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本編

ゴブリンで特訓

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 それからは、ゴブリンを相手に色んな魔法陣を試して行った。

 【アイスウォール】を3連続で打ち込み、ゴブリンの周囲をアイスウォール囲み、中に閉じ込めて見たりした。

 【アイスウォール】の高さがそこまで高く無いため、ゴブリンはよじ登り脱出しようとしたので、すぐ様【アイスアロー】を放ち倒した。

 スライムと違い、ゴブリンは良く動く為、色々試すのに良い相手だなと思った。

 「ねぇねぇ、クマさん。他に何を試してみようか?」

 『そうだね・・・。坊ちゃんは、ゴブリンを足止め出来るんだから、弓の練習もしてみるのはどうかな?ほら、少しやったことあるでしょ?』

 弓・・・確かに剣は無理だったから、邸にいるときに少し触ったことがある。
 的に当てるだけであれば出来たけど・・・。
 動くモンスター相手に当てられるのかな・・・だから、ゴブリンで練習ってことか。

 「クマさん!凄いよ!良いね!試してみよう。それじゃ、ちょっと町に行って弓を手に入れないとね」

 『うんうん、行こうか』

 この後すぐにクマさんを抱えて、森を出た。
 
 ◇ ◇ ◇

 冒険者ギルドの近くには、沢山の武器屋さんや防具屋さんが並んでいる。
 何処のお店が良いかなと通りを歩いていると、前からガイルが歩いてくるのが見えた。

 「おう、こんなところで何してんだ?」

 「ガイル!今日は、弓を買おうと思って、店を探してたんだ」

 「弓・・・お前弓出来るのか?」

 「んー・・・一応家にいた時に、的に向かって何度か撃った事はあるんだよね」
 
 「へぇ、じゃ着いてこい。俺の行きつけの店に連れてってやる」

 「えっ!ありがとー!凄い助かるよ!」

 どこのお店が良いかさっぱり分からなかったから、本当に助かる。
 S級冒険者の行きつけの店・・・あれ?もしかしてお高い店だったりする?
 僕払えるのかな・・・。

 一抹の不安を抱えつつも、大人しくガイルについていく。

 案内された店は、高級店という雰囲気ではなく、古くからある趣のあるお店だった。

 飾られた武器は、どれも派手さは無いが、味があり格好良い。

 確かに、見た感じ玄人向けな雰囲気があるし、ガイルが持つのにぴったりな武器達だなと思った。

 ちらほらと掛かっている弓を見ても、大きくて僕が扱えそうにないものばかり。
 
 うーん。初心者な僕に合う武器なんて置いてあるのかな。
 
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