男女比1:4の世界に転生した社畜~美少女JKに「あなたをリア充にしてあげるから、私をプロゲーマーにしなさい!!」と言われ秘密のレッスンをする
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
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第20話だが私はあやまらない
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段ボールから荷物を取り出してクローゼットなどにしまい込んでいき、暫くすると……。
「なぁ~こーはい。ちょっと荷物多くないか? 春物、冬物、夏物、秋物に大量の食器……これじゃぁ学生の引っ越しと言うより家族レベルの引っ越しじゃないか。うちの持ってる洋服の倍ぐらいはあるぞ」
アンナ先輩の言葉に悪意はなかっただろう。
先の戦争によって男性の数は激減し、生き延びた男性の多くもケガを負っていて健康に働ける人は、前の世界に比べると雀の涙ほどしか存在しない。
俺みたいな存在も全くいないわけではないが……マイノリティに属する。
「当たらずとも遠からずです。父は戦死しましたし母親は事故でしにました今までは愛知で暮らしてたんですけど、寮のある学校に引っ越す事にしたんで思い出の品以外は全部処分したんですけど、それでもまだ量があってホントすいません」
「アンナ……」
鈴谷先輩が杏那先輩の名前を呼ぶ。
無神経に他人の事に口を出すな、とでも言いたいのだろう。
鈴谷先輩は多分あらかじめ俺の事を従妹のシズリさんから聞いている。
「ご、ごめんな。こーはい。うちが無神経なこと言って……」
「いえ。構いませんよ……この国であの戦争の被害者じゃない人なんて存在しませんから……」
元の世界でも時期と理由はどうあれすでに死んでいるので、自分としては割り切っているつもりだが、元の世界の俺を知らない人間からすれば『可哀そうな子』と言うレッテルを張られても、仕方がないように思う。
「確かにそうだけど……少し頭を働かせたり気を遣えばあんな言葉は出てこないでしょ?」
この人は力がある側の人間だ。
俺は力ある者の論理が大嫌いだ。
金や権力、コネに才能……もっと単純に言えば勉強が出来る。スポーツが出来る。こういった出来る側の……余裕がある側の人間の理屈と言うものは正論であることには間違いないのだが、他人が出来ないを見た時に言う正論にはどこか、侮蔑てきなマイナスの感情が籠った言い回しを好み、そういう力を持った人間は出来ない人間の人格や、家庭環境と関連図けて批判する傾向にある……ような気がする。
簡単に言えばマウントを取りたがる人間の性だ。
論理的に言えば僻みや妬み嫉みと言うべき感情なのだろう。
それが分かっていも嫌。分かっているからこそこの考えから脱却することが出来ないのかもしれない。
「知らない事は仕方がないですよ。鈴谷先輩は知っていたんでしょう? だったらこの地雷は避けられますよね? 知らない人間が踏み抜いた時に『頭を使えば』とか『気を遣えば』とか言ったって説得力ありませんよ? まぁすべては俺の推測ですが……」
全ては状況証拠による推論で全く薄弱な根拠しかない。従姉が俺を鈴谷馨《このひと》に託したのだ。ある程度の事情を知っていてもおかしくはない。
「確かにアナタがここに来ることは一カ月以上前に聞かされていたわ。シズリ先生も貴方の事を考えて一緒に住むつもりだったらしいけれど、アナタが拒否したと……だったらアナタが居ずらい場所に放り込んでしまえと思って、この寮にねじ込んだと言っていたわ。その話を聞いて過敏になっていた事は謝るわ。ごめんなさい」
鈴谷先輩は素直に俺に謝罪した。
謝るべきは俺ではないだろうに……
「俺に謝らずにアンナ先輩に謝ってください。先輩の言動は俺に対して悪いことをしたのではなく。アンナ先輩に対して悪いことをしたと思います」
俺の言葉に鈴谷先輩は「はっ」とした表情を浮かべる。
「確かにそうね……アンナごめんなさい。私は知っていたから口にしたら不味い話話題だと気が付いていたのに、それとなく注意もしなかった……本当にごめんなさい」
鈴谷先輩は素直に謝罪した。
アンナ先輩はバツが悪そうな表情でにへらと愛想笑いを浮かべる。
「あは。悪いのは、うちですよ。実際問題、うちが空気読めないのは去年一年で実感してますし……カオル先輩のお陰でだいぶ改善したつもりでしたけどまだまだでした……」
「ふふふ。そうねアンナもだいぶ成長したと思うわ」
「なぁ~こーはい。ちょっと荷物多くないか? 春物、冬物、夏物、秋物に大量の食器……これじゃぁ学生の引っ越しと言うより家族レベルの引っ越しじゃないか。うちの持ってる洋服の倍ぐらいはあるぞ」
アンナ先輩の言葉に悪意はなかっただろう。
先の戦争によって男性の数は激減し、生き延びた男性の多くもケガを負っていて健康に働ける人は、前の世界に比べると雀の涙ほどしか存在しない。
俺みたいな存在も全くいないわけではないが……マイノリティに属する。
「当たらずとも遠からずです。父は戦死しましたし母親は事故でしにました今までは愛知で暮らしてたんですけど、寮のある学校に引っ越す事にしたんで思い出の品以外は全部処分したんですけど、それでもまだ量があってホントすいません」
「アンナ……」
鈴谷先輩が杏那先輩の名前を呼ぶ。
無神経に他人の事に口を出すな、とでも言いたいのだろう。
鈴谷先輩は多分あらかじめ俺の事を従妹のシズリさんから聞いている。
「ご、ごめんな。こーはい。うちが無神経なこと言って……」
「いえ。構いませんよ……この国であの戦争の被害者じゃない人なんて存在しませんから……」
元の世界でも時期と理由はどうあれすでに死んでいるので、自分としては割り切っているつもりだが、元の世界の俺を知らない人間からすれば『可哀そうな子』と言うレッテルを張られても、仕方がないように思う。
「確かにそうだけど……少し頭を働かせたり気を遣えばあんな言葉は出てこないでしょ?」
この人は力がある側の人間だ。
俺は力ある者の論理が大嫌いだ。
金や権力、コネに才能……もっと単純に言えば勉強が出来る。スポーツが出来る。こういった出来る側の……余裕がある側の人間の理屈と言うものは正論であることには間違いないのだが、他人が出来ないを見た時に言う正論にはどこか、侮蔑てきなマイナスの感情が籠った言い回しを好み、そういう力を持った人間は出来ない人間の人格や、家庭環境と関連図けて批判する傾向にある……ような気がする。
簡単に言えばマウントを取りたがる人間の性だ。
論理的に言えば僻みや妬み嫉みと言うべき感情なのだろう。
それが分かっていも嫌。分かっているからこそこの考えから脱却することが出来ないのかもしれない。
「知らない事は仕方がないですよ。鈴谷先輩は知っていたんでしょう? だったらこの地雷は避けられますよね? 知らない人間が踏み抜いた時に『頭を使えば』とか『気を遣えば』とか言ったって説得力ありませんよ? まぁすべては俺の推測ですが……」
全ては状況証拠による推論で全く薄弱な根拠しかない。従姉が俺を鈴谷馨《このひと》に託したのだ。ある程度の事情を知っていてもおかしくはない。
「確かにアナタがここに来ることは一カ月以上前に聞かされていたわ。シズリ先生も貴方の事を考えて一緒に住むつもりだったらしいけれど、アナタが拒否したと……だったらアナタが居ずらい場所に放り込んでしまえと思って、この寮にねじ込んだと言っていたわ。その話を聞いて過敏になっていた事は謝るわ。ごめんなさい」
鈴谷先輩は素直に俺に謝罪した。
謝るべきは俺ではないだろうに……
「俺に謝らずにアンナ先輩に謝ってください。先輩の言動は俺に対して悪いことをしたのではなく。アンナ先輩に対して悪いことをしたと思います」
俺の言葉に鈴谷先輩は「はっ」とした表情を浮かべる。
「確かにそうね……アンナごめんなさい。私は知っていたから口にしたら不味い話話題だと気が付いていたのに、それとなく注意もしなかった……本当にごめんなさい」
鈴谷先輩は素直に謝罪した。
アンナ先輩はバツが悪そうな表情でにへらと愛想笑いを浮かべる。
「あは。悪いのは、うちですよ。実際問題、うちが空気読めないのは去年一年で実感してますし……カオル先輩のお陰でだいぶ改善したつもりでしたけどまだまだでした……」
「ふふふ。そうねアンナもだいぶ成長したと思うわ」
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