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第2章
守る*ルカside 2
しおりを挟む本当に、何がこんなに気に入ってんだか、自問する位。
……急に、宙から降って湧いた、違う世界の男。
見えないけど年上で。……落ち着きないし、子供っぽいし。
――――……でもなんか。
素直で。まっすぐで。すぐ、嬉しそうな顔して笑って。
……オレ、結構最初、ひどいことしたような自覚はあるんだが。
違う世界から否応なく連れられてきた奴に、お前のせいで魔王逃がしたんだから、オレの鬱憤晴らしに付き合えとか言って、薬使って、無理やり始めたしな……。
……多分、嫌うこともなく。素直にオレと居るようになって。
毎日のようにソラと居て、ソラを抱いて、一緒に寝てる。
で。
オレを心配して。
オレを抱えて寝るとか。
「なまいき――――……」
ぷに、と鼻をつまむ。
鼻で呼吸してたらしいソラは、「う」と声を出して、少ししてから、嫌そうに首を振って、ぷは、と息を吸い込んでる。でもそのまま、すやすや、眠ってる。
――――……ぷ、と笑ってしまう。
……愛おしいとか。
多分、今オレが感じてる、この、どうしようもなく守ってやりたいって気持ちが、それなんだろうなと思う。
「――――……」
あーあ。……ほんと。こんなのに、こんな気持ち、感じるとか。
すりすり、と頬に触れて、撫ぜていると。
ちょっと不快なのか、ソラの手がオレの手を、抑えた。
「――――……」
どうするのかと、見ていると。
きゅ、と握りしめて、そのまま、すー、と幸せそうに眠りを再開してる。
……だめだ、これ……。
苦笑いしながら、ソラを抱き寄せて、腕の中に取り込む。
「かわいーな、お前……」
小さい声で、囁く。
何でそう思うかは謎だが。
――――……確かにそう思ってる。
これを守るためなら、多少大変でも、全然気にならないとも思う。
危ないとこに連れてきてる自覚はあるし。
絶対守ると、決めてるし。
まだそんな深夜でもなく、結構寝るには早い時間だと思うが。
ソラを抱いてると、なんだか心地よくて。
ぐっすり眠れる気がする。
◇ ◇ ◇ ◇
「――――…………んん……あれ…………」
そんな声に、目が覚める。
「ソラ……?」
船の甲板の下の部屋なので、朝日は入ってこない。
朝なのかは分からないが、結構寝た気がするので、良い時間なのかも。
「――――……起きたか?……」
目を開けると、ソラが腕の中からじっと見上げてきてる。
「どした?」
「……だって、オレがルカの頭抱いて寝たのに」
「ああ……途中でチェンジした」
「……」
「何? 不満?」
聞くまでもなく、めちゃくちゃ不満そう。
「たまにはいーなって思ってたのに」
「……まあ、堪能してから、チェンジしたぞ?」
クスクス笑ってしまいながら言うと、「たんのう……」とつぶやいて、複雑そうな顏をしている。
「こーやって抱いたら、幸せそうな顔してスヤスヤ寝てたけどな?」
「……そんな顔してないし」
「してたけど」
「してないし」
「……こっちのが安心するだろ?」
むぎゅ、とソラを腕の中に再度引き入れる。
「……別にしないし」
とか言いながら、特に動くわけでもなく、じっと腕の中にいる。
「……オレはお前が腕の中に居る方がいいけど。急に何があっても、守れそうな気がするから」
「――――……なんか、すごい、恥ずかしいこと普通に言ってるぞ、ルカ……」
「そーか?」
クスクス笑っていると、ソラの手が動いて、オレにぎゅっと抱きつく。
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