【恋なんかじゃない】~恋をしらなかった超モテの攻めくんが、受けくんを溺愛して可愛がるお話。

星井 悠里

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◇そばに居る意味

「キャラ崩壊?」*玲央

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 数秒黙ってた稔が。

「すげえ、面白え事になってんな」

 と呟いて、ものすごく楽しそうに、にじり寄ってくる。

「んだよ、近いっつの」
「なぁ、何それ、面白いんだけど、玲央。勇紀達も皆、知ってんの?」
「……あいつらも面白がってる」

「その話また聞かせて。つーか、そいつ話してみたい」
「何で」
「お前がそんなに可愛いっていうの、どんなんだよ。ていうか、オレ見たけど、超普通だったような……普通しか覚えてないぞ」

「あーまあ、見た目は普通……あー……けど、やっぱ可愛いかも」

 そう言ったら、稔はぷっと笑い出した。

「マジでお前ヤバいな。オレそいつの事、ちゃんと見たい」
「つか見てもいいけど……惚れんなよ」
「……っ惚れるか!つーか、玲央がそこまで言ってる奴に惚れるとか、怖くて無理だから。絶対ぇねーから」
「惚れねぇならいーけど。あ、稔、この話、他の奴に言うなよ。噂んなると、優月に迷惑かかるかもしんねーから」

「言うか。……つか、誰も信じねーわ。オレが頭おかしい扱いされるわ」

 あ、そ。と笑い、やっと授業が始まったので、前を向く。

「なあ、ゆづきって言うのか?」

 稔は、こそ、と小声で言ってくる。

「ん? ああ、そう。優しいに月って書いて、優月」
「ふーん。優月ねぇ…変わった名前だな?」
「そーか? 可愛くねえ? ……そーいや、名は体を表すっていうよなー」

 何となく、ふと思った事を小声で呟くと。稔がマジマジと見つめてくる。

「んだよ?」
「……お前、マジでやば。 何、優しいの?月みたいなの?」
「ん、優しいな。 ほわほわしてる」
「……ほわほわって……なんかオレ、頭おかしくなりそうなんだけど。ちなみに、プラトニック?」
「な訳ねーだろ」

「……っオレやっぱり、大声で全部ここで叫びたい」
「は?……絶対ぇダメ」

「あー勇紀達と話したい……なあ、お前、キャラ崩壊してるって、言われてない?」
「……颯也に、誰かわかんねえとは言われた」
「だよなー……オレも分かんなくなってきた」

 隣でまだぶつぶつ言っているけれど、無視する事にした。


 キャラ崩壊……。
 何だそれ。

 ただ、ひたすら可愛いと、ずっと思ってるだけだし。


 つーか、優月を可愛いと思わない奴なんて居るのか?
 ……と思う程に、可愛い。



「――――…………」


 ……優月、体は平気だろうか。

 ゆっくり入れただけで、痛がっては無かったから、そこまで体に負担は無いとは思うが。……やっぱり心配だよな。
 別れる時も、何だかぽわぽわした顔で歩いて行ったしな……。

 初めてだったんだから、やっぱりその後は一緒に居てやりたかったな。
 まだ授業終わるまで、長えな……。


 優月は――――……マジメに勉強してンのかな。

 







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