男装の皇族姫

shishamo346

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外伝 アーサーの円卓

どうでもいい四男

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 だいたい、長男次男は大事にされるんだ。三男は、まあ、兄たちが兄貴風をふかせたいので、色々と教えるのだ。だけど、それ以下になると、家族はいい加減な扱いとなる。
 俺は、男爵家跡継ぎの息子だ。ただし、四男と、扱いがいい加減になるのだ。
 母は、女の子がどうしても欲しかった。だから、頑張った。結果、四人目に生まれた俺が男で、諦めたという。
 それからは、本当にいい加減に扱われた。まず、子育ては、もう、流れ作業だ。四人目となると、皆、馴れてくるし、手抜きする。ちょっと汚れていても大丈夫、ちょっとお腹空かせていても大丈夫、さっさと母乳断ちしてしまおう、といい加減に扱われたという。そして、俺の持ち物は全て、兄たちのお古だ。着る服は全て、何かしら汚れて、繕ったものばかり。玩具なんて、壊れてるよ。
「どうせ、男の子は汚すから」
「どうせ、男の子は壊すから」
「どうせ、すぐ大きくなるから」
 そう言って、俺だけは扱いが酷いのだ。
 さらに、兄たちだって、俺の扱いが酷い。
「あそんでよー!!」
 長兄はいう。
「俺は、勉強が忙しいから」
 次兄はいう。
「遊びがあわない」
 三兄がいう。
「いやだ!!」
 結局、俺は持っている壊れた玩具を投げるしかない。男爵家は商売を生業としているから、皆、忙しいのだ。四男なんて、ついでに生まれちゃっただけだから、むしろ、邪魔でしかない。好き勝手にやらせておいて、放置だ。
 結果、俺は、ものすごい乱暴者になった。
 勉強なんて、やらない。だって、やらなくても、誰も叱ったりしない。教師だって、四男の俺の扱いはいい加減だ。
 体術剣術は好きだ。教師は、俺ががむしゃらに向かっていくから、それをあしらうけど、容赦がない。それなりに怪我をして、教師は真っ青になるが、家族は誰も俺のことを心配しない。まず、俺が怪我したことすら、見ていないな。だから、どんどんと遠慮がなくなり、俺は生傷が絶えない毎日だった。
 そんなある日、父からか、それとも、兄たちからか、もしかしたら、使用人たちかもしれないが、こんな話を聞いた。
「まだ、アーサーとアーレイの交換を訴えてるよ」
「もう、両方とも、こんなに育ってるから、今更、無駄なのに」
「契約内容を変更して、と訴えてるよ」
「あの人は、絶対にしないってのに」
 俺と、どこの誰かわからないアーサーを交換しようとしている、という。
「なあ、アーサーって、誰?」
 父、兄たちに訊いた。
「アーサーは、マイア叔母さんの子どもだよ」
「ほら、辺境の子爵家に嫁いだ」
「子爵家の借金を返済するために、ものすごい持参金が支払われたんだよ」
「お前が生まれたばかりの頃に、赤ん坊の内に取り換えよう、と母上が企んだよ」
 意味がわからない。何故、母は俺とアーサーを取り換えようとしたのか。取り換えたら、俺にも、アーサーにも、何かあるのだろうか。
 意味がわからなず、俺は、唯一、入ることが許されない部屋の前に立つ。母は、どうしても女の子が欲しかったという。だから、居もしない女の子のために、部屋まで作っていた。俺は皆、兄たちのお古だというのに、その部屋は、新品ばかりだ。しかも、毎年、物も服も入れ替えられている。
 勉強までするような年頃なんだから、俺だって、気づく。母は、いつか、そこに女の子を迎えるつもりだ。いつでも迎えられるように、その女の子のために準備している。
 俺が中を覗こうと、そっとドアを開けた。
「こら、アーレイ!!」
 母がやってきて、俺の腕をつかんだ。
「その部屋は、絶対に入ってはいけません!!」
「物を壊したりしないから!!」
「あなたはあなたの部屋に行きなさい」
「なんで、俺は何も買ってもらえないんだよ!!!」
 俺はかっとなって、母を蹴った。俺には与えられない新品ばかりが並ぶ部屋。俺の部屋には、壊れた、汚れたものばかりだ。しかも、兄たちと同じ部屋だから、俺がやることなすこと全て、兄たちに叱られる。
「あなたはすぐ汚すし、壊すし、勿体ないでしょう!!」
「この部屋にある物は、誰も使ってないじゃないか!!!」
「ここは、わたくしの遊び場なんです。あなたが玩具で遊ぶように、わたくしだって、部屋を作って、遊んでいるんです」
「そんなぁ」
 何を言ったって、母は力づくで俺を部屋から離した。
「あなたたち、アーレイの面倒をしっかりみなさい!!」
「母上、子どもだって、忙しいんですよ」
「そうそう」
「こいつ、すぐ手が出るし」
 部屋にいる兄たちにとって、俺は厄介者扱いだ。母は呆れたように、溜息をついた。
「兄が三人もいて、弟一人の面倒がみれないなんて、役立たずめ」
「母上だって、アーレイのこと、見れないでしょう!!」
「そうだそうだ!!!」
「いっつも、俺たちに押し付けて」
「男相手に遊ぶなんて、知りませんもの。男は男同士で遊んでなさい」
 母の滅茶苦茶な論理で、結局、俺は兄たちに押し付けられるのだ。
「お前は、ここで大人しくしてろよ」
「面倒かけるな」
「これで遊んでろ」
 結局、俺はまた、遊び飽きた壊れた玩具を押し付けられ、一人にされた。






 俺が十歳になった頃、母が遊び場として使っていた部屋に、女の子が連れ込まれた。
「アーサーが来たぞ」
「とうとう、母上も我慢出来なかったか」
「お祖父様に言ってたからな」
「アーサーを娘にしたいって」
「アーサーって、女なのか!?」
 てっきり、アーサーは男だと思っていた。ほら、名前がそうだ。
 アーサーのこと、俺以外は皆、知っていた。だから、俺が知らないから、兄たちは呆れた。
「お前、聞いてなかったかよ」
「マイア叔母さんの子どもだよ」
「子爵家の跡継ぎにするために、女だけど、男として届け出されて、男として育てられたんだ」
「だから、名前もアーサーと男っぽい名前なんだよ」
 そして、ふと、昔、耳にした、俺とアーサーを取り換えようとした、という話を思い出す。
「なあ、俺と、そのアーサーという奴を取り換えようとしてたって、どういうことだ?」
「母上が、子爵家は男児が必要なら、ちょうど、同い年のお前とアーサーをこっそり取り換えよう、と企んでたんだ。そうすれば、母上は待望の女の子を持てるし、子爵家は男児の跡継ぎだ」
「けど、お祖父様がその企みに気づいたのか、接触を禁止したんだよ」
「それな」
 俺は犬猫みたいな扱いをされていたということだ。家族から、ぞんざいな扱いなのも、いらない子だからだ。
 そう思うと、俺は、アーサーという子にふつふつと怒りが湧いてきた。アーサーが女だから、俺はいらない子にされたんだ!!
 アーサーを追い出してやる!! 俺は石を数個握りしめ、母が大切にしていた、あの部屋に行った。
 たまたま、部屋には誰もいなかった。女の子が好きそうな、俺が嫌いな部屋だ。あんなに広い部屋に、アーサーが一人、ベッドで眠っていた。
 俺は足音を忍ばせて、そっと、ベッドに近づいた。清潔で、綺麗で、新品のそこに、アーサーが眠っていた。
 アーサーは、俺と同い年だと聞いていた。なのに、眠っているアーサーは、やせ細っていて、とても、同い年に見えなかった。俺だって、同い年の女の子はそれなりに見たことがある。アーサーは、俺よりも年下の、折れそうなほど、細い子どもだ。
 だけど、女の子にも見えない。髪が乱暴に切り刻まれていて、どちらかというと、男の子のようだ。
 こいつのせいで。僕はアーサーの側まで行ったが、それから動けなかった。石をぶつけてやろう、と考えたんだ。痛い目にあえば、アーサーは泣いて逃げていくだろう、と。
 だけど、俺は眠っているアーサーから目が離せなくなった。俺の知っている女の子ではない。かといって、男の子でもない。
 ただ、わかることは、可哀想な子だということだ。
 まるで、貧民の子どもみたいだ。俺が知っている子どもで当てはめるなら、そうなる。清潔な服を着ているが、平民にすら見えない。
 そんなことをしているから、人が部屋に入ってきた。
「誰だ!?」
 大きな声が部屋に響き渡る。それに、眠っていたアーサーは目を覚ました。
 俺を見上げて、アーサーは見開いた目に、大粒の涙を溜めて、零した。
「ああああああーーーーーーーー!!!!」
 悲鳴のような、そんな声に、俺は驚いて、動けない。そんな俺を入ってきた男が乱暴に押しのけて、アーサーを抱き上げた。
「アーサー、ほら、大丈夫だから」
 ぐすぐすと泣きながらも、アーサーは、抱きしめる男の胸に顔を埋めて、うっすらと笑った。
「何をしているの!!」
 そして、アーサーの叫ぶような泣き声で、母にバレた。






 俺は泣いた。これまでの不満を全部、吐き出した。
「俺のことはいらないからってぇ」
「貴重な労働力だ。そんなこと、思っていない」
 父は俺のこと、子どもとは見ていなかった。
「悪かったと思っています。わたくしも、酷いことを考えていました。ごめんなさい」
 母は反省して、俺を抱きしめてくれた。
「俺たちも、悪かった」
「つい、知ってるものと話して」
「ごめん」
 過去のことも含めて、兄たちは俺に謝った。
「もう、あなたたちに、アーサーと結婚しなさい、とは言いません」
「俺だけ、言われてないよ!!」
 そして、俺の知らない事がまた出てきた。母は、俺たち兄弟の誰かとアーサーを結婚させようと企んでいた。そこまでして、アーサーを手に入れようとするなんて。
「そうだったかしら。アーレイにも言ったような」
「だいたい、俺は、アーサーが女だってことも知らなかったよ!!」
「話していなかったかしら」
「聞いてない!!」
 四男あるあるだ。兄三人には言ったから、俺も知っていると思い込んだのだ。たぶん、俺が赤ん坊の頃とか、そういう時だろうな。確かに、その場にいたかもしれないけど、理解すら出来ない頃だろう。
「アーサー………アーシャは、家族に虐待されて、気が触れてしまったの」
 そして、アーサーではなく、女の子アーシャのことを母は俺たちに教えてくれた。
 何も知らなかったとはいえ、酷い事をしようとしてしまった。俺は、アーサー、ではなく、アーシャに、酷いことをしようとした。
 俺はふと、手に持っていた石をアーシャがいる部屋に落としたままなのに気づいた。両親も、兄たちも、俺がアーシャに危害を加えようとした、とは思っていない。
 このまま、黙っていよう。俺は、未遂で終わったことだし、口を閉ざした。


 だけど、この石は、さらに被害を大きくした。


 次の日の午後、俺は首根っこをつかまれ、壁に押し付けられた。普通に歩いていた所、突然のことだったので、俺は、抵抗も出来なかった。
 しかも、そこには、兄三人もいたのだ。
 こんな人の目がある所で、アーシャの世話をしている妖精憑きキロンが俺を持ち上げ、壁に押し付けたのだ。
「お前、これでアーサーに、何をするつもりだったんだ!?」
 キロンは、俺がアーシャの部屋で落とした石を突きつけた。それを見て、キロンを目の前にして、俺は恐怖で声すら出せなかった。
「こんなものをあの部屋に持ち込みやがって。アーサー、知らずにこれを飲み込んだんだ」
「そ、そんなこと、するわけ」
「アーサーは、時には赤ん坊になるんだ。赤ん坊は、何でも口にいれて、何でも目に入れようとする。気が触れてるって、聞いてないのか?」
「そんなの、知らない!! 離せ!!!」
 俺は暴れて抵抗した。俺の隠した悪行がバレたわけではなかったと知って、安心したから、恐怖も薄れた。
 俺が離せと言ったからだろう。妖精憑きキロンは俺を離した。ただし、高い場所からだ。俺は油断していたから、そのまま、床に尻とかを打ちつけて、痛い目にあった。
「お前はガキだから、わからないんだな。ここでは世話になっているから、この事は、黙っておいてやる。二度と、アーサーに近づくな」
「あいつは、家族に見捨てられたもんな!!」
 酷いことを口にしてしまった。言った後で気づいて、俺は、恐る恐ると妖精憑きキロンを見上げた。
 キロンは、無表情だ。俺が部屋に落とした石を投げて、さっさとアーシャがいる部屋に戻っていった。
 兄たちでも、妖精憑きキロンは怖かったのだろう。キロンがいなくなってから、兄たちは俺の元にやってきた。
「お前なぁ、いくらなんでも、それを言っちゃダメだろう」
「アーシャの前じゃなかったからいいけど」
「母上が聞いていたら」
「聞いていました」
 俺たちの背後に、母が仁王立ちしていた。母は、容赦なく、俺だけでなく、兄たちまで殴った。
「なんで俺たちまで!!」
「アーレイが言ったのに!!」
「俺たちは悪くない!!」
「わたくしも悪いと思っています。アーレイがあんなことをいう子にしてしまったのですから」
 母は、そういうなり、俺を地下牢へと引きずって行った。
 何をしても、誰も、俺を罰するようなことはなかった。叱られるけど、それだけだ。
「どうして、俺ばっかり!!」
「あなたは、思いやる、想像力がありません。だったら、経験してみなさい」
 力づくで地下牢に閉じ込められた俺は、叫ぶしかない。母は鉄格子から離れて、俺を冷たく見下ろした。
「一週間、アーシャがされたことを体験させてあげます。耐えられるようでしたら、もう、何をしてもいいでしょう」
「もし、我慢出来たら、あの女を追い出してよ!!」
「なんて愚かなの。そんなことを言うのなら、本格的に体験してみなさい」
 そして、俺は地下牢に閉じ込められ、一週間、アーシャが受けたという仕打ちを体験することとなった。

 一日も持たなかった。俺は、腐った食事に、容赦のない鞭を受けて、泣き出した。

「一日も経っていませんよ」
「こんなの嘘だ!! こんなの、誰も耐えられないよ!!!」
「アーシャは、耐えたわけではありません。逃げられなかったんです」
「こんなこと、家族だったらしない!!!」
「アーシャの家族は、アーシャにしたんです」
「そんなっ」
「一年も、これの繰り返しです。でも、アーシャを苦しめたのは、苦痛よりも、捨てられたことです。アーシャは、みんなに、いらないと捨てられたんです」
「………」
 その気持ちは、俺はわかる。俺は、いつも、家族にはぞんざいに扱われていた。時々、俺はいらない子なんじゃないか、なんて思ったこともある。
 だけど、俺は今も家族に囲まれている。口では色々と言われて、ぞんざいに扱われていても、両親は俺を育ててくれるし、兄たちは俺を困った弟と見ている。
 アーシャは、家族に捨てられた。
 俺は、泣いた。初めて、アーシャの気持ちを理解した。
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