【ドS勇者vsオレ】オレ様勇者に執着&溺愛されてるけど、ドSだから大変✨奨励賞受賞

星井 悠里

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第2章

「ルカの筋肉」

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 三日目の夜。
 午後になってからなんだかやたらあの魔物が出てきた。

 増えてる。てことは。
 親みたいなでっかいのに、近づいてる?
 皆がそんなことを言い始めた。

 確かに、波が少し、荒くなったような気も、する。
 ――――……大きい何かに、近づいてるのか……。

 ……怖いなあ。もう、正直、早く地上に戻りたい。
 ルカ達に何もなく、ささっと倒せて、地面のある所に戻れますように……。

 今日はシャワーを浴びながら、そんなことを祈る。
 浴び終えて体を拭いてから、手に取ったズボンをマジマジ見てしまう。

 船に乗る日に買った、ショートパンツみたいなズボン。
 ……皆の前では、はくなって言われたやつ……。

 実際はいてみると、確かに膝よりだいぶ上ではあるけど……お尻が見えるわけでもいし。やっぱり、全然問題ないけど。……ていうか、ここに居るルカ以外の人が、オレのこれに、そういう意味で反応する訳ない。ルカもそれは分かってると思うんだけどなぁ。

 シャワールームから部屋に出ると、ベッドの端に腰かけていたルカがこっちを見た。

「……似合う?」
「似合う。こっち来な、ソラ」

 手を差し伸べられて、ルカに近づくと、そのまま手を取られて、ベッドに背を沈められた。オレがアランと明日の仕込みをしている間に、ルカもシャワーを浴びていたから、近づくと、ふわりと石鹼の香りがする。

「……せっかくはいたのに、もう脱がせるの?」

 見上げて言うと、ルカが、ふ、と笑った。

「まあ……脱がせるけど?」
「……裸で出てきても変わんないんじゃ……」

「……別にいいけど、裸で出てきても」

 めちゃくちゃ可笑しそうにクスクス笑われて、むむ、とよく考えると、オレがバカすぎて、げんなり。

「……間違った。服着て出てくる」

 そう言ったら、ルカは、オレの頬にでっかい手で触れる。

「裸でいいぞ?」
「……やだ」

「オレが喜ぶだけだな……」
「……喜ぶの?」

「……明日、試してみれば?」
「いい。絶対やだ」

 言うとルカは、ますます可笑しそうに笑う。

 少し視線を落とした先に、オレの上に居るルカの体が目に入る。


 ルカは特に戦いに行く時は、攻撃をガードするようなものが、色々ついてるし、刀もぶら下げてるからそのホルダーとかもあるし、アクセサリーとかも色々ごちゃごちゃついていて、触れても、あんまり肌って感じがしない。

 宴とか言う時は、そういうガードするものはほとんど外してて刀だけとか、そんな感じだけど、マントとかもついてるし、薄い生地じゃない、何かしらやっぱりガード機能がついてる服を着ている気がするから、やっぱり、直接、肌って触感ではない。

 オレの着てるのは、上からすっぽりかぶって、ウエストを飾り紐みたいなのでしばるだけだから、すごく薄手で、そのまま触ったら肌、みたいな感じの服だけど。

 夜、ベッドの上でだけ、ルカは、オレと同じような薄手の服になることが多い。そうすると……。

「――――……ちょっといい?」
「ん?」

 なんとなく、ルカの服の上から、ルカの胸に触れる。

 肌の感触、というか。筋肉が手に触れる。
 すごく硬い様な、柔らかくてしなやかなような。でもって、なんだか、熱い。

「……何?」

 ルカは、面白そうな顔をして、ルカの胸にスリスリ触れているオレを、上から見下ろす。

 ランプだけになってる、オレンジ色の空間は、なんだか、雰囲気がありすぎて。嫌でも、ドキドキする。

「ルカの筋肉ってさあ……」
「ん」

「……カッコいいなあって思う」
「――――……」


「強そうだし。……オレもそういう感じがいいなあ」


 ぷにぷに押したりしてみると、弾力みたいなのがすごい気がする。


 いーなー。これ。
 強そうでカッコいいし、触り心地も良いし。





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