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1章 出会い
5話 選択
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「なにの選択肢ですか?」
「勿論、人間と化モノの共存についてだ。」
「まず選択肢その一。君がもし共存を想っていて、それらを叶えるための力がほしいのなら、そのための力を君にあげよう。
そして、その二。君が共存より決別を思っていて、戦争の続きを望むのならば、力は授けない。そして、私はこれから君には関わろうとしないだろう。私は、共存を望むからな。――まあ、もう既に選択するものは決まっているようなものだがな。
どうする?少年よ。」
「僕は・・・先程も言ったとおりに、交流や共存を望んでいるわけでもありません。ですが、望んでいない、というわけでもないです。
戦争は僕の生活を、友を、そして大勢の喜楽を奪っていきました。それはもう、悪魔のように。
だから、僕は前者の――選択肢その一を選びます。」
戦争が嫌いだ。戦争は、欲望の塊のぶつけ合いだと、僕は思っている。
相手から物資を奪い、人を殺し、土地を捕り。
結局は、人とモンスターの本質は、変わらないのだ。
だから。また分かち合えるだろうと、思っている。
僕は。
「よし。ならば、力を授けよう。」
仲介人――いわば、外交人になるのだ。
「力を授けた。今はまだわからないことが多いだろうが、後々わかる。
・・・ところで、ここに来るまでに独眼鬼を見なかったか?」
「サイクロプスって・・・もしかしてさっき僕のことを殺そうとしてた・・・。」
そういえば、さっきのサイクロプス、なにか僕に喋りかけていた気がする。
もしかして。
「そのサイクロプスって、入り口にいたやつですか?」
「ああ、そうだ。驚かせてすまない。あいつは、あれでもいいやつなんだ。
ああ見えて、共存・協力派の化モノなのだ。いずれ力を借りるときも来るだろう。
ちょっと待っててくれ。」
祭壇が眩く、文字通りピカーッと白紫色に光った。
なにが起こったのかと、光を受けていた目を瞬かせながらゆっくり開くと・・・。
そこには、妖艶な雰囲気をまとった、九尾の妖狐がいた。
―――――――――――――――――――――――――――――――
こんにちは、筆者のCydiaです。
この度、アルス(主人公)の発言に統一性を持たせるために、「独眼鬼」と言っていたものを「サイクロプス」に変えさせていただきます。ご了承ください。
「勿論、人間と化モノの共存についてだ。」
「まず選択肢その一。君がもし共存を想っていて、それらを叶えるための力がほしいのなら、そのための力を君にあげよう。
そして、その二。君が共存より決別を思っていて、戦争の続きを望むのならば、力は授けない。そして、私はこれから君には関わろうとしないだろう。私は、共存を望むからな。――まあ、もう既に選択するものは決まっているようなものだがな。
どうする?少年よ。」
「僕は・・・先程も言ったとおりに、交流や共存を望んでいるわけでもありません。ですが、望んでいない、というわけでもないです。
戦争は僕の生活を、友を、そして大勢の喜楽を奪っていきました。それはもう、悪魔のように。
だから、僕は前者の――選択肢その一を選びます。」
戦争が嫌いだ。戦争は、欲望の塊のぶつけ合いだと、僕は思っている。
相手から物資を奪い、人を殺し、土地を捕り。
結局は、人とモンスターの本質は、変わらないのだ。
だから。また分かち合えるだろうと、思っている。
僕は。
「よし。ならば、力を授けよう。」
仲介人――いわば、外交人になるのだ。
「力を授けた。今はまだわからないことが多いだろうが、後々わかる。
・・・ところで、ここに来るまでに独眼鬼を見なかったか?」
「サイクロプスって・・・もしかしてさっき僕のことを殺そうとしてた・・・。」
そういえば、さっきのサイクロプス、なにか僕に喋りかけていた気がする。
もしかして。
「そのサイクロプスって、入り口にいたやつですか?」
「ああ、そうだ。驚かせてすまない。あいつは、あれでもいいやつなんだ。
ああ見えて、共存・協力派の化モノなのだ。いずれ力を借りるときも来るだろう。
ちょっと待っててくれ。」
祭壇が眩く、文字通りピカーッと白紫色に光った。
なにが起こったのかと、光を受けていた目を瞬かせながらゆっくり開くと・・・。
そこには、妖艶な雰囲気をまとった、九尾の妖狐がいた。
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こんにちは、筆者のCydiaです。
この度、アルス(主人公)の発言に統一性を持たせるために、「独眼鬼」と言っていたものを「サイクロプス」に変えさせていただきます。ご了承ください。
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