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潜入の章
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ラルが到着して早速作成開始だ!
潜入するルートはまずは囮チーム
シェール、フィック先輩、フォルス先輩。
こちらは行商人として国へ行き、シェールの正体がバレた程で捕まって、お城へ向かう。
バレなくても捕まるのが目的。1つ揉め事があれば安心するし、油断もする。警戒を強めたとしても、何より分かれて動いた方がいい。捕まった後、助けだせるしね!
そして、捕まった後は、潜入チームの出番だ。
国の港には大きな橋がある。その橋はとてもデザインが凝っていて有名だ。橋の裏側にもデザインがある。実は、お城側に引き戸があって、それを隠すためのデザインだ。足下にある引き戸を引くと、狭い通路に繋がる。
その通路を行くと広い迷路に出る。順番を間違えずに進み、暗号を入れると扉が開く。
今回は、開け閉め自由な城の牢屋に出る道だ。
この通路はお城の至るところに繋がっていて、港以外にも出口があるらしい。
暗号や進む順路は、小さい頃に父さんからわらべうたを習っていて知っている。
王族のみ口伝だけで伝えているようだ。
潜入チームは私、ペイスト、オルドル、そしてリシン。後、騎士団員が数名。
王都の騎士団は犯罪や、火事なんかの事件があれば大きく動ける。
ペイストはオルドルに報告して、騎士団を全軍揃えたがったけど、あくまで収めるのが目的であって、戦う必要は無いと伝えると数名で納得してくれた。
父さんもシリウス伯父さんも、ノブールさんも済まなさそうにしていた。
3人は顔が割れすぎているので、国民たちを刺激しない為にここにはいない。
囮チームが国内に入ろうと馬車で向かう。
「止まれ!!」
「アレ?どうしたんでスか?」
「国境は封鎖されている!」
「そんなぁ!宰相様に言われて持って来たんスよ!?」
「積荷は何だ!?」
「果実とその加工品スよ」
「ここはオレンジと茶葉と海産物の宝庫だぞ」
「じゃあいらないっスか?桃やぶどうなんか・・・」
「う・・・」
「確か海産物って高級な物が多くて観光客か贈答用だってはず・・・港も静かだし、観光客もいなさそうっスよね?本当にいいんスか?」
「ううっ・・・」
「オレンジの収穫も減ってるんでしょう?ワインもあるッスか」
「な、なら頂こうか」
「では通してくださいッス」
「それは出来ない。コイツらを摘み出せ!」
「きゃっ!乱暴な振る舞いはよして下さい!!」
「・・・お前は、ノブールの娘、ソルシエールか!?これは良い宰相様も喜ばれるだろう」
「何すんだよ!放しな!!」
「乱暴しないでください!」
フォルスやフィックも強くは払わないし、魔法も使わないで耐える。このままお城に行ければ
と思っていると、
「旅人に何しとん!」
「せっかくの食糧持って来てくれたんやから丁重にせなあかん!」
「な、止めろ!」
「ほら、こっちおいぃ!シェール!」
町民に腕を引っ張られる
「へ?あ、ちょっと何すんスか!!」
「行くしかありませんね」
「仕方ありませんわ皆さんの好意ですもの」
驚くラルにフィックとシェールは計画変更を促す。
「じゃ、オレは抜けるッスよ!」
「悪い方じゃありませんわよ?」
「別にいいよ。後で合流しなよ」
フォルスも同意した。情報を集めるのに顔が割れるのはラルには動きにくい。
「こ、怖いッス~!!」
「待て~!!」
「あまりにも自然です。流石ですね」
関心してフィックはラルを見守る。ラルは、兵士の注目を集めながら足早に逃げていった。
シェール達は、裏通りのとある家に入った。どうやら宿屋のようだが、今ではあまり使われていない様子だ。
「ここまで来ればええやろ」
「せやな。やけど、馬車までは無理やったな」
「えらかったやろシェール」
「せやね。やけど皆元気そうやな。心配いらんかったなぁ」
「何なん!国境閉じられたからってウチらも塞いどると思ったん?」
「ちゃうて!顔見たら安心したんや」
「シェール、大体わかるけど、口調直さな。みんなでらポカンとしとるでかんわ!」
「あらいけない。ふ、フォルスも!」
「シェールの訛りは新鮮ですね」
フィックが目を丸くする。
「うふふ!故郷に帰って来たんですもの!皆さん方についつられるのは仕方ないですわ」
「シェールは貴族でしたよね?だから偉い?」
「はい。此方の皆さんは私の領民だった方々ですわ。でもえらいは疲れたって意味ですわよ」
「・・・なるほど」
「で、どないしたん?変装までして大変やったやろ?」
「実は・・・」
シェールは事情を話した。
「って事は、捕まる予定やったんか!?」
「ごめんなぁ余計な事して」
「気にしないで下さい。みなさんお元気そうで安心しました」
そう言うと、みんなが口を閉じる。
重い空気が流れ、目を合わせてから口を開く。
潜入するルートはまずは囮チーム
シェール、フィック先輩、フォルス先輩。
こちらは行商人として国へ行き、シェールの正体がバレた程で捕まって、お城へ向かう。
バレなくても捕まるのが目的。1つ揉め事があれば安心するし、油断もする。警戒を強めたとしても、何より分かれて動いた方がいい。捕まった後、助けだせるしね!
そして、捕まった後は、潜入チームの出番だ。
国の港には大きな橋がある。その橋はとてもデザインが凝っていて有名だ。橋の裏側にもデザインがある。実は、お城側に引き戸があって、それを隠すためのデザインだ。足下にある引き戸を引くと、狭い通路に繋がる。
その通路を行くと広い迷路に出る。順番を間違えずに進み、暗号を入れると扉が開く。
今回は、開け閉め自由な城の牢屋に出る道だ。
この通路はお城の至るところに繋がっていて、港以外にも出口があるらしい。
暗号や進む順路は、小さい頃に父さんからわらべうたを習っていて知っている。
王族のみ口伝だけで伝えているようだ。
潜入チームは私、ペイスト、オルドル、そしてリシン。後、騎士団員が数名。
王都の騎士団は犯罪や、火事なんかの事件があれば大きく動ける。
ペイストはオルドルに報告して、騎士団を全軍揃えたがったけど、あくまで収めるのが目的であって、戦う必要は無いと伝えると数名で納得してくれた。
父さんもシリウス伯父さんも、ノブールさんも済まなさそうにしていた。
3人は顔が割れすぎているので、国民たちを刺激しない為にここにはいない。
囮チームが国内に入ろうと馬車で向かう。
「止まれ!!」
「アレ?どうしたんでスか?」
「国境は封鎖されている!」
「そんなぁ!宰相様に言われて持って来たんスよ!?」
「積荷は何だ!?」
「果実とその加工品スよ」
「ここはオレンジと茶葉と海産物の宝庫だぞ」
「じゃあいらないっスか?桃やぶどうなんか・・・」
「う・・・」
「確か海産物って高級な物が多くて観光客か贈答用だってはず・・・港も静かだし、観光客もいなさそうっスよね?本当にいいんスか?」
「ううっ・・・」
「オレンジの収穫も減ってるんでしょう?ワインもあるッスか」
「な、なら頂こうか」
「では通してくださいッス」
「それは出来ない。コイツらを摘み出せ!」
「きゃっ!乱暴な振る舞いはよして下さい!!」
「・・・お前は、ノブールの娘、ソルシエールか!?これは良い宰相様も喜ばれるだろう」
「何すんだよ!放しな!!」
「乱暴しないでください!」
フォルスやフィックも強くは払わないし、魔法も使わないで耐える。このままお城に行ければ
と思っていると、
「旅人に何しとん!」
「せっかくの食糧持って来てくれたんやから丁重にせなあかん!」
「な、止めろ!」
「ほら、こっちおいぃ!シェール!」
町民に腕を引っ張られる
「へ?あ、ちょっと何すんスか!!」
「行くしかありませんね」
「仕方ありませんわ皆さんの好意ですもの」
驚くラルにフィックとシェールは計画変更を促す。
「じゃ、オレは抜けるッスよ!」
「悪い方じゃありませんわよ?」
「別にいいよ。後で合流しなよ」
フォルスも同意した。情報を集めるのに顔が割れるのはラルには動きにくい。
「こ、怖いッス~!!」
「待て~!!」
「あまりにも自然です。流石ですね」
関心してフィックはラルを見守る。ラルは、兵士の注目を集めながら足早に逃げていった。
シェール達は、裏通りのとある家に入った。どうやら宿屋のようだが、今ではあまり使われていない様子だ。
「ここまで来ればええやろ」
「せやな。やけど、馬車までは無理やったな」
「えらかったやろシェール」
「せやね。やけど皆元気そうやな。心配いらんかったなぁ」
「何なん!国境閉じられたからってウチらも塞いどると思ったん?」
「ちゃうて!顔見たら安心したんや」
「シェール、大体わかるけど、口調直さな。みんなでらポカンとしとるでかんわ!」
「あらいけない。ふ、フォルスも!」
「シェールの訛りは新鮮ですね」
フィックが目を丸くする。
「うふふ!故郷に帰って来たんですもの!皆さん方についつられるのは仕方ないですわ」
「シェールは貴族でしたよね?だから偉い?」
「はい。此方の皆さんは私の領民だった方々ですわ。でもえらいは疲れたって意味ですわよ」
「・・・なるほど」
「で、どないしたん?変装までして大変やったやろ?」
「実は・・・」
シェールは事情を話した。
「って事は、捕まる予定やったんか!?」
「ごめんなぁ余計な事して」
「気にしないで下さい。みなさんお元気そうで安心しました」
そう言うと、みんなが口を閉じる。
重い空気が流れ、目を合わせてから口を開く。
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