250 / 274
◇ほんとヤバい ※
しおりを挟むどうしようかな。これ以上焦らしたら、怒るかな。
でも、もっと、どろどろになって、求めてくれるなら、それも見たい気がする。
「……陽斗さん……可愛い……」
ちゅ、と首筋にキスして、びくっと震えるのが可愛すぎると、もう何度目かにそう思った時。
「……も……っやく……」
「うん?」
なんて? と思いながら顔を見ると。
ムッとした顔で、涙いっぱいで睨みつけてきた先輩は。
「これ、入れ、てよ……」
手で、オレのに触れてきた。
そうくるとは思ってなかったから、かなりびっくりして、硬直してると。
「つか、自分のが、限界じゃん……もう……オレ、いいから……」
見てる目の前で、涙が零れ落ちる。ゾクリとした感覚が、体の奥で沸き起こって、一瞬で自分の余裕がなくなったのが分かった。
つか、もう無理……。
……勃ちすぎて、痛すぎる。
「……ちょっと、陽斗さん、悪いんだけど……」
「……っ……?」
「おさまらなそうだから……覚悟してて」
そう言いながら指を引き抜くと。ん、と震えてから。
「……も、してる……」
震える声で、そんな言葉で返してくる。
……ほんと。もう。
――――……我慢して焦らすとか。無理だった。
「陽斗さん、後ろからのほうが楽かも、だけど……」
「……ん……?」
「顔、見たい」
「……うん。オレも」
上がった息を、ふ、と抑えながら、クスッと笑ってそう言う。
……可愛すぎるんですけど。
枕を腰の下に入れて少し上げさせて、脚を開かせる。恥ずかしそうに顔を背けてる姿にまた煽られながら、そこに押しあてると、びく、と震えて、体に力が入った。
「……陽斗さん」
体を押し上げて、キスで唇を塞ぐ。舌を絡めて、優しくキスを繰り返していると、ふ、と強張りが緩んでくる。
「――――……ン……っ」
ゆっくり、中に入れていく。
前も、そうだったけど。きゅ、と締め付けてくるみたいで。
ヤバいくらい、気持ちいい。
「……んっ……は――――……」
指で触れた、中の気持ちいいところを擦るみたいに中を突くと、切れ切れな喘ぎが漏れる。
「……ぅ、んっ……あ」
何度か繰り返していたら、びくん、と震えて、手で触れてたそれが達したのが分かる。
「……イけたね」
「……っん……っ」
「陽斗さん、気持ちいい?」
「……っ……うん……」
こくこく、小刻みに頷く。
あーほんと、素直。可愛い。
「今んとことさ……」
「……? …… っ……あ……っ!」
少し奥まで、突き入れると、びくん、と仰け反る。
「奥、と……」
「……ひぁ……っ……あ、ンっ……」
「……どっちが、好き?」
奥まで入ったところで動きを止めて、先輩の頬に触れる。
仰け反ってた顔を戻させて、キスを重ねる。
奥から抜かずに、中で刺激すると、「んん」と甘い声が喉の奥で漏れて、キスの間から、零れていく。
「ね、陽斗さん……どっち?」
「……っんん、あ……ッ」
舌を絡めながら、また腰を動かす。
「……ど、ちも……好、き……」
「――――……」
うわごとみたいに、涙目でオレを見上げながら、そんな風に言われると。
……はー。理性、消え去りそう。
いつもだけど、ほんとにこの人、色々、ヤバい。
「……陽斗さん」
「……っ ……?」
「オレに、しがみついててくれる?」
そう言うと、素直に腕が回って来て、ぎゅ、と抱きつかれる。
「……つらくなったら、爪、立てて?」
「…………うん」
はぁ、と息をついて、頷いたのを確認してから。
緩く、突き上げ始める。
「……ン、ン……っぁ、あ……っ……」
ああなんか。ほんとヤバい……。
しがみつかせてしまったせいで、喘ぎが耳元で聞こえる。
……興奮しすぎて、こっちが、頭おかしくなりそう。
118
あなたにおすすめの小説
男子高校に入学したらハーレムでした!
はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。
ゆっくり書いていきます。
毎日19時更新です。
よろしくお願い致します。
2022.04.28
お気に入り、栞ありがとうございます。
とても励みになります。
引き続き宜しくお願いします。
2022.05.01
近々番外編SSをあげます。
よければ覗いてみてください。
2022.05.10
お気に入りしてくれてる方、閲覧くださってる方、ありがとうございます。
精一杯書いていきます。
2022.05.15
閲覧、お気に入り、ありがとうございます。
読んでいただけてとても嬉しいです。
近々番外編をあげます。
良ければ覗いてみてください。
2022.05.28
今日で完結です。閲覧、お気に入り本当にありがとうございました。
次作も頑張って書きます。
よろしくおねがいします。
平凡ワンコ系が憧れの幼なじみにめちゃくちゃにされちゃう話(小説版)
優狗レエス
BL
Ultra∞maniacの続きです。短編連作になっています。
本編とちがってキャラクターそれぞれ一人称の小説です。
鬼上司と秘密の同居
なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳
幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ…
そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた…
いったい?…どうして?…こうなった?
「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」
スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか…
性描写には※を付けております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる