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かわいい戦争
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ふん♪ ふん ふん♪ ふん♪ ふん ふん♪
「おう、どうしたチビスケ? お前、隊長の所にいなくていいのか?」
小さなあんよで広い廊下をご機嫌でふんふんしていると、進行方向を塞ぐように大きな影が降ってきた。
こちらに伸びてきた大きな手で、遠慮なく耳元をワシワシされる。
うにゅ。 悪くないでしゅ。 ぼく、この人間たちしってるもん。
リオや兄たまの達の目を盗んで、ぼくの事をなでなでしてくれる人間だ。
「隊長、お前に『名付け』するって、言ってなかったか~?はりきってたもんな~」
「名前候補、めっちゃ書き散らしてたしな~」
隊の中でも、実力的にアルヴァレス達の次に名を連ねる二人組なのだが、『深淵の森』では実に情けない姿をさらした。─────が、その姿は幸いな事に誰にも目撃されていない。
ちょっとお部屋に引きこもって、他の隊員達に憐憫の目で見られただけだ‥‥‥‥。
「うむゅうみゅ」
かわいいお顔を左右からムニムニされると、お口から「うみゅ」語がもれ出てしまう。
『従魔の名付け』─────。人にとっても従魔にとっても一大イベントなのだが、チビッ子にはいまいちピンと来ていない。
「今、まさにその瞬間だったんですけどね~」
チビッ子フェンリル君の背後から、ウィル少年がひょっこり顔を出す。
世に恐れられるフェンリルとはいえ、まだその姿はチビッ子。
人の視界に入らない可能性もあり、──ついうっかりの事故を避けるため、末っ子の後ろにはちゃんとお供が付いていた。
ちなみに白陽の場合、本人の意思とは関係なく全身オラオラ感満載なので、自然と道は開かれるのだ。
「そうよね?隊長さんから、お祝い用の食事を用意してくれって言われたし‥‥‥‥」
二人の隊員から交代したマールさんが、顎下あたりをカキカキする。
「うみゅうみゅうみゅ~」
カッコよく?(本人談)廊下をウォーキングしていた姿はとっくに消え、マールさんの手による魔法テクニックによって、末っ子は床にコロコロ転がされてる。
「後ろのお供、フリート様達の従魔だよな?」
末っ子の後ろで、おろおろうろうろ歩き回る犬従魔のコンビ。
勝手に入隊?してきた犬従魔隊のなかでも、一際肉質で体格の良いラングの従魔。
そして、ラングの従魔ほど大きくはないが、俊足を思わせるスラリとしたスタイルを持つフリートの従魔。
────は、その大きな体をちっちゃく屈め、ちびっこフェンリルの後ろをクルクル回っていた。
「一丁前にお供を連れて来たのか?チビスケ。いつもの兄者はどうした?」
「えーと、シロ君は執務室で‥‥‥‥」
「執務室? 昼寝でもしてるのか?」
執務室の長椅子を堂々と占拠して、昼寝をしている姿はよく知られた話だ。
そういうことかと納得しかけたが、何故か少年は困った様子で首をかしげた。
「え~あ~ っと、執務室でアル隊長を詰めてます」
「隊長を?」
「よくわからん」
二人の隊員は、仲良く首を傾げた。
シロ君は不機嫌を隠すことなく、アルヴァレスを糾弾している真っ最中だという。
「リオはどうしたんだい?」
「えーと。シロ君とリオさんで隊長を詰めてます‥‥‥‥」
一応?保護者?の名を出すものの、揃ってご機嫌斜めと聞いて、全員からため息がもれた。
「みゃうっ! きゅう! うにゅにゅ~」
─────チビッ子のご機嫌な声だけが、廊下に響くのであった。
~~~~
パソコンの調子悪しと、十〇年ぶりにがっちりちゃんと風邪をひきました。
声も死んでましたし。流行り病ではなかったんですけど、風邪ってちゃんとしんどいんですね‥‥‥‥。 復活するのにけっこう時間かかりましたし。
ちょっと忘れてましたよ‥‥‥‥。
「おう、どうしたチビスケ? お前、隊長の所にいなくていいのか?」
小さなあんよで広い廊下をご機嫌でふんふんしていると、進行方向を塞ぐように大きな影が降ってきた。
こちらに伸びてきた大きな手で、遠慮なく耳元をワシワシされる。
うにゅ。 悪くないでしゅ。 ぼく、この人間たちしってるもん。
リオや兄たまの達の目を盗んで、ぼくの事をなでなでしてくれる人間だ。
「隊長、お前に『名付け』するって、言ってなかったか~?はりきってたもんな~」
「名前候補、めっちゃ書き散らしてたしな~」
隊の中でも、実力的にアルヴァレス達の次に名を連ねる二人組なのだが、『深淵の森』では実に情けない姿をさらした。─────が、その姿は幸いな事に誰にも目撃されていない。
ちょっとお部屋に引きこもって、他の隊員達に憐憫の目で見られただけだ‥‥‥‥。
「うむゅうみゅ」
かわいいお顔を左右からムニムニされると、お口から「うみゅ」語がもれ出てしまう。
『従魔の名付け』─────。人にとっても従魔にとっても一大イベントなのだが、チビッ子にはいまいちピンと来ていない。
「今、まさにその瞬間だったんですけどね~」
チビッ子フェンリル君の背後から、ウィル少年がひょっこり顔を出す。
世に恐れられるフェンリルとはいえ、まだその姿はチビッ子。
人の視界に入らない可能性もあり、──ついうっかりの事故を避けるため、末っ子の後ろにはちゃんとお供が付いていた。
ちなみに白陽の場合、本人の意思とは関係なく全身オラオラ感満載なので、自然と道は開かれるのだ。
「そうよね?隊長さんから、お祝い用の食事を用意してくれって言われたし‥‥‥‥」
二人の隊員から交代したマールさんが、顎下あたりをカキカキする。
「うみゅうみゅうみゅ~」
カッコよく?(本人談)廊下をウォーキングしていた姿はとっくに消え、マールさんの手による魔法テクニックによって、末っ子は床にコロコロ転がされてる。
「後ろのお供、フリート様達の従魔だよな?」
末っ子の後ろで、おろおろうろうろ歩き回る犬従魔のコンビ。
勝手に入隊?してきた犬従魔隊のなかでも、一際肉質で体格の良いラングの従魔。
そして、ラングの従魔ほど大きくはないが、俊足を思わせるスラリとしたスタイルを持つフリートの従魔。
────は、その大きな体をちっちゃく屈め、ちびっこフェンリルの後ろをクルクル回っていた。
「一丁前にお供を連れて来たのか?チビスケ。いつもの兄者はどうした?」
「えーと、シロ君は執務室で‥‥‥‥」
「執務室? 昼寝でもしてるのか?」
執務室の長椅子を堂々と占拠して、昼寝をしている姿はよく知られた話だ。
そういうことかと納得しかけたが、何故か少年は困った様子で首をかしげた。
「え~あ~ っと、執務室でアル隊長を詰めてます」
「隊長を?」
「よくわからん」
二人の隊員は、仲良く首を傾げた。
シロ君は不機嫌を隠すことなく、アルヴァレスを糾弾している真っ最中だという。
「リオはどうしたんだい?」
「えーと。シロ君とリオさんで隊長を詰めてます‥‥‥‥」
一応?保護者?の名を出すものの、揃ってご機嫌斜めと聞いて、全員からため息がもれた。
「みゃうっ! きゅう! うにゅにゅ~」
─────チビッ子のご機嫌な声だけが、廊下に響くのであった。
~~~~
パソコンの調子悪しと、十〇年ぶりにがっちりちゃんと風邪をひきました。
声も死んでましたし。流行り病ではなかったんですけど、風邪ってちゃんとしんどいんですね‥‥‥‥。 復活するのにけっこう時間かかりましたし。
ちょっと忘れてましたよ‥‥‥‥。
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