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三章 精霊姫 側妃になる
閨禁止期間
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前回同様、安定期に入るまでは閨禁止と言い付けられているヴァン様。
抱けない私の所に通うよりも、正妃様の相手にした方が、ヴァン様も発散出来るし、子作り出来るから良いのでは?と思うのだけれど、「既に子が2人もいるし、リアのお腹にはもう2人宿っている。これ以上子作りする必要もないからな」と言って、正妃様の所には通っていなかった。
子供をこれ以上作るつもりがないのに、子供を産むことが仕事とされている側妃のところに通うのは、なんか違うような気がしなくもないけれど、ヴァン様が私と一緒に居たいと望むのであれば、私はそれに応えるだけ。
ヴァン様は、私の髪を触るのが好きで、口付けをするときは必ず、指に髪を絡ませるか、髪を梳く様に触れる。
その触れ方は、とても優しく愛おしいと気持ちを伝えてくる様で、その心地良さに酔いしれ、口付けの甘さに酔いしれる。
お腹を冷やすのは良くないからと、全てを脱がすわけではなく、夜着を肌けさせる。
えっと・・・これはお腹を気遣ったというよりは、ヴァン様の好みの問題では!?
なんというか、ヴァン様って全て脱がすよりも、着衣を肌けさせた方が燃える傾向にある気がする。
チラリズム・・・とは少し違うわね。
チラリどこじゃない程、出ちゃってるからね。
でも、全て脱がせるよりも確かに着衣を乱した方がエロい感じはすると思う。
なんせ、私も別荘でロイ義兄様の浴衣を乱して楽しんだのだから・・・。
ヴァン様といる時に、ロイ義兄様の事を思い出していたからか、胸元をジュッと強く吸われる。
ヴァン様の私を見つめる瞳が責めているように感じるのは気のせいだろうか。
「・・・リア。今は誰といるのか思い出せ。他の事を考えられなくしてやろう」
そういうと、ヴァン様は私の身体中に口付けを落とし、跡を残して行った。
その後は、勿論ひたすらに愛撫され、快感を与えられ、ヴァン様の手が私の体を撫でるだけで、快感を拾い何度も上り詰める。
ヴァン様は何度も何度も私の名を呼び、愛を囁く。
「リア、愛してる。誰にも渡さない・・・あいつにも・・・」
そういうと、私の顔を見詰めて、深く口付けをする。
・・・あいつ。
ヴァン様からロイ義兄様について何かを聞かれたわけではないけれど・・・。
何か察することがあったのかな。
私とロイ義兄様が一緒にいるところをヴァン様が見たのは、私のデビュタントの時だけな筈。
あの時の私は・・・ロイ義兄様の瞳の色のアクセサリーをつけていたわね。
ロイ義兄様の牽制・・・ヴァン様にも伝わったのかしら。
そんな事を考えている私を咎める様に、口付けは荒くなっていく。
ヴァン様を宥めるように、首に手を回し、口付けに応える。
ヴァン様・・・可愛い人ね。
抱けない私の所に通うよりも、正妃様の相手にした方が、ヴァン様も発散出来るし、子作り出来るから良いのでは?と思うのだけれど、「既に子が2人もいるし、リアのお腹にはもう2人宿っている。これ以上子作りする必要もないからな」と言って、正妃様の所には通っていなかった。
子供をこれ以上作るつもりがないのに、子供を産むことが仕事とされている側妃のところに通うのは、なんか違うような気がしなくもないけれど、ヴァン様が私と一緒に居たいと望むのであれば、私はそれに応えるだけ。
ヴァン様は、私の髪を触るのが好きで、口付けをするときは必ず、指に髪を絡ませるか、髪を梳く様に触れる。
その触れ方は、とても優しく愛おしいと気持ちを伝えてくる様で、その心地良さに酔いしれ、口付けの甘さに酔いしれる。
お腹を冷やすのは良くないからと、全てを脱がすわけではなく、夜着を肌けさせる。
えっと・・・これはお腹を気遣ったというよりは、ヴァン様の好みの問題では!?
なんというか、ヴァン様って全て脱がすよりも、着衣を肌けさせた方が燃える傾向にある気がする。
チラリズム・・・とは少し違うわね。
チラリどこじゃない程、出ちゃってるからね。
でも、全て脱がせるよりも確かに着衣を乱した方がエロい感じはすると思う。
なんせ、私も別荘でロイ義兄様の浴衣を乱して楽しんだのだから・・・。
ヴァン様といる時に、ロイ義兄様の事を思い出していたからか、胸元をジュッと強く吸われる。
ヴァン様の私を見つめる瞳が責めているように感じるのは気のせいだろうか。
「・・・リア。今は誰といるのか思い出せ。他の事を考えられなくしてやろう」
そういうと、ヴァン様は私の身体中に口付けを落とし、跡を残して行った。
その後は、勿論ひたすらに愛撫され、快感を与えられ、ヴァン様の手が私の体を撫でるだけで、快感を拾い何度も上り詰める。
ヴァン様は何度も何度も私の名を呼び、愛を囁く。
「リア、愛してる。誰にも渡さない・・・あいつにも・・・」
そういうと、私の顔を見詰めて、深く口付けをする。
・・・あいつ。
ヴァン様からロイ義兄様について何かを聞かれたわけではないけれど・・・。
何か察することがあったのかな。
私とロイ義兄様が一緒にいるところをヴァン様が見たのは、私のデビュタントの時だけな筈。
あの時の私は・・・ロイ義兄様の瞳の色のアクセサリーをつけていたわね。
ロイ義兄様の牽制・・・ヴァン様にも伝わったのかしら。
そんな事を考えている私を咎める様に、口付けは荒くなっていく。
ヴァン様を宥めるように、首に手を回し、口付けに応える。
ヴァン様・・・可愛い人ね。
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