていた水口に人ごみを分けて現れたのはこれまたファンタジーな服装をした王様らしき人。
その王様(?)は水口の手を勢いよく掴むと手汗に塗れている水口の手など気にしない様子で破顔し
「ようこそいらしてくれた!!異世界からの住人よ!!!!」
と叫んだ
「………え?なに?ドッキリ??」
2回目のセリフを吐きながら王様らしき人にただ翻弄されていると王の背後から鈴のような声が響く
「ドッキリでもなんでもありませんよ、異世界の者よ。」
優雅な仕草でローブを引きずり、現れた女性の姿に水口は目が釘付けになる
「(ま!?すごい美人さんいるんだけど何!?!?ほんとに何!?!?)」
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