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戦い②
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バシューッッッ!!!!!!!
何かが弾ける音が聞こえた。
身体を強ばらせ恐る恐る目を開くと、そこには、、、、。
「…………っ?!?」
放たれた魔法を無効化している男がいる。
凄い…………。
思わず圧倒される。
彼の周りでは凄まじい風が吹き荒れていた。
よく見るとツノが生えている、魔族だ。
強い閃光が逆光となり、目を凝らすが見えない。
誰だ………?
魔族に知り合いなんていただろうか。
寧ろ、状況的に別の魔族が自分を狙いにきたのかもしれない。
光が収まり、魔族の男が少年の方を向き、近づいて来る。
敵ではない、味方だ………!
初めて会った時と若干姿が違うが、リリアムと一緒にいた男がそこにいた。
「………リリアムは無事か?」
問いに少年は力無く、その人物の方を指差す。
魔族の男はチラッと確認し、近くに瞬間移動をした。
少女を抱き起こし、揺さ振る。
返事がない、眠っている様だ。
微かに魔力の残り香がある。
眠らされた恐れが高いと思い、解除魔法を少女にかける。
すると、どんなに音が響こうが起きなかった少女の目がうっすらと開く。
頭がぼーっとしているのか、宙を見つめ、たまたま視界に入った者に視線を向ける。
「………カ……シム……?」
「起きたか」
ぼんやりしていたのも束の間、目を見開き、慌てて起きる。
「カシム!!ゲ、ゲルガが殺されてて、それで変な男がいて、それでそれで……っ!!!」
眠る前の衝撃的出来事に、上手く整理が出来ず言葉に表せない。
カシムはあやすかのごとく、リリアムの頭をポンポンと撫でる。
その優しい手つきに少し落ち着きを取り戻した。
「仲良しごっこは終わったのかしら?カシムちゃん」
男が不機嫌に口を開く。
見るとあちこちに小さな切り跡が見えた。
相手の魔法を無効化したついでに、多数の刃の如く切り裂く様に風魔法を放っておいたのだ。
しばらく効果がある為、足止めをするのにちょうど良かった。
カシムは立ち上がり、男の方を見る。
ふむ……と考える仕草をし、話し掛ける。
「お前は何故私を知っているんだ?」
彼は基本的に人や物を覚えていない。
覚えているのは親しい間柄で比較的よく会う人物のみである。
男は勿論そんなことは知らないので、馬鹿にされたのかと思い、憤った。
「はぁぁぁぁーー???!!!いい加減にしなさいよ!こっちはあんた達の感動の再会を胸糞悪い気分で見ててあげたのに!!ムカつくーー!!カシムちゃんなんてアタシが一捻りにしてあげるわっ!!!」
そういうと男は力を溜め、オーラを纏い始める。
メキメキと音がし、頭からツノが現れ、翼がはえた。
これが彼本来の姿である。
ビリビリと空気が震え、少年はその圧に気を失い、少女は冷や汗が止まらない。
カシムは男の様子を冷たい目で見つめていた。
何かが弾ける音が聞こえた。
身体を強ばらせ恐る恐る目を開くと、そこには、、、、。
「…………っ?!?」
放たれた魔法を無効化している男がいる。
凄い…………。
思わず圧倒される。
彼の周りでは凄まじい風が吹き荒れていた。
よく見るとツノが生えている、魔族だ。
強い閃光が逆光となり、目を凝らすが見えない。
誰だ………?
魔族に知り合いなんていただろうか。
寧ろ、状況的に別の魔族が自分を狙いにきたのかもしれない。
光が収まり、魔族の男が少年の方を向き、近づいて来る。
敵ではない、味方だ………!
初めて会った時と若干姿が違うが、リリアムと一緒にいた男がそこにいた。
「………リリアムは無事か?」
問いに少年は力無く、その人物の方を指差す。
魔族の男はチラッと確認し、近くに瞬間移動をした。
少女を抱き起こし、揺さ振る。
返事がない、眠っている様だ。
微かに魔力の残り香がある。
眠らされた恐れが高いと思い、解除魔法を少女にかける。
すると、どんなに音が響こうが起きなかった少女の目がうっすらと開く。
頭がぼーっとしているのか、宙を見つめ、たまたま視界に入った者に視線を向ける。
「………カ……シム……?」
「起きたか」
ぼんやりしていたのも束の間、目を見開き、慌てて起きる。
「カシム!!ゲ、ゲルガが殺されてて、それで変な男がいて、それでそれで……っ!!!」
眠る前の衝撃的出来事に、上手く整理が出来ず言葉に表せない。
カシムはあやすかのごとく、リリアムの頭をポンポンと撫でる。
その優しい手つきに少し落ち着きを取り戻した。
「仲良しごっこは終わったのかしら?カシムちゃん」
男が不機嫌に口を開く。
見るとあちこちに小さな切り跡が見えた。
相手の魔法を無効化したついでに、多数の刃の如く切り裂く様に風魔法を放っておいたのだ。
しばらく効果がある為、足止めをするのにちょうど良かった。
カシムは立ち上がり、男の方を見る。
ふむ……と考える仕草をし、話し掛ける。
「お前は何故私を知っているんだ?」
彼は基本的に人や物を覚えていない。
覚えているのは親しい間柄で比較的よく会う人物のみである。
男は勿論そんなことは知らないので、馬鹿にされたのかと思い、憤った。
「はぁぁぁぁーー???!!!いい加減にしなさいよ!こっちはあんた達の感動の再会を胸糞悪い気分で見ててあげたのに!!ムカつくーー!!カシムちゃんなんてアタシが一捻りにしてあげるわっ!!!」
そういうと男は力を溜め、オーラを纏い始める。
メキメキと音がし、頭からツノが現れ、翼がはえた。
これが彼本来の姿である。
ビリビリと空気が震え、少年はその圧に気を失い、少女は冷や汗が止まらない。
カシムは男の様子を冷たい目で見つめていた。
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