龍の巫女は後宮でものんびり暮らしたい~翡翠の置物に宿る龍たちが最強すぎて、嫌がらせが効きません~
「雨の儀式、あの日から運命は銀色に染まった――」
瑞鳳帝国の辺境に住む白家の長女・蓮華は、誰もが逃げ出した嵐の神事で独り舞い続け、伝説の龍神に見初められた。髪は銀に、瞳は紫に。それは皇帝の「番(つがい)」となった証。しかし、欲深い一族はその神聖な変化を「不気味な呪い」と呼び、彼女を虐げた。
父以外はどうでもよかった蓮華は、翡翠の置物を媒介に顕現した五色の龍たちと、結界に守られた自室で静かに過ごしていた。――あの若き皇帝が、自ら迎えに現れるまでは。
「ようやく見つけた我が魂の片割れ……もう、二度と離さない」
正体を隠し、武官として現れた皇帝・龍炎。冷徹と謳われたその内側には、初めて知った恋心と、番である彼女に触れたいと願う熱情が渦巻いていた。
「……私も、恋はわかりません。でも、不思議。あなたとなら、ゆっくり恋を育ててもいい気がします」
初めて芽生えた心に戸惑いつつも、皇帝の不器用な優しさを大切にしたいと願う蓮華。
後宮という伏魔殿に場所を移しても、最強の龍たちを従えた彼女のマイペースな歩みは止まらない。
龍をその身に宿す少女と、孤独を知る皇帝。
不器用な二人が歩み寄る、後宮溺愛ファンタジー、開幕!
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