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第二章
二学期が開始
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まったりと過ごせた夏休みがあっという間に終わり、二学期に突入した。
友人たちとの再会の挨拶もそこそこに、休み明けのテストやら久々の授業やらでバタバタと日にちがすぎてゆく。
そんな中でも、どんな夏休みを過ごしたのかという話で盛り上がっているのが教室のあちこちから聞こえてきた。
流石、貴族様に大商人のご子息たち。有名な観光地にある別荘へいった、偉い人のパーティーに呼ばれた、年上の婚約者と遠出した、などなど。
マウント合戦かな?というような声もちらほらある。
しかし、「皇太子と城下町でデートして皇帝の寝室で昼寝して食事した」私以上の経験した人はいないと思う。
知ってる?皇帝の執務室は金ピカで、皇帝の寝室のベッドって私とアレハンドロの間に皇帝がダイブしても余裕があるくらい大きいんだよ?
あと10年小さい体ならそこで飛び跳ねても許されたよね。
「こうして寝てみると3人でも余裕だな! 今日は皇后も呼んで、久々に3人で寝るか?」
「結構です」
なんて、皇帝と皇太子の会話を横で聞くこと、貴族でもなかなかなくない?
ていうか、もしアレハンドロが甘えたくても私やデルフィニウム公爵の前で「じゃあ一緒に寝る!」とは言えないだろうよ。
格好付けたいお年頃だもんね。
と、私はなかなか稀有な体験をしたが、友人たちも思い思いの過ごし方をしていたようだ。
まずエラルドとバレット。
エラルドはバレットに誘われて騎士の夏季訓練に参加させて貰っていたらしい。
ユリオプス伯爵、許してくれたのか。
「仕事や課題は全部終わらせてからって条件だったんだ。だから家でやらないといけないこと、夏休み前半にぎゅーって詰め込んで大変だったよ」
と言っていたので、跡継ぎは大変だなぁと思いましたが私もそういえば跡継ぎだった。
エラルドにはわざわざ言わないけど、デルフィニウム公爵は「卒業してからでいいよ」派なので私は何もしていません。
人間なので急に仕事が出来なくなる可能性もあるけど、信頼できる人がいっぱいいるから大丈夫って言ってたわ。ボンボンは余裕が違う。
どうやらその騎士の訓練、とても厳しかったけど楽しかったそうで、どんなだったか嬉しそうに話してくれた。かわいい。
大人の騎士はご飯がまともに食べられなかった時の訓練も1週間ほどあったそうだが、バレットやエラルドは「体を作る時期だから」ってめちゃくちゃ食べさせれられたそうだ。それが正解だろうな。
「ずっとあの人たちに囲まれてたんだもんな。バレットになかなか勝てないのが分かった気がするよー」
と笑いながらも、エラルドはちょっと悔しそうだった。
バレットの父親のアコニツム騎士団長はエラルドを大層お気に召したらしい。エ
ラルドってどこでも好かれるよな。わかる。
だが、学園の剣術大会で優勝しなければ騎士になれない、という事情を聞いて、
「現段階では互角だから結果は分からない。が、今年、バレットが剣術大会に出なければ優勝はほぼ確実なんじゃないか?」
と、とんでも発言したせいで殴り合いの親子喧嘩になったらしい。
それはパパ団長が悪い。
2人以外の出場者にもとても失礼。
バレットは、
「俺は3年間剣術大会に出場するしお前には負けない。だが絶対騎士にする」
と言っていたがどうやるつもりなのか謎だ。
嫁にでも貰うの?どうなの?
次にネルス。
夏休みはいつも通り勉強もしつつ、父親のクリサンセマム侯爵と一番上のお兄さんの仕事について回っていたらしい。
「色々勉強になった!」
と、満足気でかわいい。
ネルスのために領内だけでなく色々な領地を回ってくれていたそうだ。
何度か言っている通り、クリサンセマム侯爵が末っ子のネルスかわいいかわいいなのはもちろんだが。
勉強熱心な末弟のネルスを長兄さんはほんっとに可愛がっている。
激かわのお子さんが産まれてからはだいぶ落ち着いたが、二次元でよく見るブラコン兄を具現化している。
そして学ぶための協力は惜しまない。
そんなお勉強のための道中にアンネの住んでいる街を訪ねて、実家の料理屋に寄ったと聞いた時のアレハンドロの顔ときたら。
「ずるい」と書いてあったね完全に。
私が代わりに「なんで誘ってくれなかったんだ」と言ってあげてしまったわ。
どうやら、
「この辺りの地域に僕と同じく首席になった生徒の実家が料理屋を営んでいるらしいです」
とネルスが言ったら、父兄揃って「行くー!!」となってしまって急遽立ち寄ったらしい。
同着首席になったのが特待生の女の子で、舞踏会でネルスのパートナーだったことをクリサンセマム家の皆さんにうっかり口を滑らせたのは私である。
すまん。家族の皆さんが興味津々過ぎてつい喋っちゃった。
アンネは、
「とってもびっくりしました! すごくご立派な馬車が店の前に停まって、何かあったのかと慌てて父と出て行って!」
と笑っていた。そりゃビビるよねー!
そうしたらネルスが出てきてまたびっくりしたらしい。そりゃそうだよねー!
アンネとネルスの話では、父親同士が意気投合して盛り上がっていたらしい。
ネルスの父は気のいい人ではあるが、それにしてもアンネのお父さんが強者すぎる。侯爵だよ相手。
「父がアンネを僕の嫁にしたいと言い出して困らせてしまって……改めて申し訳ない……」
「い、いえ!うちの父も本気にして舞い上がってしまって本当にすみませんでした……!」
そんな会話絶対してると思ったよねー。
二人で思い出しぺこぺこしてるのをかわいいなって見てたんだけど。
聞いている間、アレハンドロの顔がすごかった。
そんな感じで、夏休みの思い出話をしながら二学期が開始。
また無事に過ごせることを祈るばかりだ。
友人たちとの再会の挨拶もそこそこに、休み明けのテストやら久々の授業やらでバタバタと日にちがすぎてゆく。
そんな中でも、どんな夏休みを過ごしたのかという話で盛り上がっているのが教室のあちこちから聞こえてきた。
流石、貴族様に大商人のご子息たち。有名な観光地にある別荘へいった、偉い人のパーティーに呼ばれた、年上の婚約者と遠出した、などなど。
マウント合戦かな?というような声もちらほらある。
しかし、「皇太子と城下町でデートして皇帝の寝室で昼寝して食事した」私以上の経験した人はいないと思う。
知ってる?皇帝の執務室は金ピカで、皇帝の寝室のベッドって私とアレハンドロの間に皇帝がダイブしても余裕があるくらい大きいんだよ?
あと10年小さい体ならそこで飛び跳ねても許されたよね。
「こうして寝てみると3人でも余裕だな! 今日は皇后も呼んで、久々に3人で寝るか?」
「結構です」
なんて、皇帝と皇太子の会話を横で聞くこと、貴族でもなかなかなくない?
ていうか、もしアレハンドロが甘えたくても私やデルフィニウム公爵の前で「じゃあ一緒に寝る!」とは言えないだろうよ。
格好付けたいお年頃だもんね。
と、私はなかなか稀有な体験をしたが、友人たちも思い思いの過ごし方をしていたようだ。
まずエラルドとバレット。
エラルドはバレットに誘われて騎士の夏季訓練に参加させて貰っていたらしい。
ユリオプス伯爵、許してくれたのか。
「仕事や課題は全部終わらせてからって条件だったんだ。だから家でやらないといけないこと、夏休み前半にぎゅーって詰め込んで大変だったよ」
と言っていたので、跡継ぎは大変だなぁと思いましたが私もそういえば跡継ぎだった。
エラルドにはわざわざ言わないけど、デルフィニウム公爵は「卒業してからでいいよ」派なので私は何もしていません。
人間なので急に仕事が出来なくなる可能性もあるけど、信頼できる人がいっぱいいるから大丈夫って言ってたわ。ボンボンは余裕が違う。
どうやらその騎士の訓練、とても厳しかったけど楽しかったそうで、どんなだったか嬉しそうに話してくれた。かわいい。
大人の騎士はご飯がまともに食べられなかった時の訓練も1週間ほどあったそうだが、バレットやエラルドは「体を作る時期だから」ってめちゃくちゃ食べさせれられたそうだ。それが正解だろうな。
「ずっとあの人たちに囲まれてたんだもんな。バレットになかなか勝てないのが分かった気がするよー」
と笑いながらも、エラルドはちょっと悔しそうだった。
バレットの父親のアコニツム騎士団長はエラルドを大層お気に召したらしい。エ
ラルドってどこでも好かれるよな。わかる。
だが、学園の剣術大会で優勝しなければ騎士になれない、という事情を聞いて、
「現段階では互角だから結果は分からない。が、今年、バレットが剣術大会に出なければ優勝はほぼ確実なんじゃないか?」
と、とんでも発言したせいで殴り合いの親子喧嘩になったらしい。
それはパパ団長が悪い。
2人以外の出場者にもとても失礼。
バレットは、
「俺は3年間剣術大会に出場するしお前には負けない。だが絶対騎士にする」
と言っていたがどうやるつもりなのか謎だ。
嫁にでも貰うの?どうなの?
次にネルス。
夏休みはいつも通り勉強もしつつ、父親のクリサンセマム侯爵と一番上のお兄さんの仕事について回っていたらしい。
「色々勉強になった!」
と、満足気でかわいい。
ネルスのために領内だけでなく色々な領地を回ってくれていたそうだ。
何度か言っている通り、クリサンセマム侯爵が末っ子のネルスかわいいかわいいなのはもちろんだが。
勉強熱心な末弟のネルスを長兄さんはほんっとに可愛がっている。
激かわのお子さんが産まれてからはだいぶ落ち着いたが、二次元でよく見るブラコン兄を具現化している。
そして学ぶための協力は惜しまない。
そんなお勉強のための道中にアンネの住んでいる街を訪ねて、実家の料理屋に寄ったと聞いた時のアレハンドロの顔ときたら。
「ずるい」と書いてあったね完全に。
私が代わりに「なんで誘ってくれなかったんだ」と言ってあげてしまったわ。
どうやら、
「この辺りの地域に僕と同じく首席になった生徒の実家が料理屋を営んでいるらしいです」
とネルスが言ったら、父兄揃って「行くー!!」となってしまって急遽立ち寄ったらしい。
同着首席になったのが特待生の女の子で、舞踏会でネルスのパートナーだったことをクリサンセマム家の皆さんにうっかり口を滑らせたのは私である。
すまん。家族の皆さんが興味津々過ぎてつい喋っちゃった。
アンネは、
「とってもびっくりしました! すごくご立派な馬車が店の前に停まって、何かあったのかと慌てて父と出て行って!」
と笑っていた。そりゃビビるよねー!
そうしたらネルスが出てきてまたびっくりしたらしい。そりゃそうだよねー!
アンネとネルスの話では、父親同士が意気投合して盛り上がっていたらしい。
ネルスの父は気のいい人ではあるが、それにしてもアンネのお父さんが強者すぎる。侯爵だよ相手。
「父がアンネを僕の嫁にしたいと言い出して困らせてしまって……改めて申し訳ない……」
「い、いえ!うちの父も本気にして舞い上がってしまって本当にすみませんでした……!」
そんな会話絶対してると思ったよねー。
二人で思い出しぺこぺこしてるのをかわいいなって見てたんだけど。
聞いている間、アレハンドロの顔がすごかった。
そんな感じで、夏休みの思い出話をしながら二学期が開始。
また無事に過ごせることを祈るばかりだ。
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