【恋なんかじゃない】~恋をしらなかった超モテの攻めくんが、受けくんを溺愛して可愛がるお話。

星井 悠里

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◇「周知」

「クラスの皆と」*優月

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 何か色々考えていたら、ふとまた玲央の姿を思い浮かべてしまった。



 んー……そうだよなぁ。

 玲央は男らしい、よね。
 ――――……なんかほんとに、男、て感じ……。

 別に、筋肉もりもりとか、ごついとか、そんなんじゃないのに。

 なんでだろう。


 ――――……オスっぽいていうのかなあ。フェロモンぽいのが、すごい溢れてるというか……。
 そりゃ、色んな人が惹きつけられて、別にセフレでもいいとか思っちゃうよなあ。って、オレもだった。……ていうか、オレそういうの鈍いんじゃないかと自分で思うのだけど、そのオレを惹きつけるって。もうなんか全人類惹きつけられちゃうんじゃないかな……。

 と、玲央に言ったら、笑われるだろうなあと思う事を考えていたら。
 ふっと気づいた。

 ……って、フェロモンとか。恥ずかしいな。
 オレってば、朝から、1人で、何を考えてるんだろう。

 ……わー、なんか。
 やらしい時の玲央が、頭に……!

 落ち着いて、オレー!



 ――――……はあ。

 俯いて、ぐりぐりこめかみを押してみる。



 ……勉強。しよ。うん。
 気合を入れて、前を向いた。


 なんかオレ、最近いつも、気合入れないと授業に集中できないってどうなんだろう……。玲央が、オレの人生で、この上無い位、強烈すぎるからいけないんじゃないだろうか……。いや、いけない訳じゃない。玲央は全然いけなくない……。

 なんて、もう、とめどない事を思いながらも、とりあえず、教授の顔をじっと見つめて、残りの授業を頑張った。



◇ ◇ ◇ ◇


 お昼は、2限の皆と食堂にやって来た。
 
 何となく食堂全部見回して。
 今日は、玲央居なそう……。ちょっと残念……。

 ……って、ついさっきまでずっと一緒に居たのに、オレってば……。
 なんて思っていると、周りの皆が話し出した。


「そういえば、クラス会しようとか言ってたよな?」
「金曜だよな?」

「あ、うん。金曜って言ってたね。皆行くの?」

 そう聞いたら、大体皆参加らしい。バイトの後行くって答えてる人も居る。

「優月は?」
「うん、行くよ」

「参加率高いよなー、うちのクラス会」

 そんな言葉に皆、そうだよなーと、笑う。

「早く、皆が酒飲めるようになるといいよな」
「今まだ何人かだもんな」

「オレ3月まで飲めないなあ」

 何気なく言うと、皆がオレを見て。

「なんか優月は3月になっても、飲んだら大変そうな気が……」
「飲めるのかな、優月」

「どういう意味だよー、きっと飲めるから」
「そうかなあ??」

 クスクス笑われて。んー?と、首を傾げて。


「オレって飲めないイメージ?」

 そう聞くと、周りの皆が苦笑いで。


「皆そう思うんじゃないかなー?」
「優月が飲めそうって、全然おもわねーな」

「でもこれで、優月がすっげえ飲める奴だったら、それはそれで面白いな?」
「確かに」

 なるほど。面白いんだ。

「じゃあオレは、頑張って飲む事にするね」
「あ、いや、やっぱやめて。倒れたら困るから」
「倒れる姿しか思い浮かばない」

「何なんだよー! もー」

 意味の分からないやり取りを繰り返していると、「優月」と後ろから呼ばれた。

「あ、美咲。おはよ」
「うん。ねえ、今度さ」
「うん」
「智也と夕飯行こうよって昨日話してたんだけど」
「うん、行く。いつがいい? オレ今週は、今日と金曜は用事ある」

 オレがそう言うと、美咲はスマホの予定を確認しながら、少し眉を寄せた。

「あー……じゃあ来週かな。また連絡するね」
「うん、分かった」
「じゃあね、優月」

 バイバイと手を振って、前を向き直して、食事を続けようとすると。

「今の子がたまに言ってる幼馴染だろ? すごい綺麗だよなー」
「うん。そーだね。綺麗だよね、美咲。オレこの話、よく聞かれるなぁ……」

 クスクス笑うと、皆、「だってあの子目立つもんな」と笑う。

「みさきちゃんて言うのかー」
「うん。美しく咲くって書いて、美咲。ピッタリだよね」

 ふふ、と笑って言うと、皆が興味津々。

「付き合ってるのって、まさか……」

 なんて言われて、あは、と笑ってしまった。

「今のやり取りに、そんな感じ、あった?」
 そう聞くと。

「無いな」

 と皆納得の顔。
 だよね、と言いながらご飯の続き。

「じゃあ、誰?? 優月」
「うーん……ここではちょっと……」


 オレが言うと、皆、えーー?と騒ぐけど。
 ……ほんとの事言った時の、騒ぎは比じゃないだろうから。

 とりあえずここでは、絶対言わない……。
 と、心に決めて、皆のブーイングを流しつつ、ご飯を頬張った。





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