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第一章 Bullying ~いじめによる問題~
第二話 中学校
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【ヨシマサ】
…。はぁ?ここは?
あぁ、戻ってきたのか。
なーんだ、あれだけの為に俺は飛んでったのかよ笑
もう何か疲れたぞ…
ヨシマサは安心しているようだが、まだまだ社会は安心できない。次は中学校が舞台。小学校より困難になってくる年代。
さて、あなたは解決できますか?
中学校の世界へ案内せよ。
【ヨシマサ】
うわっ!またかよ!
わぁぁぁぁぁぁぁ!
…。
ん、こ、ここは?
【ナツミ】
ねぇねぇフユミ!今度の日曜日、遊ばない!?
【フユミ】
あぁ、ごめん。今度の日曜日用事あるんだ。
【ナツミ】
そっか…最近用事用事って行ってるけど、何の用事なん?あまり聞いたらダメなことかもしれないけど。
【フユミ】
それは…ちょっと言えない。
【ナツミ】
私と遊ぶのが嫌だとか?
【フユミ】
それは関係ない!あんまり聞かないでほしいとこだよ、ナツミ。
【ナツミ】
うん、わかった。
【ヨシマサ】
次は女子中学生か。
何やらフユミとやらは、ナツミの誘いに断り続けてるよな。何でだろう?
【フユミ】
うん、ナツミには申し訳ないけど、言えないこともあるんだよ。
【ナツミ】
…わかった!じゃあまた来週だね!
すると、フユミはグラウンドへ向かった。
ヨシマサも共についていった。
【フユミ】
(まだサッカーの練習中か…。トウマくん、遅いな。)
【トウマ】
これで最後!シュート!
【フユミ】
あ!入った!
【トウマ】
はぁはぁ…。よし、今日はこの辺で終わろう!
お疲れ様!
【フユミ】
トウマくん!
【トウマ】
おぉフユミか!また待っててくれたんやね!
ありがとう。
【フユミ】
うん!もちろん!
【ヨシマサ】
こういうことか…。
てか、俺のやってることストーカーみたいじゃん笑。大丈夫かぁ?
それにしても、ナツミに言わずでこれは、ちょっと心痛いな…。何かが起こりそうだぞこれー。
【フユミ】
ねぇ、今週の日曜日なんだけど、大丈夫だよね!?
【トウマ】
あぁ、大丈夫!それにしても、最近ナツミの様子が見えないなぁ…。何かあったのか?
【フユミ】
え?何のこと?
【トウマ】
だって、いっつも一緒に帰ってんじゃん。
【フユミ】
それは…トウマと一緒に帰るために、別で帰ってるだけで。
【トウマ】
ナツミとはこのこと言ってないんだろう?
それじゃあまずいんじゃねーか。
一番仲良くしてきた友達なんだろ?
【フユミ】
わかってる!わかってるんだけど、私、なかなか言えなくて…。
【トウマ】
この際だからさ、明日はっきり言ったらどうだ?
【フユミ】
…うん。言ってみるよ。
【ヨシマサ】
結局言うことになったな。
さて、ここからどういう展開になるんだろうな。
なんかドキドキしてきたな。
そして翌日の放課後
【フユミ】
ね、ねぇナツミ。
【ナツミ】
どうしたのフユミ?
【フユミ】
昨日は変なこと言ってごめんね。
私、ナツミに隠してたこと言わないといけない。
【ナツミ】
?
【フユミ】
あの、帰りとか、遊ぶ日とか、最近なかなか誘うのを避けてたりしてるけど、実は…。
【ナツミ】
なーに、そんなん私気にしてないよ。
【フユミ】
あ、いや聞いてナツミ!
【ナツミ】
どうせサッカー部の人と一緒に帰ってるんでしょ!?
【フユミ】
…。
【ナツミ】
前もあったよね!?言わず言わずで後から言い出して、私を弄んだような感じに!
【フユミ】
あの時は!
【ナツミ】
あの時はなに!?まさか今回と違うとかでも言いたいの?
…いっつもそう。もう知らない!
【フユミ】
あ…。
【ヨシマサ】
こうなるわけか。
今気づいたんだけど、ナツミは夏で熱血な感じで、フユミは冬でクールって感じがするんだけど、気のせい笑?
そんなことより、この問題どう解決するよ!?
ん~っとここでボタンかー。
グラウンドへ
【トウマ】
そっか、無理だったか。
仕方ないだろう、フユミも悪気があってやったわけじゃないしな。
【フユミ】
どうしよ…。明日土曜日だし、明後日も約束してたこともあるし。
【トウマ】
とりあえず、フユミはこういう出来事が起こらないように注意を払うべきだな。
【フユミ】
うん。ナツミにちゃんと謝ってみる。
ナツミの家
[ピンポーン]
【ナツミ】
フユミ!?どうしたの?
【フユミ】
ごめんねいきなり。ナツミにちゃんと謝らなくちゃと思って。
【ナツミ】
あぁ、いいのいいの!ごめんねこっちこそ。私すぐ舞い上がっちゃうから、気にしないで。
【フユミ】
え、ホントに?
じゃあまた月曜日で!
【ナツミ】
うん!わざわざごめんね!
(ふん!もう許さないから…)
【ヨシマサ】
なんだー。普通に仲直りしてんじゃん!
ヨシマサにはナツミの裏は見えていなかった
そして、日曜日へ
【フユミ】
あ、あれ?チケットがない!?どこ行ったんだろう?
【トウマ】
どうした?チケットがないのか?
【フユミ】
うん、ここに入れといたはずなんだけど…。
あ、これかな?
…え、何これ?コン…
【トウマ】
え?なんだ今の?フユミまさか!?
【フユミ】
ち、違う!なんでこんなものが?
私こういうの持ち歩いてなんかない!
【トウマ】
そうか、そう言いながら実は俺にそういう目で見てたってことか。ナツミの言ってたことと同じだな。ショックだよ。
【フユミ】
違うんだって…私もなんでこんな中に入ってるか…。トウマくん、行かないでよ。
【ヨシマサ】
どうなってんだこれ?
なんであんなものがフユミの鞄に?
…もしかしてナツミなのか?でもこの前和解し合ったはずだけどな。
【フユミ】
これからどうしたらいいの…?
なんで、なんで…。
あれ?ナツミがいる!?
【ナツミ】
どうしたの?あれ、今日用事があったんじゃないの?
【フユミ】
用事…用事なんてない。
【ナツミ】
はぁ?じゃあなんで私の誘いを断った?
【フユミ】
あ!違う!用事は、用事は…!
【ナツミ】
もういい加減にしてほしい。
ずっと仲良しで共に歩んだ友達としてなったけど、何か私、今まで騙されてきたみたい。
もう絶好!さよなら!
【フユミ】
ちょっと待ってよ!
【ヨシマサ】
なんじゃこの展開。どうせぇっていうんだよ。
翌日
【フユミ】
おはよ…え、なに?みんなの視線…。
あれ?机がない!?
【ナツミ】
あら、フユミじゃないのー。
机がないの?机はねー、中庭にあるわよ。
【フユミ】
中庭?なんで?
【ナツミ】
だって、一人でいたいんでしょ?昨日も一人だったじゃない?私の遊ぶ予定も断ってまで。
嫌なら教室に持ってこれば?
ほら、先生が来るまで持ってこないと、授業できないよー。
【周りの生徒】
ははははは!
【フユミ】
…。
そして、フユミは中庭へ走って行った。
【フユミ】
え、何これ?
男を弄んだ女…ヤリ女…友人を裏切…い、いや、なんでこんなこと…。
【ナツミ】
何で?こっちが聞きたいわ!
逆の立場で考えてみなさい!
【フユミ】
どうすれば、どうすればいいの?
【ヨシマサ】
ひでえなぁこれ。女のいじめは間接的にやるんだな。怖い怖い。
…って言ってる場合ではないな。
何とかしねぇと。
【放送部の子】
な、なんだあんたは?
【ヨシマサ】
ちょっとマイク貸せ!
えー、いきなりで申し訳ありませんが…これ流れてる?
【放送部の子】
流れてますけど。
【ヨシマサ】
失礼しました。ここにハルミとアキミという仲があまり宜しくない関係の子がいます。
ですが、お互い嫌なところだけ見てるからそう思うだけで、好きなところとか、良いところを見つけ始めると、なんとまぁお互いの友情が芽生えたとのこと。これにより、二人は正反対の性格ではあるが、それでも仲良くしている。
どうですか、皆さんは嫌いな人がいたら、嫌いなとこばかり見てないですか?
【生徒】
何これ?朝礼の前っていうのに。
ふざけてんのか?
【ヨシマサ】
人には言い出せないものだってある。俺もそうだった。言わなきゃいけないのに、何故か言わずに放置…。
でも言い出したらそれでスッキリ!ちゃんと表に吐き出すのも必要。そうですよね!?フユミさん?
【フユミ】
!?
【ナツミ】
フユミ…?
【ヨシマサ】
あなたの心を素直に開きなさい。友達もそれを望んでいる。あなたの人生はこれから。前向いて進みなさい。
【フユミ】
…。あなたは誰なの?何で私のこと知ってるの?
【ヨシマサ】
早く行きなさい。そして、ちゃんと謝りなさい。
【フユミ】
は、恥ずかしいんだけど…。もう!机どうやって持って行ったらいいの?
【ナツミ】
フユミ!
【フユミ】
ナツミ!?いつの間にここまで?
【ナツミ】
何か、さっきの放送、訳わかんなかったね笑。
ごめん、私もフユミのことよく見てなかった。
こんなひどいことしてごめんね。
でも、ちゃんと話してよね!こっちだって心配するんだから!
【トウマ】
フユミ!お前…。
【ナツミ】
ほら!あなたの彼氏、来ちゃったわよ。
【フユミ】
トウマ…。2人とも本当に迷惑かけて、本当に!本当に!ごめんなさい!
私、言うのが怖くて、ナツミに嫌われたくないと思って、なかなか言い出せなかった。
本当にごめんなさい…。
【ナツミ】
トウマさんでしたっけ。私からも謝ります。フユミがこうなったのは私のせいです。私が間違ってた。すいませんでした。
【トウマ】
それ、なんだよ笑
机に書いてあるやつは笑
【フユミ】
あ!ダメ!見ないで!
【ナツミ】
これは私が処理するわ。フユミは教室に戻ってて。トウマさんも、もう大丈夫ですから。
今日からまた一緒に帰ってくださいね!
私もフユミには負けないんだから笑!
【フユミ】
ナツミ、ありがとう。
【トウマ】
じゃあ、行こうか。
【フユミ】
うん。
【トウマ】
しかし、なんだったんだろうな、あの放送。
フユミのこと知ってたみたいだし…。
【フユミ】
私もわからない。これは本当よ!
あ、今から放送室に行ってみる笑!?
【ヨシマサ】
あ、やっべ!こんなところいたらバレる!
ぬわっと!ENDボタンかよ!
はぁ、今回もすごかったなぁ~。疲れた。
今回の中学生でのいじめ問題、無事任務完了した。その後、フユミとトウマは毎日一緒に帰ることになり、ナツミも新しい相手が見つかり、2人それぞれ幸せな道へと歩んでいった。
《補足》
ナツミという名前だが、「夏」という意味で、明るくてハキハキとした、夏に相応しい性格を意味する。
それに対してフユミは「冬」なので、クールで少し根暗なイメージ。
真反対な性格をしてるということから、今回の名前を使用した。
…。はぁ?ここは?
あぁ、戻ってきたのか。
なーんだ、あれだけの為に俺は飛んでったのかよ笑
もう何か疲れたぞ…
ヨシマサは安心しているようだが、まだまだ社会は安心できない。次は中学校が舞台。小学校より困難になってくる年代。
さて、あなたは解決できますか?
中学校の世界へ案内せよ。
【ヨシマサ】
うわっ!またかよ!
わぁぁぁぁぁぁぁ!
…。
ん、こ、ここは?
【ナツミ】
ねぇねぇフユミ!今度の日曜日、遊ばない!?
【フユミ】
あぁ、ごめん。今度の日曜日用事あるんだ。
【ナツミ】
そっか…最近用事用事って行ってるけど、何の用事なん?あまり聞いたらダメなことかもしれないけど。
【フユミ】
それは…ちょっと言えない。
【ナツミ】
私と遊ぶのが嫌だとか?
【フユミ】
それは関係ない!あんまり聞かないでほしいとこだよ、ナツミ。
【ナツミ】
うん、わかった。
【ヨシマサ】
次は女子中学生か。
何やらフユミとやらは、ナツミの誘いに断り続けてるよな。何でだろう?
【フユミ】
うん、ナツミには申し訳ないけど、言えないこともあるんだよ。
【ナツミ】
…わかった!じゃあまた来週だね!
すると、フユミはグラウンドへ向かった。
ヨシマサも共についていった。
【フユミ】
(まだサッカーの練習中か…。トウマくん、遅いな。)
【トウマ】
これで最後!シュート!
【フユミ】
あ!入った!
【トウマ】
はぁはぁ…。よし、今日はこの辺で終わろう!
お疲れ様!
【フユミ】
トウマくん!
【トウマ】
おぉフユミか!また待っててくれたんやね!
ありがとう。
【フユミ】
うん!もちろん!
【ヨシマサ】
こういうことか…。
てか、俺のやってることストーカーみたいじゃん笑。大丈夫かぁ?
それにしても、ナツミに言わずでこれは、ちょっと心痛いな…。何かが起こりそうだぞこれー。
【フユミ】
ねぇ、今週の日曜日なんだけど、大丈夫だよね!?
【トウマ】
あぁ、大丈夫!それにしても、最近ナツミの様子が見えないなぁ…。何かあったのか?
【フユミ】
え?何のこと?
【トウマ】
だって、いっつも一緒に帰ってんじゃん。
【フユミ】
それは…トウマと一緒に帰るために、別で帰ってるだけで。
【トウマ】
ナツミとはこのこと言ってないんだろう?
それじゃあまずいんじゃねーか。
一番仲良くしてきた友達なんだろ?
【フユミ】
わかってる!わかってるんだけど、私、なかなか言えなくて…。
【トウマ】
この際だからさ、明日はっきり言ったらどうだ?
【フユミ】
…うん。言ってみるよ。
【ヨシマサ】
結局言うことになったな。
さて、ここからどういう展開になるんだろうな。
なんかドキドキしてきたな。
そして翌日の放課後
【フユミ】
ね、ねぇナツミ。
【ナツミ】
どうしたのフユミ?
【フユミ】
昨日は変なこと言ってごめんね。
私、ナツミに隠してたこと言わないといけない。
【ナツミ】
?
【フユミ】
あの、帰りとか、遊ぶ日とか、最近なかなか誘うのを避けてたりしてるけど、実は…。
【ナツミ】
なーに、そんなん私気にしてないよ。
【フユミ】
あ、いや聞いてナツミ!
【ナツミ】
どうせサッカー部の人と一緒に帰ってるんでしょ!?
【フユミ】
…。
【ナツミ】
前もあったよね!?言わず言わずで後から言い出して、私を弄んだような感じに!
【フユミ】
あの時は!
【ナツミ】
あの時はなに!?まさか今回と違うとかでも言いたいの?
…いっつもそう。もう知らない!
【フユミ】
あ…。
【ヨシマサ】
こうなるわけか。
今気づいたんだけど、ナツミは夏で熱血な感じで、フユミは冬でクールって感じがするんだけど、気のせい笑?
そんなことより、この問題どう解決するよ!?
ん~っとここでボタンかー。
グラウンドへ
【トウマ】
そっか、無理だったか。
仕方ないだろう、フユミも悪気があってやったわけじゃないしな。
【フユミ】
どうしよ…。明日土曜日だし、明後日も約束してたこともあるし。
【トウマ】
とりあえず、フユミはこういう出来事が起こらないように注意を払うべきだな。
【フユミ】
うん。ナツミにちゃんと謝ってみる。
ナツミの家
[ピンポーン]
【ナツミ】
フユミ!?どうしたの?
【フユミ】
ごめんねいきなり。ナツミにちゃんと謝らなくちゃと思って。
【ナツミ】
あぁ、いいのいいの!ごめんねこっちこそ。私すぐ舞い上がっちゃうから、気にしないで。
【フユミ】
え、ホントに?
じゃあまた月曜日で!
【ナツミ】
うん!わざわざごめんね!
(ふん!もう許さないから…)
【ヨシマサ】
なんだー。普通に仲直りしてんじゃん!
ヨシマサにはナツミの裏は見えていなかった
そして、日曜日へ
【フユミ】
あ、あれ?チケットがない!?どこ行ったんだろう?
【トウマ】
どうした?チケットがないのか?
【フユミ】
うん、ここに入れといたはずなんだけど…。
あ、これかな?
…え、何これ?コン…
【トウマ】
え?なんだ今の?フユミまさか!?
【フユミ】
ち、違う!なんでこんなものが?
私こういうの持ち歩いてなんかない!
【トウマ】
そうか、そう言いながら実は俺にそういう目で見てたってことか。ナツミの言ってたことと同じだな。ショックだよ。
【フユミ】
違うんだって…私もなんでこんな中に入ってるか…。トウマくん、行かないでよ。
【ヨシマサ】
どうなってんだこれ?
なんであんなものがフユミの鞄に?
…もしかしてナツミなのか?でもこの前和解し合ったはずだけどな。
【フユミ】
これからどうしたらいいの…?
なんで、なんで…。
あれ?ナツミがいる!?
【ナツミ】
どうしたの?あれ、今日用事があったんじゃないの?
【フユミ】
用事…用事なんてない。
【ナツミ】
はぁ?じゃあなんで私の誘いを断った?
【フユミ】
あ!違う!用事は、用事は…!
【ナツミ】
もういい加減にしてほしい。
ずっと仲良しで共に歩んだ友達としてなったけど、何か私、今まで騙されてきたみたい。
もう絶好!さよなら!
【フユミ】
ちょっと待ってよ!
【ヨシマサ】
なんじゃこの展開。どうせぇっていうんだよ。
翌日
【フユミ】
おはよ…え、なに?みんなの視線…。
あれ?机がない!?
【ナツミ】
あら、フユミじゃないのー。
机がないの?机はねー、中庭にあるわよ。
【フユミ】
中庭?なんで?
【ナツミ】
だって、一人でいたいんでしょ?昨日も一人だったじゃない?私の遊ぶ予定も断ってまで。
嫌なら教室に持ってこれば?
ほら、先生が来るまで持ってこないと、授業できないよー。
【周りの生徒】
ははははは!
【フユミ】
…。
そして、フユミは中庭へ走って行った。
【フユミ】
え、何これ?
男を弄んだ女…ヤリ女…友人を裏切…い、いや、なんでこんなこと…。
【ナツミ】
何で?こっちが聞きたいわ!
逆の立場で考えてみなさい!
【フユミ】
どうすれば、どうすればいいの?
【ヨシマサ】
ひでえなぁこれ。女のいじめは間接的にやるんだな。怖い怖い。
…って言ってる場合ではないな。
何とかしねぇと。
【放送部の子】
な、なんだあんたは?
【ヨシマサ】
ちょっとマイク貸せ!
えー、いきなりで申し訳ありませんが…これ流れてる?
【放送部の子】
流れてますけど。
【ヨシマサ】
失礼しました。ここにハルミとアキミという仲があまり宜しくない関係の子がいます。
ですが、お互い嫌なところだけ見てるからそう思うだけで、好きなところとか、良いところを見つけ始めると、なんとまぁお互いの友情が芽生えたとのこと。これにより、二人は正反対の性格ではあるが、それでも仲良くしている。
どうですか、皆さんは嫌いな人がいたら、嫌いなとこばかり見てないですか?
【生徒】
何これ?朝礼の前っていうのに。
ふざけてんのか?
【ヨシマサ】
人には言い出せないものだってある。俺もそうだった。言わなきゃいけないのに、何故か言わずに放置…。
でも言い出したらそれでスッキリ!ちゃんと表に吐き出すのも必要。そうですよね!?フユミさん?
【フユミ】
!?
【ナツミ】
フユミ…?
【ヨシマサ】
あなたの心を素直に開きなさい。友達もそれを望んでいる。あなたの人生はこれから。前向いて進みなさい。
【フユミ】
…。あなたは誰なの?何で私のこと知ってるの?
【ヨシマサ】
早く行きなさい。そして、ちゃんと謝りなさい。
【フユミ】
は、恥ずかしいんだけど…。もう!机どうやって持って行ったらいいの?
【ナツミ】
フユミ!
【フユミ】
ナツミ!?いつの間にここまで?
【ナツミ】
何か、さっきの放送、訳わかんなかったね笑。
ごめん、私もフユミのことよく見てなかった。
こんなひどいことしてごめんね。
でも、ちゃんと話してよね!こっちだって心配するんだから!
【トウマ】
フユミ!お前…。
【ナツミ】
ほら!あなたの彼氏、来ちゃったわよ。
【フユミ】
トウマ…。2人とも本当に迷惑かけて、本当に!本当に!ごめんなさい!
私、言うのが怖くて、ナツミに嫌われたくないと思って、なかなか言い出せなかった。
本当にごめんなさい…。
【ナツミ】
トウマさんでしたっけ。私からも謝ります。フユミがこうなったのは私のせいです。私が間違ってた。すいませんでした。
【トウマ】
それ、なんだよ笑
机に書いてあるやつは笑
【フユミ】
あ!ダメ!見ないで!
【ナツミ】
これは私が処理するわ。フユミは教室に戻ってて。トウマさんも、もう大丈夫ですから。
今日からまた一緒に帰ってくださいね!
私もフユミには負けないんだから笑!
【フユミ】
ナツミ、ありがとう。
【トウマ】
じゃあ、行こうか。
【フユミ】
うん。
【トウマ】
しかし、なんだったんだろうな、あの放送。
フユミのこと知ってたみたいだし…。
【フユミ】
私もわからない。これは本当よ!
あ、今から放送室に行ってみる笑!?
【ヨシマサ】
あ、やっべ!こんなところいたらバレる!
ぬわっと!ENDボタンかよ!
はぁ、今回もすごかったなぁ~。疲れた。
今回の中学生でのいじめ問題、無事任務完了した。その後、フユミとトウマは毎日一緒に帰ることになり、ナツミも新しい相手が見つかり、2人それぞれ幸せな道へと歩んでいった。
《補足》
ナツミという名前だが、「夏」という意味で、明るくてハキハキとした、夏に相応しい性格を意味する。
それに対してフユミは「冬」なので、クールで少し根暗なイメージ。
真反対な性格をしてるということから、今回の名前を使用した。
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