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第一章
異世界式除霊方法2
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ふ、と水口は自身の手首につけられたブレスレットの存在を思い出した
「(そういや、小さい頃にばあちゃあんからもらったんだっけこれ…確かお守りとかなんとか…)」
チャラ、と綺麗な翡翠がハマった綺麗なブレスレットを揺らし懐かしさに耽る。
どうしてもらったんだっけか、そこの部分だけぼんやりとしていて覚えていない。
でも確かに、ばあちゃんはこれを俺に渡した後に亡くなったんだった…
ばあちゃん、会いてえなあ…なんて考えていたまま、水口はゆっくりと眠りに落ちていった…
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
夢を見た
まだ自分が小さい頃で、ばあちゃんの家にはおかしなやつがいるって喚いては親を困らせてた記憶だ。
「(懐かし…そういや昔お化けが見えるとか喚いてみんなのこと困らせてたな…嫌な夢)」
ぼんやりとその風景を眺めていると今度は自分が何かに追われている視点に変わった
途端に上がる息とちぎれそうな手足の疲労感と血を吐きそうなほど痛む肺の感覚
思い出した、確か近所のガキ大将に命令されて森の奥の入っちゃいけない神社に行って、それで、…
確かに、何かを見て、その何かに追われたんだ
なんで忘れていたんだろうか。
とにかく頭の中にこびりつく恐怖と死にたくないという本能のまま元の道を駆けて駆けて…
森の出口に厳しい顔をしたばあちゃんがいたんだった
そのあとは、そのあとは…??
思い出せない、けど、このブレスレットはその時に貰ったことだけは思い出せた
「これがあればもうお前は大丈夫…さあ、先にお家にお帰り…ばあちゃんも後から帰るから…」
そう言って柔らかく自分の背を押したばあちゃんは…
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
そこで目が覚めた
どうして今まで忘れていたんだろうか、ポロポロと気付けば涙を流していた。
これのおかげで俺はそれ以降怖い目に遭うことはなかった、けど、ばあちゃんはそのまま戻らなかったんだ。
ごし、と手で雑に目元を拭うと俺はスレに書き込みをしていた
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
72:以下、ねらーがお届けします
イッチこねえなあ…寝てんのかな
73:以下、ねらーがお届けします
そりゃ寝るだろ、気づいたら異世界で慌ててたんだ…無理もない
74:以下、異世界転生した俺がお届けします
みんな、おはよう、スレ保守あざす
75:以下、ねらーがお届けします
お!!イッチ!!おはよう!!
76:以下、ねらーがお届けします
ちゃんと寝れたか??
77:以下、異世界転生した俺がお届けします
おう、ばっちり…急なんだが相談いいか??
78:以下、ねらーがお届けします
どしたん、話ピポパ??
79:以下、ねらーがお届けします
急なロボやめろw w w w w w
80:以下、ねらーがお届けします
おいこら真面目な話かもなんだぞ
81:以下、ねらーがお届けします
すまん…
82:以下、異世界転生した俺がお届けします
サンガツ。いや、突拍子もないかもなんだけどさ、俺昔幽霊的な何かに襲われたことがあるんだよ、信じてもらえないかもだけど…ばあちゃんに助けられてさ…そん時これ貰ったんだ。なんかわかるやついない???
http//gazoudayo.....
83:以下、ねらーがお届けします
お、翡翠のブレスレット??めっちゃ綺麗だな
84:以下、ねらーがお届けします
翡翠は魔除けの効果あるしな…おばあちゃんはどうなったんだ??
85:以下、異世界転生した俺がお届けします
多分だけど、俺の身代わりに…渡された日から行方不明なんだ
86:以下、ねらーがお届けします
そうだったんか…なんかすまん
87:以下、異世界転生した俺がお届けします
いや、大丈夫、ありがと…そんで、これ貰ってからピッタリそういうの見なくなったんだよ、
これこの世界の怪異にも効くと思うか??
88:以下、ねらーがお届けします
うーーーん、写真じゃなんとも言えない…そっちの世界の人に聞くしかないかも??
89以下、異世界転生した俺がお届けします
おK、聞いてくるわ
「(そういや、小さい頃にばあちゃあんからもらったんだっけこれ…確かお守りとかなんとか…)」
チャラ、と綺麗な翡翠がハマった綺麗なブレスレットを揺らし懐かしさに耽る。
どうしてもらったんだっけか、そこの部分だけぼんやりとしていて覚えていない。
でも確かに、ばあちゃんはこれを俺に渡した後に亡くなったんだった…
ばあちゃん、会いてえなあ…なんて考えていたまま、水口はゆっくりと眠りに落ちていった…
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夢を見た
まだ自分が小さい頃で、ばあちゃんの家にはおかしなやつがいるって喚いては親を困らせてた記憶だ。
「(懐かし…そういや昔お化けが見えるとか喚いてみんなのこと困らせてたな…嫌な夢)」
ぼんやりとその風景を眺めていると今度は自分が何かに追われている視点に変わった
途端に上がる息とちぎれそうな手足の疲労感と血を吐きそうなほど痛む肺の感覚
思い出した、確か近所のガキ大将に命令されて森の奥の入っちゃいけない神社に行って、それで、…
確かに、何かを見て、その何かに追われたんだ
なんで忘れていたんだろうか。
とにかく頭の中にこびりつく恐怖と死にたくないという本能のまま元の道を駆けて駆けて…
森の出口に厳しい顔をしたばあちゃんがいたんだった
そのあとは、そのあとは…??
思い出せない、けど、このブレスレットはその時に貰ったことだけは思い出せた
「これがあればもうお前は大丈夫…さあ、先にお家にお帰り…ばあちゃんも後から帰るから…」
そう言って柔らかく自分の背を押したばあちゃんは…
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そこで目が覚めた
どうして今まで忘れていたんだろうか、ポロポロと気付けば涙を流していた。
これのおかげで俺はそれ以降怖い目に遭うことはなかった、けど、ばあちゃんはそのまま戻らなかったんだ。
ごし、と手で雑に目元を拭うと俺はスレに書き込みをしていた
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72:以下、ねらーがお届けします
イッチこねえなあ…寝てんのかな
73:以下、ねらーがお届けします
そりゃ寝るだろ、気づいたら異世界で慌ててたんだ…無理もない
74:以下、異世界転生した俺がお届けします
みんな、おはよう、スレ保守あざす
75:以下、ねらーがお届けします
お!!イッチ!!おはよう!!
76:以下、ねらーがお届けします
ちゃんと寝れたか??
77:以下、異世界転生した俺がお届けします
おう、ばっちり…急なんだが相談いいか??
78:以下、ねらーがお届けします
どしたん、話ピポパ??
79:以下、ねらーがお届けします
急なロボやめろw w w w w w
80:以下、ねらーがお届けします
おいこら真面目な話かもなんだぞ
81:以下、ねらーがお届けします
すまん…
82:以下、異世界転生した俺がお届けします
サンガツ。いや、突拍子もないかもなんだけどさ、俺昔幽霊的な何かに襲われたことがあるんだよ、信じてもらえないかもだけど…ばあちゃんに助けられてさ…そん時これ貰ったんだ。なんかわかるやついない???
http//gazoudayo.....
83:以下、ねらーがお届けします
お、翡翠のブレスレット??めっちゃ綺麗だな
84:以下、ねらーがお届けします
翡翠は魔除けの効果あるしな…おばあちゃんはどうなったんだ??
85:以下、異世界転生した俺がお届けします
多分だけど、俺の身代わりに…渡された日から行方不明なんだ
86:以下、ねらーがお届けします
そうだったんか…なんかすまん
87:以下、異世界転生した俺がお届けします
いや、大丈夫、ありがと…そんで、これ貰ってからピッタリそういうの見なくなったんだよ、
これこの世界の怪異にも効くと思うか??
88:以下、ねらーがお届けします
うーーーん、写真じゃなんとも言えない…そっちの世界の人に聞くしかないかも??
89以下、異世界転生した俺がお届けします
おK、聞いてくるわ
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