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澁澤龍彦について

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澁澤龍彦は、翻訳、評論、エッセー、小説など、多彩な執筆活動をした
日本のフランス文学者。翻訳した作品はサドをはじめ奇抜かつ
異色のものが多い。

経歴

澁澤龍彦は1928年(昭和3年)5月8日 東京に産まれ、
名前は辰年だったため龍雄と名付けられた。
高校時代に戦争が終わり、17、18の頃フランス文学に興味を持ち
フランス語を学ぶ、この頃ジャン・コクトーに傾倒していた。
1954年にはジャン・コクトーの作品を
澁澤龍彦名義で刊行し以降はこの名で通している。
1955年六月にサドの邦訳を刊行、
翌年7月には『マルキ・ド・サド』選集


全三巻を刊行開始。その後もサド関連の作品を刊行するも、
1960年前年に発行したマルキ・ド・サドの『悪徳の栄え(続)』
が発禁処分となり年末には猥褻罪容疑で起訴が決定した。
(今ではあり得ない話ですね)
1961年8月にはサド裁判公判が始まり新聞では澁澤龍彦とサドの名が知れ渡る。
翌年の一審判決では無罪となったが控訴され、有罪となった。
その後1965年に刊行した『快楽主義者の哲学』が一時ベストセラーとなる。
1969年にサド裁判の上告審公判、最高判決は罰金刑となった。
翌年には『澁澤龍彦集成』全七巻の刊行が始まり多くの読者を獲得。
そして59歳の1987年8月5日午後3時38分病院のベットで読書中、頸動脈瘤が破裂し死去。


未だに名前が残る理由

もし澁澤龍彦が現代に産まれていたのならば、
恐らく執筆活動一本で生きて行くことはかなり難しかったことだろう、
そう考える理由は「澁澤龍彦が生きた時代と現代との価値観の違い」にある。
澁澤龍彦が悪徳の栄えを発行したのは戦後15年頃、
当時の人たちにとって、サドの洋書は、センセーショナルかつ過激な作品だった。
理由はただ一つ
「そんな作品が、まだ日本に無かったから」
確かにフランスでもマルキ・ド・サドは発禁になり投獄までされた。
澁澤龍彦はサドと同じように社会的に批判されたのだ。
でも現代にはセンセーショナルかつ過激な作品は山ほどある。澁澤龍彦もサドも、
恐らく現代ではその一部に埋もれていただろう。澁澤龍彦は
「良い意味で」罪に問われたからこそ、それを見た人々の中にいた
その時代の支持者が彼の多彩な執筆活動だけでなく
オカルトから性風俗に至る、ありとあらゆる研究の成果・・・いや澁澤龍彦の本を
後世まで守り抜いてくれたのかもしれない。

おまけ(用語解説)

ジャン・コクトー
フランスの文学者、詩人、代表作
『恐るべき子供たち』を17日で書き上げたとの事。
そんなコクトーが一番恐ろしい。

ジョルジュ・バタイユ
間違ってなければ、『目玉の話』とかを書いた人。
この本が図書館に置かれているぐらいだから、日本は平和。
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