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第一章 魔法士学校編
第六話 救世主は学校長!?
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ルナさんに転移魔法で連れてきてもらったこの場所は……どう考えても学校じゃないよな。学校にドラゴンがいるはずないし。
周辺の実況をしたいのだが、足がすくんでいてそれどころではない。目の前にいるのはドラゴンであり、この状況は初めての体験だ。しかし、目を逸らすといけない気がしてならない。俺の直感がそう言っている。
目の前にいるドラゴンーー目視では五十メートルくらいはある。黒の禍々しい皮膚をしており、背にある翼はその巨体を包み込めそうな程の大きさで、時々腹が減っているのか分からないが、耳を劈く咆哮を轟かせている。
正直なところ死は覚悟している。何故ならこの状況、ルナさんが仕組んだとは思えない。あの人はバカ……もとい、おっちょこちょいな面がある。
『ごめんなさぁ~い彼方さ~ん、転移先を間違えちゃいました~』って言ってそうだ。
一応こちらには気づいてないみたいだが、そんな事はさほど重要ではない。足が動かないんだからな、我ながら情けないことこの上ない。
異世界とはこんな事が日常の様に起こるのだろうか。とても生きていける気がしない。まぁ今の状態はほぼ死んでいるみたいなものだが。
さて、状況を打開するために何か行動を起こさなければならない時だが、何故だか視界が悪くなりつつある。決して泣いているわけではない。もう一度言うが決して泣いているわけではない……
「グワァァァガァァァァゴワァァァァァ」
急に目の前のドラゴンが咆哮しながらこちらを睨みつける。
やばい、あちらが気づいてしまった。死ぬのか……死ぬんだな俺……
異世界で死ぬとどうなるのだろうか。前の世界に戻れるのかな。いや、そんな都合のいい話はないよな……
また違う世界に転生するとか……は、あるといいな。出来ればルナさんのいない世界がいいよな。
ドラゴンが巨大な足音をたてながら近づいてくる。
そろそろこの世界とのお別れの時間だな。死のカウントダウンを始めるか。
5……
4……
3……そういえば魔法、一度も使えなかったな。
2……泣きまんじゅう、味は美味しかったな。
1……さようなら……ルナさん……
「ルナファイアーエンドォォォ!!」
死のカウントダウンの最後の一秒、突然聞こえた声は遥か後方からドラゴンにも負けないくらいの声量で響き渡った。
その刹那、立ち尽くしていた俺の右隣を灼熱の如き赤い炎がものすごいスピードでドラゴンを目がけて走っていった。
炎はドラゴンに接触すると、瞬く間にその黒き体を包み込んだ。
「ギガァァグァァァグゥゥゥアァァ」
ドラゴンはその体にまとわりつく炎の熱さに悶え苦しんでいる様だった。
「おい貴様、無事か?」
背後から話しかけてきたのは先程魔法らしきものを唱えた声と同じ女の人の声だった。
「あっ、助けていただきありがとうござーー」
お礼を言おうと思い振り返ってみると、俺を見下ろす彼女に思わず絶句してしまった。
でかい、でかすぎる。推定180センチ以上あるであろう身長から俺をジロジロと睨みつけてくる。黒いセミロングの髪に青い瞳の彼女は、俺のことまで炎で焼いてしまいそうな程に威圧感があった。
「とりあえず話は後だ。ドラゴンはまだ生きている。ここを離れるぞ、私の手を握れ」
彼女はそう言いながら手袋をした右手を差し出してきた。そういえば女性と手を繋いだ事がないのだが……って今はそんな事を気にしている場合ではないな。てゆうか、女性にカウントしていいのか?
命の恩人に対して失礼な事を思いながら差し出された手を握った。
「では行くぞ。〈ルナ・テレポート〉」
彼女は手を握ったまま転移魔法を唱え、俺と彼女は無事ドラゴンの脅威から脱出することに成功した。
手を繋いだままの俺たちは、木造建築のいかにも学校の校長室の様なところに到着した。
「あのー、まさかと思いますが、ここはーー」
「ここか? ここは私の学校だが」
やはり学校か! つまり俺が行かなければならない場所に死の危険に直面しつつも到着したということか。
長い道のりだっーーいや、ちょっと待て。今私の学校って言わなかったか?
「もしかして……あなたはこの学校の先生とかですか?」
「先生と言うかこの学校の学校長だ」
ドラゴンより強いこの人ーーどうやらこの学校で一番偉い人らしい。ここで魔法を学ぶのか。
鬼教官に絶対にしごかれる未来しか想像できないな……
周辺の実況をしたいのだが、足がすくんでいてそれどころではない。目の前にいるのはドラゴンであり、この状況は初めての体験だ。しかし、目を逸らすといけない気がしてならない。俺の直感がそう言っている。
目の前にいるドラゴンーー目視では五十メートルくらいはある。黒の禍々しい皮膚をしており、背にある翼はその巨体を包み込めそうな程の大きさで、時々腹が減っているのか分からないが、耳を劈く咆哮を轟かせている。
正直なところ死は覚悟している。何故ならこの状況、ルナさんが仕組んだとは思えない。あの人はバカ……もとい、おっちょこちょいな面がある。
『ごめんなさぁ~い彼方さ~ん、転移先を間違えちゃいました~』って言ってそうだ。
一応こちらには気づいてないみたいだが、そんな事はさほど重要ではない。足が動かないんだからな、我ながら情けないことこの上ない。
異世界とはこんな事が日常の様に起こるのだろうか。とても生きていける気がしない。まぁ今の状態はほぼ死んでいるみたいなものだが。
さて、状況を打開するために何か行動を起こさなければならない時だが、何故だか視界が悪くなりつつある。決して泣いているわけではない。もう一度言うが決して泣いているわけではない……
「グワァァァガァァァァゴワァァァァァ」
急に目の前のドラゴンが咆哮しながらこちらを睨みつける。
やばい、あちらが気づいてしまった。死ぬのか……死ぬんだな俺……
異世界で死ぬとどうなるのだろうか。前の世界に戻れるのかな。いや、そんな都合のいい話はないよな……
また違う世界に転生するとか……は、あるといいな。出来ればルナさんのいない世界がいいよな。
ドラゴンが巨大な足音をたてながら近づいてくる。
そろそろこの世界とのお別れの時間だな。死のカウントダウンを始めるか。
5……
4……
3……そういえば魔法、一度も使えなかったな。
2……泣きまんじゅう、味は美味しかったな。
1……さようなら……ルナさん……
「ルナファイアーエンドォォォ!!」
死のカウントダウンの最後の一秒、突然聞こえた声は遥か後方からドラゴンにも負けないくらいの声量で響き渡った。
その刹那、立ち尽くしていた俺の右隣を灼熱の如き赤い炎がものすごいスピードでドラゴンを目がけて走っていった。
炎はドラゴンに接触すると、瞬く間にその黒き体を包み込んだ。
「ギガァァグァァァグゥゥゥアァァ」
ドラゴンはその体にまとわりつく炎の熱さに悶え苦しんでいる様だった。
「おい貴様、無事か?」
背後から話しかけてきたのは先程魔法らしきものを唱えた声と同じ女の人の声だった。
「あっ、助けていただきありがとうござーー」
お礼を言おうと思い振り返ってみると、俺を見下ろす彼女に思わず絶句してしまった。
でかい、でかすぎる。推定180センチ以上あるであろう身長から俺をジロジロと睨みつけてくる。黒いセミロングの髪に青い瞳の彼女は、俺のことまで炎で焼いてしまいそうな程に威圧感があった。
「とりあえず話は後だ。ドラゴンはまだ生きている。ここを離れるぞ、私の手を握れ」
彼女はそう言いながら手袋をした右手を差し出してきた。そういえば女性と手を繋いだ事がないのだが……って今はそんな事を気にしている場合ではないな。てゆうか、女性にカウントしていいのか?
命の恩人に対して失礼な事を思いながら差し出された手を握った。
「では行くぞ。〈ルナ・テレポート〉」
彼女は手を握ったまま転移魔法を唱え、俺と彼女は無事ドラゴンの脅威から脱出することに成功した。
手を繋いだままの俺たちは、木造建築のいかにも学校の校長室の様なところに到着した。
「あのー、まさかと思いますが、ここはーー」
「ここか? ここは私の学校だが」
やはり学校か! つまり俺が行かなければならない場所に死の危険に直面しつつも到着したということか。
長い道のりだっーーいや、ちょっと待て。今私の学校って言わなかったか?
「もしかして……あなたはこの学校の先生とかですか?」
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