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第1話:雨降る儀式と、翡翠に宿る神々
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ーー瑞鳳帝国の北方に位置する白家の屋敷では、朝から喧騒に包まれていた。
「見てちょうだい、お母様! この紅の鮮やかさ。これなら龍神様も私を放っておかないはずだわ!」
鏡の前で着飾った義妹だという麗蘭の声が廊下まで響いてくる。
「………ええ! ええ。まさしくその通りよ!!」
その後ろでは継母だという胡蝶が、我が世の春が来たかのように高笑いしていた。
ーー離れの自室で、白蓮華は窓の外のどんよりとした空を見上げながら、小さく溜息をついた。
「……まったくいつも以上に、うるさいわね。……龍神様は、そんなに派手なのはお好きじゃないと思うわよ」
蓮華がチラリと視線を落としたサイドテーブルには、一対の翡翠の円盤と、その上に鎮座する五体の小さな龍の彫像が置いてあった。
すると、置物からふわりと煙のような光が立ち上り、手のひらサイズの「それ」が姿を現す。
『ーー主(あるじ)、またあの者たちが騒いでおるのか? ……まったく騒々しい。どうせなら、焼き尽くしてやろうか?』
真っ赤な鱗と体を持つ火の龍・焔(ほむら)が、不機嫌そうに鼻から火花を散らしている。
「だめよ、焔。……ここはお父様の家なんだから。……それよりも、今日は雨が降りそうね?」
焔を宥めて、気をそらす。
『……ああ。貪欲に我らが加護を求める割には、人間共は天気の機嫌も取れぬらしい……』
冷ややかな声で答えたのは、水龍の雫(しずく)だった。
「………そうね」
思わず苦笑してしまう蓮華。
ーーふと、この異質な光景を見て、何故こうなったのかを思い出す。
ーーこの龍たちが蓮華の元に現れたのは、二年前の「龍の巫女選びの儀」の日だった。
『龍の巫女選びの儀』
ーー本来であれば、龍神を奉る祠の前で三日三晩踊り続けるべき神事の最中に、激しい嵐が襲った。
降り始めはさすがに踊りを続けていたけど、あまりの雨の強さに他の候補者たちが衣装が濡れて汚れるのを嫌って、騒ぎながら逃げ出した。
ただし、蓮華だけは、
「龍神様への約束だから」
と、
(……もし、やめて今以上に酷いことにでもなったら?)
と、本物の龍神の存在を気にしてやめることができずに、人もいなくなり、ずぶ濡れ泥塗れになりながらも最後まで舞い続けた。
ーーこれが三日三晩続くのか、とげんなりしていると、突然、天から巨大な黄金の龍が舞い降りて、地上の彼女と目を合わせたのだった。
その瞬間、
『………ようやく見つけた………』
頭の中で声がした。
ーー黄金の龍はその息吹を蓮華に吹き掛けた。
その瞬間、何かが体の中に入ったような感覚とともに、体の中から何かが溢れるような感覚がした。
ーー気がついた時、蓮華の黒髪は月の光を吸い込んだような銀に染まり、瞳は高貴な紫へと変わっていた。
戸惑う蓮華に黄金の龍は「番(つがい)」の印を胸に刻むと、いつの間にか回りに集まっていた火や水などを身に纏った龍たちも、
『私たちも混ぜて!』
と言ってくるので戸惑いながら金の龍を見上げると、優しく微笑んでいた。
その間も龍たちに捨て犬のような目で見つめられていて、理由もわからずに思わず頷くと、
『やったぁぁぁ!』
意味がわからないままでいると、龍たちが順番に蓮華に息吹を吹き掛けていく。
その度に体の中に何かが入ったような感覚がしていて、終わってから、それが契約だったと聞かされたのだった。
「……あの日からよね。私の人生が少し……いえ、だいぶおかしくなったのは……」
あの時は確認できなかった自分の姿を鏡で見つめると思わず溜め息が出てしまう。
ーーあの日、すぐに屋敷に一人帰った蓮華の変化を儀式を理解していなかったま継母と義妹は「雨に打たれた呪い」だと思い込み、気味悪がって今まで以上に避けるようになった。
蓮華を心配する龍たちに、許可しない人間が近付けないようにしてほしいと頼むと、部屋に結界を張ってくれたお陰で、悪意を持つものは誰も近付けなくなって、あの日、何が起きたのか正しく理解してくれた幼馴染みだけがこの部屋に入ることが出来て、蓮華を心配して、龍たちのために翡翠の置物を用意してくれたのだった。
そして、結界のお陰で継母たちがこの部屋の翡翠の置物を盗むこともできなって安心する蓮華。
ーーコンコン、と控えめなノックの音がした。
「蓮華、いるかい? 俊介だ」
幼馴染の商家の息子の俊介だった。
あの日、唯一最後まで雨の中で蓮華を見守っていたお陰で、龍たちも彼を気に入っている。
「ーー俊介。奥様の体調はどう?」
だから、同じくいい人だった彼の出産間近の奥様が気にかかる。
「ああ、お陰さまで順調にいけば、もうすぐ産まれそうだよ。……これ、龍さんたちのための新しい香木を持ってきた」
俊介は蓮華の髪や瞳の色が突然変わっても、蓮華の回りに龍が浮遊していても、驚きこそしたが決して彼女を蔑まなかった。
決して、態度を変えることもなく、いつも通りの幼馴染みとして接してくれている。
かけがえのない存在だ。
ーーだけど、そんな穏やかな時間は長くは続かなかった。
ーーその日、突然に屋敷の門前に、金色の龍の紋章を掲げた馬車が到着した。
「ーー皇帝陛下よりの使者である! 龍神の御印を持つ乙女ーー『聖なる番』を迎えに参った!」
門の外から男がそう宣言すると、何を勘違いしたのか、麗蘭と胡蝶がパッと明るい笑顔になり、
「……ついに来たわ!」
と感極まった声を上げて、二人は玄関へと飛び出していく。
ーーしかし、馬車から降り立った武官——鋭い眼光を隠し持った銀髪の青年は無礼にも駆け寄ってきた普段から派手な化粧と衣装を身に纏った麗蘭には目もくれなかった。
「……違う。この女からは、我(われ)の片割れの気配など微塵もしない」
銀髪の青年の呟きに麗蘭たちは戸惑いの表情を浮かべ、隣の母親を見つめる。
ーーそう、皇帝である蒼龍炎は、自ら武官の一人に変装して、自ら「番」を探しに来ていた。
龍炎は屋敷を見渡しながら、ある一点の方向をじっと見つめる。
ーーそう、離れがある方向だ。
次の瞬間、誰の制止も聞かないように龍炎は屋敷を突き進むと、数名の護衛も後を追いかける。
「ーーーーーー来た」
部屋にいた蓮華が呟くと、俊介が警戒するように蓮華の前に立つ。
ーー次の瞬間、部屋の戸が勢いよく開かれた。
先頭で中に入ってきた龍炎の金の瞳が、部屋の隅で座っていた蓮華の紫の瞳と衝突する。
ーー待っていましたとばかりに、部屋の中に鎮座していた翡翠の龍たちが、一斉に歓喜の咆哮を上げる。
「……見つけたぞ……。二年も、この我を待たせたな」
武官に扮したままの皇帝の口角が、蓮華を見つめながら、獲物を見つけたかの肉食獣のように吊り上がっていた。
「見てちょうだい、お母様! この紅の鮮やかさ。これなら龍神様も私を放っておかないはずだわ!」
鏡の前で着飾った義妹だという麗蘭の声が廊下まで響いてくる。
「………ええ! ええ。まさしくその通りよ!!」
その後ろでは継母だという胡蝶が、我が世の春が来たかのように高笑いしていた。
ーー離れの自室で、白蓮華は窓の外のどんよりとした空を見上げながら、小さく溜息をついた。
「……まったくいつも以上に、うるさいわね。……龍神様は、そんなに派手なのはお好きじゃないと思うわよ」
蓮華がチラリと視線を落としたサイドテーブルには、一対の翡翠の円盤と、その上に鎮座する五体の小さな龍の彫像が置いてあった。
すると、置物からふわりと煙のような光が立ち上り、手のひらサイズの「それ」が姿を現す。
『ーー主(あるじ)、またあの者たちが騒いでおるのか? ……まったく騒々しい。どうせなら、焼き尽くしてやろうか?』
真っ赤な鱗と体を持つ火の龍・焔(ほむら)が、不機嫌そうに鼻から火花を散らしている。
「だめよ、焔。……ここはお父様の家なんだから。……それよりも、今日は雨が降りそうね?」
焔を宥めて、気をそらす。
『……ああ。貪欲に我らが加護を求める割には、人間共は天気の機嫌も取れぬらしい……』
冷ややかな声で答えたのは、水龍の雫(しずく)だった。
「………そうね」
思わず苦笑してしまう蓮華。
ーーふと、この異質な光景を見て、何故こうなったのかを思い出す。
ーーこの龍たちが蓮華の元に現れたのは、二年前の「龍の巫女選びの儀」の日だった。
『龍の巫女選びの儀』
ーー本来であれば、龍神を奉る祠の前で三日三晩踊り続けるべき神事の最中に、激しい嵐が襲った。
降り始めはさすがに踊りを続けていたけど、あまりの雨の強さに他の候補者たちが衣装が濡れて汚れるのを嫌って、騒ぎながら逃げ出した。
ただし、蓮華だけは、
「龍神様への約束だから」
と、
(……もし、やめて今以上に酷いことにでもなったら?)
と、本物の龍神の存在を気にしてやめることができずに、人もいなくなり、ずぶ濡れ泥塗れになりながらも最後まで舞い続けた。
ーーこれが三日三晩続くのか、とげんなりしていると、突然、天から巨大な黄金の龍が舞い降りて、地上の彼女と目を合わせたのだった。
その瞬間、
『………ようやく見つけた………』
頭の中で声がした。
ーー黄金の龍はその息吹を蓮華に吹き掛けた。
その瞬間、何かが体の中に入ったような感覚とともに、体の中から何かが溢れるような感覚がした。
ーー気がついた時、蓮華の黒髪は月の光を吸い込んだような銀に染まり、瞳は高貴な紫へと変わっていた。
戸惑う蓮華に黄金の龍は「番(つがい)」の印を胸に刻むと、いつの間にか回りに集まっていた火や水などを身に纏った龍たちも、
『私たちも混ぜて!』
と言ってくるので戸惑いながら金の龍を見上げると、優しく微笑んでいた。
その間も龍たちに捨て犬のような目で見つめられていて、理由もわからずに思わず頷くと、
『やったぁぁぁ!』
意味がわからないままでいると、龍たちが順番に蓮華に息吹を吹き掛けていく。
その度に体の中に何かが入ったような感覚がしていて、終わってから、それが契約だったと聞かされたのだった。
「……あの日からよね。私の人生が少し……いえ、だいぶおかしくなったのは……」
あの時は確認できなかった自分の姿を鏡で見つめると思わず溜め息が出てしまう。
ーーあの日、すぐに屋敷に一人帰った蓮華の変化を儀式を理解していなかったま継母と義妹は「雨に打たれた呪い」だと思い込み、気味悪がって今まで以上に避けるようになった。
蓮華を心配する龍たちに、許可しない人間が近付けないようにしてほしいと頼むと、部屋に結界を張ってくれたお陰で、悪意を持つものは誰も近付けなくなって、あの日、何が起きたのか正しく理解してくれた幼馴染みだけがこの部屋に入ることが出来て、蓮華を心配して、龍たちのために翡翠の置物を用意してくれたのだった。
そして、結界のお陰で継母たちがこの部屋の翡翠の置物を盗むこともできなって安心する蓮華。
ーーコンコン、と控えめなノックの音がした。
「蓮華、いるかい? 俊介だ」
幼馴染の商家の息子の俊介だった。
あの日、唯一最後まで雨の中で蓮華を見守っていたお陰で、龍たちも彼を気に入っている。
「ーー俊介。奥様の体調はどう?」
だから、同じくいい人だった彼の出産間近の奥様が気にかかる。
「ああ、お陰さまで順調にいけば、もうすぐ産まれそうだよ。……これ、龍さんたちのための新しい香木を持ってきた」
俊介は蓮華の髪や瞳の色が突然変わっても、蓮華の回りに龍が浮遊していても、驚きこそしたが決して彼女を蔑まなかった。
決して、態度を変えることもなく、いつも通りの幼馴染みとして接してくれている。
かけがえのない存在だ。
ーーだけど、そんな穏やかな時間は長くは続かなかった。
ーーその日、突然に屋敷の門前に、金色の龍の紋章を掲げた馬車が到着した。
「ーー皇帝陛下よりの使者である! 龍神の御印を持つ乙女ーー『聖なる番』を迎えに参った!」
門の外から男がそう宣言すると、何を勘違いしたのか、麗蘭と胡蝶がパッと明るい笑顔になり、
「……ついに来たわ!」
と感極まった声を上げて、二人は玄関へと飛び出していく。
ーーしかし、馬車から降り立った武官——鋭い眼光を隠し持った銀髪の青年は無礼にも駆け寄ってきた普段から派手な化粧と衣装を身に纏った麗蘭には目もくれなかった。
「……違う。この女からは、我(われ)の片割れの気配など微塵もしない」
銀髪の青年の呟きに麗蘭たちは戸惑いの表情を浮かべ、隣の母親を見つめる。
ーーそう、皇帝である蒼龍炎は、自ら武官の一人に変装して、自ら「番」を探しに来ていた。
龍炎は屋敷を見渡しながら、ある一点の方向をじっと見つめる。
ーーそう、離れがある方向だ。
次の瞬間、誰の制止も聞かないように龍炎は屋敷を突き進むと、数名の護衛も後を追いかける。
「ーーーーーー来た」
部屋にいた蓮華が呟くと、俊介が警戒するように蓮華の前に立つ。
ーー次の瞬間、部屋の戸が勢いよく開かれた。
先頭で中に入ってきた龍炎の金の瞳が、部屋の隅で座っていた蓮華の紫の瞳と衝突する。
ーー待っていましたとばかりに、部屋の中に鎮座していた翡翠の龍たちが、一斉に歓喜の咆哮を上げる。
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