聖女召喚に巻き添え異世界転移~だれもかれもが納得すると思うなよっ!

山田みかん

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お友達

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─────ピっ。

「ん?」
「ほ?」

 ─────ピっピっピッ。

「はっ!なにやらおかしな気配が!」

─────ピっ

「ぷっ」

 おかしな気配?なかなかいい勘しているじゃないか。
 正確には、お菓子な気配だがな。
 奴は気づかなかったようだが、さすがにおっさんは気づいたようだ。
 気付いたうえで、そ知らぬふりを決め込んだ。
 若干、口の端がヒクついているので面白がっているのだろう。
  
 何故菓子かというと、獣云々発言で態度は気に入らないが今現在、ケガ人がいるわけでもないので、直に手を出すのはちと気が引ける。

 なので実に地味な嫌がらせを開始するのだ!
 名付けて「豆鉄砲」である!

 ─────ピッ  
  ピピッ
  ピンっピンっ
  ピ───ンっ
  
  なんとここで、この実に地味な嫌がらせに、無言の参加者が増えました。
   自分と同じ部屋で野次馬をしていた隊員達と、ウィルのお兄さんたちが私が豆を飛ばしているのを真似て、無言で参戦しだした。
  
 劇団員の奴等の死角なのをいいことに、皆で茶菓子の豆を窓からピンピンと飛んでいく飛んでいく
 無駄にテクニックを駆使して、奴らの髪の中にすぽすぽと埋まっていく光景は、見る者の腹筋を鍛え上げる。。
 当人は、なにやら不穏な気配は察してはいるが、何が起こっているかが解らずきょろきょろ周りを見るが、己の頭上で起こっている事には気付かない。
  あ、一個跳ねた。
 
   ─────ぱく。

 おおっと、外れた一球(?)をピーちゃんが首を伸ばして受け取ったぁ───。

  「ぷっ」
  「ふふっ」

 この動作に、何が起こっているのか気付いたお姫さんとサラさん。
 アルヴァレスにいたっては、隊服の陰から弟君が「あ~ん」と口を開けている姿に悶えている。
 
「んん゛っ何を期待したのかは今は聞かん!とっとと己の任務を遂行するがいいっ!」 

「「「 あ‥‥‥‥はっ!! 」」」

 厳密にはおっさんは引退しているはずだが、元団長としての存在感に圧倒され思わず敬礼をしたのち踵を返した。
  その背中に向かって、おっさんの肩に止まっていたピーちゃんが羽ばたきながら鳴き声を上げる。

「 ピイィィィ─────」 
 
 皆が「?」とピーちゃんを見つめたが当の本人は、やれやれだぜと言わんばかりに羽繕いをしていた。
 今のは何だったんだろうと皆が首を傾げた次の瞬間、 劇団員の叫び声が離れた所から聞こえてきた。

「うわぁぁあ!」 
「何だよ!これ」
「痛い痛い痛い!」

 なんと劇団員たちは、どこからともなく現れた小鳥集団に、もれなく頭をつつかれまくっていた。
 正確には小鳥たちは器用に髪の中に潜り込んだ豆菓子を「ぢゅいぢゅい」囀りながらもれなく回収しているだけなのだが。

「ピーちゃんのお友達、すごいねぇ」

 やがて劇団員を叩きだし、任務をはたした小鳥たちがこちらに集まってきたので、お礼とばかりに皆で豆菓子を追加で献上したのであった。

~~ ~~~ ~~~  
 

 ひと手間の「エールボタン」ありがとうございます。
 時間を割いてくださった事に感謝感激で、連続前転ローリングをかまします。
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