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side*陽斗 7 ※
しおりを挟む髪下ろしてて。いつもと違う。
前髪の間から、真顔で見つめられると。ドキドキが半端じゃない。
「――――……陽斗さん?」
クス、と笑う三上。
なんかほんとこいつは、いっつも余裕で。
……ムカつく。な。
三上の頬に手をかけて、少し驚いた顔を見ながら。
引き寄せて、唇を触れさせた。
しばらく触れ合わせて、離して。
そのまま、もう一度、触れ合わせる。
「――――……」
キスを離して、至近距離から見つめると。
すごくびっくりした顔で、オレを見下ろしてる。
ざまーみろ。
と、ちょっと思った瞬間。
三上が、んー……と言いながら。
ひょい、とオレを抱き上げた。
え。
「ちょ……」
「――――……」
つか、ひょいひょい抱えんなー!
なになに、これ。オレ、どこ連れてかれ……。
狼狽えてる間に。
――――……降ろされた所は、三上の。
「……陽斗さん、今の、ダメかも」
「――――……っ」
三上の、ベッドの上で、背中、沈められて。
三上が、オレの太腿の辺りを、跨ぐ。
「……みかみ……」
「明日、会社だし……最後まではしないから」
「――――……っ」
「触って良い?」
三上の手が、オレの首筋を、なぞる。
くすぐったくて、ぞく、と首を竦めると。
覆いかぶさるように、近づいてきて、キスされる。
「――――……ん……っ」
深くキスされて。
三上の手が、裾から中に、滑り込んで、ウエストを撫でた。
「――――……っ」
ぞく、と震えて、顎が上がると、くす、と笑う三上の唇に塞がれて、舌を
を絡め取られる。
「……ン……ッ」
……わー。
なんかオレ。
ものすごい。
三上のスイッチを。押してしまったのかも、しれない。
オレ達は、今……1ヶ月、恋人で。
……そういう事もいいよって言ってて。
だってもう最後までしちゃってるし。しかもあれ、オレが誘ったようなものだし。今更ダメとか、よく分かんないし。
だからいいよって言った。
その状態で、泊まりに来てて。
……でもって、あんな風に。キス、して。
こうなるのも――――……当たり前……なのかな、もしかして……。
「――――……ぁ……っ」
肌をなぞって、上がってきた手に胸を撫でられた。
声が漏れて、少し外れた唇を、またキスで塞がれる。
「……ん……っ待っ、て……」
乳首、触れられて。びく、と震えて。
「あ……っ」
上がった声を、飲み込まされるみたいにキスされて。
舌を吸われて、んん、とくぐもった声が。漏れる。
「――――……ごめん、待てない」
囁く三上の息は、はあ、と熱くて。
服の中で、オレに触る手も、めちゃくちゃ、熱くて。
「陽斗さん――――……」
濡れたみたいな。熱っぽい声で囁かれて。
囁く唇が、首筋をなぞって、舌で触れて。少し下の方に、痛みを落とす。
「……っ……ん、んん……」
ダメだ、これ。
――――……なんか余裕だらけの三上がちょっとムカついて。
驚かせようとしたけど。
…………余裕は、無くなった気がするけど。
なんか、違う。これを、望んでたわけじゃ、ない、気がする。
赤くなるとこ。見たかった、んだけど……。
「陽斗さん……」
――――……余裕は、ない、みたいだけど。
こんな男っぽくなられると。
だめだ。これ。もう
……むり――――……。
「三上……」
キスされて。
その首に、腕を、回した。
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