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◇ダントツ可愛い
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【side*蒼生】
先輩と別れて、居酒屋で同期達と打ち合わせ。
とりあえず、記憶に残るような感じでめいっぱい盛り上げようと一致。
でも仕事も忙しいし、過去のに手をくわえて、楽をしつつ。なのでとりあえず、過去にやった人達に話を聞こうという事になった。ある程度いくつかこんなのをやろう程度の案を出し合って、今日の打ち合わせは早々に終了。
「今日もうこれで 話終わりでいいか?」
「いーけど、どした?」
「ちょっと人待たせてて」
そう言って、今までの分のレシートの金額を見て、人数で割った金額を財布から出していると。
皆に笑われた。
「何だよ?」
「だからそんなに、なんかずーっとそわそわしてたんだ」
「え? してた?」
「してたよ」
「時間しょっちゅう見てるし」
「話、巻こう巻こうとしてるし」
皆に笑われて、あ、悪い、と苦笑い。
「めずらしー、なんか合コンとかしても、全然そんながっつかないのに」
「ほんとだよな。どんだけ美人が待ってんの」
そう聞かれて。
「あー。……そう、だなー。……オレ史上、ダントツキレイで可愛いかなあ」
にや、と笑いながら言ったら、隣に居た女子に、ばしっと叩かれた。
「いった」
「ノロケてないでさっさと行けばー?」
皆に笑われて、脱いでいたジャケットを羽織る。
「ごめんな、また今度。じゃーな!」
店を出ると同時に、早歩きしながら、先輩に電話を掛けた。
すぐに聞こえてきた、声。
『もしもし?』
電話ごしの声。
やっぱり、少し幼く聞こえる。……可愛い。
「あ、陽斗さん? 今どこ?」
『……お前んち、だけど』
お前がそうしろって言ったんじゃん、という、言外の言葉が聞こえてくる。
ちょっと笑ってしまいながら。
「ちゃんと居てくれてる?」
『居るよ』
今度は先輩が向こうで少し笑った。
「良かった。じゃあオレ、今皆と別れたから、ダッシュで帰るから」
『え。もう帰るの?』
先輩、ちょっとびっくりした声。
オレが飲んでくると、思ってたんだろうなと、悟る。
「打ち合わせ終わりだから、置いて帰ってきた」
『飲んでこなくて、いいのか?』
「良いに決まってるし。すぐ帰るね」
そう言うと。
『走ってこなくていいから』
『走る! じゃね、陽斗さん』
走ろうとしてるの、バレてる。ちょっと可笑しくなりながら、そう伝えて、電話を切って、走り出した。
家に、先輩が待っててくれるって事が。
――――……なんかもう。
この世で一番幸せな事なんじゃないかと思ってるみたいな。
空飛んで帰りたい位。
嬉しくて飛べそうなんだけど、さすがに飛べないらしい。
って当たり前か。
意味の分からないことを考えながら、駆け抜けて、マンションについてエントランスを開けてもらう。エレベーターから降りると、ドアが少し開いてて、先輩がちょっと覗いていた。
……何それ。
ちょっと覗いてるとか、すげー可愛いんだけど。
「ただいま、陽斗さん」
「うん。おかえり」
もうこのやりとり。新婚さんか。
――――……もうこのまま、抱き締めて、キスして、ベッドに連れ込みたい位なんだけど。
店がタバコくさすぎたし。くっそ。
風呂上がりのキレイな先輩を抱き締める訳にはちょっと行かず、速攻、シャワーを浴びた。
で、髪を拭きながら、先輩に近付いて。
やっと、抱き締められると思って。逸る気持ちを抑えながら近づいて。
「――――……」
きつく、抱き締めた。
「……三上?」
「――――……ただいま、陽斗さん」
あー、もう。可愛い。
――――……ほんとに待ってくれて、ちゃんと、ここに居てくれて。
むぎゅーと、抱き締めていたら。
あれ? なんで、手、回ってこないの?
下に垂れた腕がちょっと不満で。
「なんで、手、回してくんないの? 嫌?」
気になって、聞いたら。
「あ。いや――――……だって」
「だって、何?」
「……なんか。さっき。すぐシャワー行ったし」
「――――……」
――――……すぐシャワー行ったから、何?
なんでそれで、抱き付いてくんないの?
――――……ん? 待てよ。
もしかして。
気づいた瞬間。
微笑んでしまう。
「ごめんね、なんか、禁煙席空いてなくて、喫煙席の方に座ったらすっげー煙いし、なんか、そんなんで陽斗さん、抱き締めたくなくて。だからもう、速攻シャワー浴びたんだけど」
「――――……っ」
理由を説明してたら、なんだかみるみる、赤くなっていく。
「何? ……寂しくなっちゃいました?」
「――――……っっ!」
ちょっと意地悪かなと思いながらそう聞いたら。
なんか、ちょっと睨まれる。
――――……寂しくなっちゃったのか。ほんとに。
つか。
可愛すぎる。
なんなの、この人。
「――――……あー。もー」
「――――……」
「可愛くて、無理」
こんな帰ってきてすぐ、キスしてしまう、言い訳みたいに呟いて。
「――――……っん……」
唇を深く重ねて、背中を抱き締める。
「――――……ン、……っ」
キス、良いのかな。
手順踏んでとか言ってたけど。正直、もう最後までしてしまってるから。
慣らしながらとか、そういう意味がないのに、手順踏むって。
どこまで踏むべきなんだろう。
とりあえず、舌を入れて、先輩のに触れてみる。
「――――……?」
反応を見ていたら、なんか不思議そうに、先輩が瞳を開けた。
……舌、絡まないのが不思議なのかなと思うと。
可愛くてしょうがなくて、笑んでしまう。
何を思ったのか、先輩が、かあっと赤くなった。
あーもう。ダメだこれ。
可愛すぎて、無理…………。
先輩と別れて、居酒屋で同期達と打ち合わせ。
とりあえず、記憶に残るような感じでめいっぱい盛り上げようと一致。
でも仕事も忙しいし、過去のに手をくわえて、楽をしつつ。なのでとりあえず、過去にやった人達に話を聞こうという事になった。ある程度いくつかこんなのをやろう程度の案を出し合って、今日の打ち合わせは早々に終了。
「今日もうこれで 話終わりでいいか?」
「いーけど、どした?」
「ちょっと人待たせてて」
そう言って、今までの分のレシートの金額を見て、人数で割った金額を財布から出していると。
皆に笑われた。
「何だよ?」
「だからそんなに、なんかずーっとそわそわしてたんだ」
「え? してた?」
「してたよ」
「時間しょっちゅう見てるし」
「話、巻こう巻こうとしてるし」
皆に笑われて、あ、悪い、と苦笑い。
「めずらしー、なんか合コンとかしても、全然そんながっつかないのに」
「ほんとだよな。どんだけ美人が待ってんの」
そう聞かれて。
「あー。……そう、だなー。……オレ史上、ダントツキレイで可愛いかなあ」
にや、と笑いながら言ったら、隣に居た女子に、ばしっと叩かれた。
「いった」
「ノロケてないでさっさと行けばー?」
皆に笑われて、脱いでいたジャケットを羽織る。
「ごめんな、また今度。じゃーな!」
店を出ると同時に、早歩きしながら、先輩に電話を掛けた。
すぐに聞こえてきた、声。
『もしもし?』
電話ごしの声。
やっぱり、少し幼く聞こえる。……可愛い。
「あ、陽斗さん? 今どこ?」
『……お前んち、だけど』
お前がそうしろって言ったんじゃん、という、言外の言葉が聞こえてくる。
ちょっと笑ってしまいながら。
「ちゃんと居てくれてる?」
『居るよ』
今度は先輩が向こうで少し笑った。
「良かった。じゃあオレ、今皆と別れたから、ダッシュで帰るから」
『え。もう帰るの?』
先輩、ちょっとびっくりした声。
オレが飲んでくると、思ってたんだろうなと、悟る。
「打ち合わせ終わりだから、置いて帰ってきた」
『飲んでこなくて、いいのか?』
「良いに決まってるし。すぐ帰るね」
そう言うと。
『走ってこなくていいから』
『走る! じゃね、陽斗さん』
走ろうとしてるの、バレてる。ちょっと可笑しくなりながら、そう伝えて、電話を切って、走り出した。
家に、先輩が待っててくれるって事が。
――――……なんかもう。
この世で一番幸せな事なんじゃないかと思ってるみたいな。
空飛んで帰りたい位。
嬉しくて飛べそうなんだけど、さすがに飛べないらしい。
って当たり前か。
意味の分からないことを考えながら、駆け抜けて、マンションについてエントランスを開けてもらう。エレベーターから降りると、ドアが少し開いてて、先輩がちょっと覗いていた。
……何それ。
ちょっと覗いてるとか、すげー可愛いんだけど。
「ただいま、陽斗さん」
「うん。おかえり」
もうこのやりとり。新婚さんか。
――――……もうこのまま、抱き締めて、キスして、ベッドに連れ込みたい位なんだけど。
店がタバコくさすぎたし。くっそ。
風呂上がりのキレイな先輩を抱き締める訳にはちょっと行かず、速攻、シャワーを浴びた。
で、髪を拭きながら、先輩に近付いて。
やっと、抱き締められると思って。逸る気持ちを抑えながら近づいて。
「――――……」
きつく、抱き締めた。
「……三上?」
「――――……ただいま、陽斗さん」
あー、もう。可愛い。
――――……ほんとに待ってくれて、ちゃんと、ここに居てくれて。
むぎゅーと、抱き締めていたら。
あれ? なんで、手、回ってこないの?
下に垂れた腕がちょっと不満で。
「なんで、手、回してくんないの? 嫌?」
気になって、聞いたら。
「あ。いや――――……だって」
「だって、何?」
「……なんか。さっき。すぐシャワー行ったし」
「――――……」
――――……すぐシャワー行ったから、何?
なんでそれで、抱き付いてくんないの?
――――……ん? 待てよ。
もしかして。
気づいた瞬間。
微笑んでしまう。
「ごめんね、なんか、禁煙席空いてなくて、喫煙席の方に座ったらすっげー煙いし、なんか、そんなんで陽斗さん、抱き締めたくなくて。だからもう、速攻シャワー浴びたんだけど」
「――――……っ」
理由を説明してたら、なんだかみるみる、赤くなっていく。
「何? ……寂しくなっちゃいました?」
「――――……っっ!」
ちょっと意地悪かなと思いながらそう聞いたら。
なんか、ちょっと睨まれる。
――――……寂しくなっちゃったのか。ほんとに。
つか。
可愛すぎる。
なんなの、この人。
「――――……あー。もー」
「――――……」
「可愛くて、無理」
こんな帰ってきてすぐ、キスしてしまう、言い訳みたいに呟いて。
「――――……っん……」
唇を深く重ねて、背中を抱き締める。
「――――……ン、……っ」
キス、良いのかな。
手順踏んでとか言ってたけど。正直、もう最後までしてしまってるから。
慣らしながらとか、そういう意味がないのに、手順踏むって。
どこまで踏むべきなんだろう。
とりあえず、舌を入れて、先輩のに触れてみる。
「――――……?」
反応を見ていたら、なんか不思議そうに、先輩が瞳を開けた。
……舌、絡まないのが不思議なのかなと思うと。
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あーもう。ダメだこれ。
可愛すぎて、無理…………。
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