妾の子だった転生勇者~魔力ゼロだと冷遇され悪役貴族の兄弟から虐められたので前世の知識を活かして努力していたら、回復魔術がぶっ壊れ性能になった
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
文字の大きさ
大中小
52 / 124
第二章
第51話 フェンリルを治す
しおりを挟む「よしいい子だ。傷口を確認するぞ……」
そう言って黒く変色し固まった毛をハサミで切りながら傷口を確認する。
筋肉を越え骨が見えている。
鋭い何かで攻撃されたようだ。
「……酷いな【ハイヒール】【ハイアンチカース】」
傷を治しおまけに呪いも解呪する。
「いい子だな」
「キャウ!」
このフェンリルは賢い。
治療しているって判っているようだ。
「お前どこから来たんだ。親はどこかにいるのか?」
ワンワン鳴くだけで俺の質問に答えることはない。
フェンリルが托卵……もとい同系統のモンスターに育児を任せるなんて話を訊いたことはない。
しかし現実はそういう生態を持っているようだ。
だけど本来の生息地はもっと北のハズだ何か北の方であったのだろうか?
怪我を治したのでたんぱく質やカルシウムを摂取させないといけない。
以前買った肉と内臓、野菜を【アイテムボックス】から取り出し小さく切って食べさせる。
「たくさん食べて大きくなれよ」
「ワン!」
ガツガツと食べるよほどお腹が空いていたのだろう。
空になった皿に水を注いでやると勢い良く飲む。
「ワン! ワン!」
もっとよこせと言っているだろう。皿に手をあてたり、手を乗せて主張する。
お代わりをよそってやると美味しそうに食べる
「美味しいか?」
「アゥアゥアゥウウウ」
と遠吠えのような鳴き声をあげると体を擦り付けてくる。
可愛い。
「きゃんきゃんっ!」
「ちょっと……」
フェンリルは俺の膝上に昇ると、後ろ足立ちすると顔をペロペロと舐めてきた。
犬にとって最上の愛情表現だ。
今日は探索を辞めて帰ることになりそうだ。
「こんなところにいてもしょうがないから、一緒にくるか?」
「ワン!」
フェンリルの頭を撫でてやると、もふもふだった。
しかし少し脂っぽい。
シャンプーをしてやる必要がありあそうだ。
俺はフェンリルを離れに連れ帰ることにした。
「呪いが気になるな……」
一部のモンスター主にレイスなどの死霊系や知性の高い一部の種族のみが用いる。
もしかしたら呪いが原因でサラマンダーが暴れたのかもしれない。
魔物以外で呪いを使うのは人間や亜人と言ったヒト族だ。
「もしかして他国や他領地の工作とかかな? コッロス公爵家恨みとか買って居そうだし……」
考えていても仕方がない取り敢えず奥に進むしかないようだ。
………
……
…
奥に進むにつれ瘴気が漏れていてとても生物が住めるような環境ではなかった。
さらに奥に進むと特に被害の大きな一角を見つけた。
まるで教科書で習った。公害でも起きているような場所だった。
周囲の草花は全て枯れ果て木々は葉を全て落し、立ち枯れている。
その中心には不自然な壺が置かれていた。
目に見えて瘴気のような煙霧体が吹き出しており、コレが原因だと思われる。
「間違いなく原因はこれだな……【鑑定】」
瞳に魔力を集め鑑定眼を発動させる。
『呪怨瓶』と言うらしく、負の感情を瘴気と呪詛に変換・蓄積し放出する効果があるようだ。
前世でも同じようなものを見たことがある。
破滅主義者た魔王信奉者や魔族が好んで使った呪具で、高位魔族や魔王、封印されるような強大なモンスターの復活や回復、一時的な強化にも使えるらしく戦場やテロリスト共の拠点で類似したものを見たことを思い出した。
549
あなたにおすすめの小説
辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します
潮ノ海月@2025/11月新刊発売予定!
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる!
トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。
領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。
アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。
だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう
完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。
果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!?
これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。
《作者からのお知らせ!》
※2025/11月中旬、 辺境領主の3巻が刊行となります。
今回は3巻はほぼ全編を書き下ろしとなっています。
【貧乏貴族の領地の話や魔導車オーディションなど、】連載にはないストーリーが盛りだくさん!
※また加筆によって新しい展開になったことに伴い、今まで投稿サイトに連載していた続話は、全て取り下げさせていただきます。何卒よろしくお願いいたします。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
没落した貴族家に拾われたので恩返しで復興させます
六山葵
ファンタジー
生まれて間も無く、山の中に捨てられていた赤子レオン・ハートフィリア。
彼を拾ったのは没落して平民になった貴族達だった。
優しい両親に育てられ、可愛い弟と共にすくすくと成長したレオンは不思議な夢を見るようになる。
それは過去の記憶なのか、あるいは前世の記憶か。
その夢のおかげで魔法を学んだレオンは愛する両親を再び貴族にするために魔法学院で魔法を学ぶことを決意した。
しかし、学院でレオンを待っていたのは酷い平民差別。そしてそこにレオンの夢の謎も交わって、彼の運命は大きく変わっていくことになるのだった。
※2025/12/31に書籍五巻以降の話を非公開に変更する予定です。
詳細は近況ボードをご覧ください。
戦場の英雄、上官の陰謀により死亡扱いにされ、故郷に帰ると許嫁は結婚していた。絶望の中、偶然助けた許嫁の娘に何故か求婚されることに
千石
ファンタジー
「絶対生きて帰ってくる。その時は結婚しよう」
「はい。あなたの帰りをいつまでも待ってます」
許嫁と涙ながらに約束をした20年後、英雄と呼ばれるまでになったルークだったが生還してみると死亡扱いにされていた。
許嫁は既に結婚しており、ルークは絶望の只中に。
上官の陰謀だと知ったルークは激怒し、殴ってしまう。
言い訳をする気もなかったため、全ての功績を抹消され、貰えるはずだった年金もパー。
絶望の中、偶然助けた子が許嫁の娘で、
「ルーク、あなたに惚れたわ。今すぐあたしと結婚しなさい!」
何故か求婚されることに。
困りながらも巻き込まれる騒動を通じて
ルークは失っていた日常を段々と取り戻していく。
こちらは他のウェブ小説にも投稿しております。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
この聖水、泥の味がする ~まずいと追放された俺の作るポーションが、実は神々も欲しがる奇跡の霊薬だった件~
夏見ナイ
ファンタジー
「泥水神官」と蔑まれる下級神官ルーク。彼が作る聖水はなぜか茶色く濁り、ひどい泥の味がした。そのせいで無能扱いされ、ある日、無実の罪で神殿から追放されてしまう。
全てを失い流れ着いた辺境の村で、彼は自らの聖水が持つ真の力に気づく。それは浄化ではなく、あらゆる傷や病、呪いすら癒す奇跡の【創生】の力だった!
ルークは小さなポーション屋を開き、まずいけどすごい聖水で村人たちを救っていく。その噂は広まり、呪われた女騎士やエルフの薬師など、訳ありな仲間たちが次々と集結。辺境の村はいつしか「癒しの郷」へと発展していく。
一方、ルークを追放した王都では聖女が謎の病に倒れ……。
落ちこぼれ神官の、痛快な逆転スローライフ、ここに開幕!
【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます
まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。
貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。
そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。
☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。
☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。
魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。
カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。
だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、
ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。
国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。
そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる