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第2章 日常となる日々の中で
第2章 第4話 芽吹く不安
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ぼんやりとした薄橙のランプの灯火の中で、
今日も義兄さんは机に向かってカリカリと何かを書き留めている。
薄墨を溶かした影が義兄さんのペンに合わせて動いている。
最近はこうやって、寝る前のひと時を私の部屋に来て過ごす。
これは向こうにいた時からの、私達の暗黙の約束の時間。
それは『家族』が側に居るという安心を、私に与えるため…私を暗闇で一人にしない…そんな義兄の優しさの積み重ね。
『いつかの約束』を生真面目に果たしてくれている。
ーーこうやってると、向こうにいるのか、こっちにいるのか分かんなくなる、な。
薄橙に浮かび上がる義兄の横顔をぼーっと眺めている。
切れ長で涼やかな目元。
いつも真一文字に閉じた口。
精悍と言える顔立ち。
180センチを越えるスラリとした身長。
鍛えられた体は細身だけど無駄のない筋肉がついてるのが分かる。
唯一の難点は…表情が全くと言っていいほど変わらないこと。
ーー私は付き合いが長いから、ちょっとした口元とかの動きで…考えてること分かるけど…
何を考えているのかよく分からない。
それを差し引いても、義兄さんは格好いいの部類に入る。
対する私はちんちくりんの部類だ。何もかもが小さい。こっちに来て、顔全体の彫りはちょとだけ深くなって、猫目が大きくなったくらいか…。童顔なんだよ、そもそもが。
鏡に映る自分を横目でちらりと見て、そのまま手元の本に視線を戻す。
取り留めもない考えがどんどん流れていって、
活字を追えず、雑念に文字が埋もれていくだけだった。
ーーこっちの規準で見ても…義兄さんは格好いいんだろうなあ。あっちでもかなりモテてたし。本人はそんな素振り一つも見せなかったけどさ。
ーー環境が変われば、心境も変わるんだろうか?
義兄が何か紙を捲る度に、微かな清涼な香りがこちらまで香ってくる。
ちくりと何かが胸を刺したのを、気づかないふりをして受け流す。
こうやって、名を与えずに流した感情はどこに消えていくのか…それとも澱のように私の身体のどこかに溜まっているんだろうか…
義兄さんの周りを青っぽい光が、スピンしながらゆるやかに円を描くように回っている。
その軌跡を無感情を努めて、眺め続ける。
あれから…護衛の皆さんと顔を合わせたあの日から10日ほど経った。
私はすっかり一人一人の顔と名前を覚えて、それぞれの性格なんかもそれなりに分かってきた。
ーーまだ、護衛がつくこと自体には慣れてないけど…
ずっと側に知らない誰かがいるってことに、何度、気を緩めようとしても知らずに身体は緊張している。
義兄さんは、他の人が私についている間は、どこか別の所に行くようになった。
一昨日は丸一日姿を見せなかった。
ーー何をしてるのか…教えてはくれないんだよねえ。
義兄さんのいない訓練場は、どこか広く感じた。甘えてばかりではいけないとは思うけど。
不意に義兄さんの淹れてくれたミルクティーの甘い香りが立ち上がった。湯気がすっかり消えたそれを手に取って、ごくりと一口飲み込む。
よく馴染んだその味に、また一瞬向こうとこちらの境界が曖昧になる。
私の目の前にはスマホがあって…机では義兄さんがタブレットを操作しながら何かを書きつける…。そんな残像に囚われた。
ーーそうだ。せっかくだし今聞いてしまおうか…
ノスタルジックな胸のさざめきが私に耳打ちする。
柔らかなソファの上で私は両膝を抱えて、ぎゅっと縮こまる。顔をしっかりと膝に押し付けて、お腹の底から声を絞り出した。
「ねえ、義兄さん…聞いていい??」
くぐもった私の問いかけに、義兄さんがこちらを見る気配がする。
「なんだ?」
私は震えが起きないようにぎゅうっと膝を強く抑え込んだ。
「魔物の討伐って……何?一昨日はどこに行ってたの?それって…」
『危ないんじゃないの?』
の一言は、どうしても、言えなかった。
義兄さんの息を呑む気配がした。
ぎしりと、椅子が鳴る音もする。
翳りを帯びた沈黙が二人の周囲を包む。
黙って、膝を抱えていると、ぎゅっと閉じた瞼の裏に、ぼんやりと青い光が差し込んできた。
ーー義兄さんの…魔素、だ。
私の肩を抱くように光が触れて、広がる。それはまるで自分の体温を分かち合うかのようだった。
義兄さんからの答えはない。きっとその瞳は静かに伏せられているんだろう。
ーーそれが答えか…
脱力が、妙な浮遊感に変わり、身体がソファに沈み込む。
義兄の答えに、納得してしまえば、魔素は途端に温度を失い、白く褪せた青に変化した。
私の身体は凍りつき始めたかのようにガタガタと冷えていく。
…震えは止まらず、ソファの座面を小刻みに揺らし、私の呼吸はどんどん浅くなる。
、
「義兄さんまで…何か…あったら…。私、私…」
言ったところで、きっと義兄さんは職務として討伐はやめないんだろう。
それでも胸の奥から湧く恐怖に溢れる落ちる言葉は止められない。
息が吸って吐くのも苦しい。魔素を含んだ空気が喉元でつっかえて、言葉は音にならなくなる。代わりに震えは増していく。
ーー身体がバラバラになりそう…
そんな不安からぎゅっと膝を抱えて、分解しそうな身体を押さえ込む。
「リィナ…」
ポツリと耳元に落とされる呼びかけに顔を上げれば、いつの間にか隣に義兄さんがいた。
瞳の奥のいつも凪いでいる青が、荒波に揺れている。
義兄さんの固く握りしめられた手が目に入った。
ーーあの時と同じ…早くなんとかしなくちゃ
私は自分を落ち着かせようと、ぎゅっと目を閉じて、息を吸うことに集中する。
魔素が喉に絡みついて、うまくできない。焦りから、また身体がガタガタと震え始める。
「里菜」
その低くて穏やかな声が鼓膜を刺激すると、瞬時に意識が『今』を取り戻す。
はっと深く息を吸い込めば、
次の瞬間には義兄さんの騎士服のボタンが目と鼻の先にあった。
そして、義兄さんのミントのような匂いがいつもより濃く鼻腔を抜けていく。
「落ち着け、深呼吸だ。…大丈夫だ。分かってる。」
私を包み隠すかのように、義兄さんが私を抱きしめていた。
絞り出すように耳元で囁かれる低い声、
背中に回っている腕は、らしくなく、少し震えていて、
それでも私を温めようとするかのように背を擦り続けている。
私は返事の代わりに騎士服をそっと掴んで、ゆっくりと深呼吸を繰り返す。
湿ったような空気が鼻と喉を通って、肺を満たす。
震えも次第におさまって、私もどんどん落ち着きを取り戻してきた。
「大丈夫だ。お前を絶対に一人にはしない。」
あの時と同じ台詞を、
あの時よりずっと近い距離で言う。
…耳元の息がかかるほどの近さで。
甘く…苦しさが胸の奥へと沈んで、とろりと広がった。
ーー私達は、今度はどうなっていくんだろう。
身体は落ち着きを取り戻したのに、
頭の中は熱い激流にかき乱されて、涙が溢れ落ちる。
溢れ落ちる感情がなんなのか、深く考えることも放棄して、ただ流れるままに任せて
…私は泣いた。
義兄の腕の中で、ただ泣くことしかできなかった。
湧き上がるものが、不安なのか…安堵なのか…判別も付けられないままに。
今日も義兄さんは机に向かってカリカリと何かを書き留めている。
薄墨を溶かした影が義兄さんのペンに合わせて動いている。
最近はこうやって、寝る前のひと時を私の部屋に来て過ごす。
これは向こうにいた時からの、私達の暗黙の約束の時間。
それは『家族』が側に居るという安心を、私に与えるため…私を暗闇で一人にしない…そんな義兄の優しさの積み重ね。
『いつかの約束』を生真面目に果たしてくれている。
ーーこうやってると、向こうにいるのか、こっちにいるのか分かんなくなる、な。
薄橙に浮かび上がる義兄の横顔をぼーっと眺めている。
切れ長で涼やかな目元。
いつも真一文字に閉じた口。
精悍と言える顔立ち。
180センチを越えるスラリとした身長。
鍛えられた体は細身だけど無駄のない筋肉がついてるのが分かる。
唯一の難点は…表情が全くと言っていいほど変わらないこと。
ーー私は付き合いが長いから、ちょっとした口元とかの動きで…考えてること分かるけど…
何を考えているのかよく分からない。
それを差し引いても、義兄さんは格好いいの部類に入る。
対する私はちんちくりんの部類だ。何もかもが小さい。こっちに来て、顔全体の彫りはちょとだけ深くなって、猫目が大きくなったくらいか…。童顔なんだよ、そもそもが。
鏡に映る自分を横目でちらりと見て、そのまま手元の本に視線を戻す。
取り留めもない考えがどんどん流れていって、
活字を追えず、雑念に文字が埋もれていくだけだった。
ーーこっちの規準で見ても…義兄さんは格好いいんだろうなあ。あっちでもかなりモテてたし。本人はそんな素振り一つも見せなかったけどさ。
ーー環境が変われば、心境も変わるんだろうか?
義兄が何か紙を捲る度に、微かな清涼な香りがこちらまで香ってくる。
ちくりと何かが胸を刺したのを、気づかないふりをして受け流す。
こうやって、名を与えずに流した感情はどこに消えていくのか…それとも澱のように私の身体のどこかに溜まっているんだろうか…
義兄さんの周りを青っぽい光が、スピンしながらゆるやかに円を描くように回っている。
その軌跡を無感情を努めて、眺め続ける。
あれから…護衛の皆さんと顔を合わせたあの日から10日ほど経った。
私はすっかり一人一人の顔と名前を覚えて、それぞれの性格なんかもそれなりに分かってきた。
ーーまだ、護衛がつくこと自体には慣れてないけど…
ずっと側に知らない誰かがいるってことに、何度、気を緩めようとしても知らずに身体は緊張している。
義兄さんは、他の人が私についている間は、どこか別の所に行くようになった。
一昨日は丸一日姿を見せなかった。
ーー何をしてるのか…教えてはくれないんだよねえ。
義兄さんのいない訓練場は、どこか広く感じた。甘えてばかりではいけないとは思うけど。
不意に義兄さんの淹れてくれたミルクティーの甘い香りが立ち上がった。湯気がすっかり消えたそれを手に取って、ごくりと一口飲み込む。
よく馴染んだその味に、また一瞬向こうとこちらの境界が曖昧になる。
私の目の前にはスマホがあって…机では義兄さんがタブレットを操作しながら何かを書きつける…。そんな残像に囚われた。
ーーそうだ。せっかくだし今聞いてしまおうか…
ノスタルジックな胸のさざめきが私に耳打ちする。
柔らかなソファの上で私は両膝を抱えて、ぎゅっと縮こまる。顔をしっかりと膝に押し付けて、お腹の底から声を絞り出した。
「ねえ、義兄さん…聞いていい??」
くぐもった私の問いかけに、義兄さんがこちらを見る気配がする。
「なんだ?」
私は震えが起きないようにぎゅうっと膝を強く抑え込んだ。
「魔物の討伐って……何?一昨日はどこに行ってたの?それって…」
『危ないんじゃないの?』
の一言は、どうしても、言えなかった。
義兄さんの息を呑む気配がした。
ぎしりと、椅子が鳴る音もする。
翳りを帯びた沈黙が二人の周囲を包む。
黙って、膝を抱えていると、ぎゅっと閉じた瞼の裏に、ぼんやりと青い光が差し込んできた。
ーー義兄さんの…魔素、だ。
私の肩を抱くように光が触れて、広がる。それはまるで自分の体温を分かち合うかのようだった。
義兄さんからの答えはない。きっとその瞳は静かに伏せられているんだろう。
ーーそれが答えか…
脱力が、妙な浮遊感に変わり、身体がソファに沈み込む。
義兄の答えに、納得してしまえば、魔素は途端に温度を失い、白く褪せた青に変化した。
私の身体は凍りつき始めたかのようにガタガタと冷えていく。
…震えは止まらず、ソファの座面を小刻みに揺らし、私の呼吸はどんどん浅くなる。
、
「義兄さんまで…何か…あったら…。私、私…」
言ったところで、きっと義兄さんは職務として討伐はやめないんだろう。
それでも胸の奥から湧く恐怖に溢れる落ちる言葉は止められない。
息が吸って吐くのも苦しい。魔素を含んだ空気が喉元でつっかえて、言葉は音にならなくなる。代わりに震えは増していく。
ーー身体がバラバラになりそう…
そんな不安からぎゅっと膝を抱えて、分解しそうな身体を押さえ込む。
「リィナ…」
ポツリと耳元に落とされる呼びかけに顔を上げれば、いつの間にか隣に義兄さんがいた。
瞳の奥のいつも凪いでいる青が、荒波に揺れている。
義兄さんの固く握りしめられた手が目に入った。
ーーあの時と同じ…早くなんとかしなくちゃ
私は自分を落ち着かせようと、ぎゅっと目を閉じて、息を吸うことに集中する。
魔素が喉に絡みついて、うまくできない。焦りから、また身体がガタガタと震え始める。
「里菜」
その低くて穏やかな声が鼓膜を刺激すると、瞬時に意識が『今』を取り戻す。
はっと深く息を吸い込めば、
次の瞬間には義兄さんの騎士服のボタンが目と鼻の先にあった。
そして、義兄さんのミントのような匂いがいつもより濃く鼻腔を抜けていく。
「落ち着け、深呼吸だ。…大丈夫だ。分かってる。」
私を包み隠すかのように、義兄さんが私を抱きしめていた。
絞り出すように耳元で囁かれる低い声、
背中に回っている腕は、らしくなく、少し震えていて、
それでも私を温めようとするかのように背を擦り続けている。
私は返事の代わりに騎士服をそっと掴んで、ゆっくりと深呼吸を繰り返す。
湿ったような空気が鼻と喉を通って、肺を満たす。
震えも次第におさまって、私もどんどん落ち着きを取り戻してきた。
「大丈夫だ。お前を絶対に一人にはしない。」
あの時と同じ台詞を、
あの時よりずっと近い距離で言う。
…耳元の息がかかるほどの近さで。
甘く…苦しさが胸の奥へと沈んで、とろりと広がった。
ーー私達は、今度はどうなっていくんだろう。
身体は落ち着きを取り戻したのに、
頭の中は熱い激流にかき乱されて、涙が溢れ落ちる。
溢れ落ちる感情がなんなのか、深く考えることも放棄して、ただ流れるままに任せて
…私は泣いた。
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