魔法使いの悪友

shishamo346

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嫉妬と衝動

僅かな別離の挨拶

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 しばらく、王都の貧民街にも顔出し出来ないことをアルロに告げに来ただけだった。
「私がいない間に、仕事を受けないように」
「わかったわかった」
「本当にわかっているのか? お前の失敗は、サツキの子どもたちを不幸にすることを忘れるな」
「………」
 この男、妙な所で自尊心が高いな。一度の失敗を忘れたわけではないが、もういっか、なんて思ってるんだろうな。
 こういうところ、親子だな。ルキエルも、妙な所で抜けているからな。貧民のくせに、世間知らずなため、私みたいな貴族に手籠めにされている。教育が元伯爵令嬢サツキだからだろう。
「わかったてるだろうな」
 私はわざと机の下からアルロの足を蹴ってやる。
「蹴るんじゃない!! わかったわかった」
「次、失敗したら、サツキの子どもたちは私が引き取るからな」
「なっ!?」
「心配するな。私が立派な平民か、貴族か、それなりにしてやる。そんな伝手、いくらだってあるからな。ルキエルのあの実力なら、魔法使いになれるだろう」
「勝手に子どもの未来を決めるな!! あいつらは、ずっと貧民だ!!!」
「そう、サツキが望んだからだろう」
「………」
 アルロは亡くなった妻サツキの考えを尊重してだ。
 サツキは、貴族であった時、手酷い裏切りにあい、家族からとんでもない虐待まで受けていた。貴族であるために、逃げるに逃げられなかったサツキは、縛られない貧民を良いものと思っていたのだ。
 実際、サツキはアルロに大事に囲われ、守られ、閉じ込められ、そんな不自由を喜んだ。外のことなんて、サツキは何も知らない。サツキもまた、世間知らずだ。ただ、そういう所にサツキは幸福を感じるほど、それまでの人生は最悪だった。
 今は、ルキエルがその立場だ。一応、偵察として平民地区には行けるようになったが、そうでなければ、ずっと家に閉じ込められているルキエル。男であるのに、サツキの代わりに実の父アルロに毎晩、閨事を強要されるも、貧民だから仕方ないか、とルキエルは貧民を理由に諦めている。
「サツキの子の未来は、親が決めるんじゃない。子どもに決めさせなさい。親は、先に死ぬんだ」
「お前は、そうしたのか?」
「私の人生は、私だけのものではない。我が家は、特別だ。そこら辺の貴族とは違う。私は後ろ暗い役割を全うするために育てられたんだ。未来の自由なんてない。だから、いうんだ。せっかく選べるんだ。好きな道を行かせてやりなさい。それくらいの協力はしよう」
「………」
 また、黙り込むアルロ。まあ、無理なんだがな。
 ルキエルだ。あの男が、それを許さない。絶対にアルロに復讐をさせようと動いている。
 サツキを殺した皇帝ラインハルトへの復讐のために、ルキエルは不幸になった。サツキが死んで、十年以上経っている。もう、誰も復讐なんて望んでいない。しかし、ルキエルがそれを許さないのだ。
 私は深く椅子に座り直し、背もたれに背中を預けて、椅子を鳴らした。
「たく、さっさと手放せば良かったのにな」
 今更のことだ。まだ、ルキエルの心の傷が浅い時に、私はアルロに提案したのだ。しかし、アルロはまだ、サツキの子どもたちを手放せなかった。あの時、無理矢理にでも、アルロから子どもたちを引き離しておけば良かった。
 アルロだって、後悔はしている。あれが、ある意味、二度目の失敗だな。
「一か月で戻ってくる予定だ。それまで、大人しく支配者してるんだな。帰ってきて、支配者が変わっていた、なんて話は聞きたくない」
「それは心配ない。誰も、俺には勝てない」
「本当に、お前、何者だよ」
 俺でも知らない隠し玉をアルロは持っている。その隠し玉が、アルロを王都の貧民街の支配者にしているのだ。
 聞いたって教えてもらえないから、俺は席を立って、家を出た。
 外に出れば、ルキエルが、拾って育てた貧民ナナキと、末の妹レーリエットと話し込んでいた。私が家を出ると、ルキエルは笑顔で寄ってくる。
「話終わったんだな。次はいつ来るんだ?」
「なんだ、欲しい菓子でもあるのか?」
「俺はそんな女子どもみたいな土産は欲しがらない」
 可愛らしく頬を膨らませるルキエル。その顔では説得力ないな。
「一か月くらい、王都を離れる」
「………え?」
 ルキエルが呆然となった。おかしなことを言ってはいないのだが。
「い、い、い、一か月? そんなに?」
「屋敷には一か月に一回か二回に来る程度だろう」
「け、けど、だいたい、ここには週に一回くらいは、来てるし」
「城の帰りに寄っているだけだ。一か月程、城には行かない事となったんだ。山の聖域近辺で仕事をすることとなった」
「一か月も!?」
「一か月で終わればいいな。もしかすると、長引くかもしれない。ともかく、今回の仕事は、私でないと出来ない」
「妖精憑きか」
「そういうことだ。オクトでは、まだまだ未熟だからな」
 帝国からのご指名依頼だ。養子オクトにやらせようとしたのだが、確実性を求められてしまって、経験豊かな私が出ることとなったのだ。もう、体内はボロボロだってのに、人使いが荒いな。
 たかが一か月会えないくらいで、ルキエルは物凄く落ち込んだ。そんな顔をするから、ついつい、私は軽く口づけしてしまうのだ。
「ひ、人が」
「私とルキエルの関係を知っている者たちばかりだ。問題ない。そんなに寂しいのなら、今日は私の屋敷に泊まるか?」
「泊まる」
 軽い冗談だったのに、ルキエルは笑顔で頷いてきた。
 今更、冗談なんて言えない。いやいや、つい最近、ルキエル、我が家に道具を見繕いに来たばかりだよ。その時は日帰りだった。
 アルロを納得させる理由がない。
「お兄ちゃん、今日は私と一緒に寝てくれるって、約束したでしょ!!」
 そこに、ルキエルの末の妹レーリエットがやってきた。ルキエルにつかみかかって、下から言ってきた。
「ルキエル様、今日はずっとご一緒してくれると言ったではないですか!!」
 さらに、ルキエルが拾って育てた貧民ナナキまでやってきた。ルキエルを後ろから抱きしめ、私から引き離す。
「もう、お前らはいつも一緒にいられるからいいだろう!! こいつ、一か月もいなくなるって」
「良かったじゃないの!!」
「お祝いしましょう!!」
 もう、私はレーリエットとナナキにとって、邪魔でしかないな。わかっていたけど。
 私が一か月不在ということを喜ぶレーリエットとナナキ。だが、ルキエルはご機嫌斜めな顔をしている。
「ルキエル、仕事が終わったら、いい所に連れて行ってやる」
「行かない」
「兄弟姉妹も連れて行ってやる。そこの貧民も一緒だ」
「………親父が」
 最難関は父アルロである。アルロは子離れ出来ていないのだ。
「そこは、私が説得しよう。今回の仕事の報酬の一つに、皇族所有の保養地を使わせてもらえることとなっている。そこに、我が家の家臣や使用人たちも骨休みをさせる予定だ」
「こ、こう、皇族!? あんた、どんな仕事してんだよ!!」
「私は学生時代、皇族のご学友をしてたんだ。その縁で、今も皇族とは友達なんだよ。話してなかったな」
「そ、そ、そんな、あんた、実は、ものすごく偉い人なんだな」
 話せば話すほど、ルキエルが私から距離をとる。それを喜ぶレーリエットとナナキ。
「たまたまだ、たまたま。そんなに偉くはない。今回の仕事だって、表に出せないから、私の所に回されただけだ。帝国の魔法使いでは、力加減がうまくいかないから、という理由だ」
 妖精憑きには妖精憑きをぶつければいいのだ。しかし、今回の妖精憑きは、なかなか面倒臭いのだ。中途半端に強いため、適当な魔法使いをぶつけて、万が一、負けたら、大変なこととなる。
 だから、負けても勝っても問題がない私が妖精憑きをどうにかするわけである。
「お、俺も、手伝おうか? ほら、俺も、妖精憑き、だし」
 私の服の袖をつかんでいうルキエル。上目遣いだから、タチが悪いな。そんな目で見られるから、つい、引き寄せて、私はルキエルに深く口づけしてしまう。
「あああー----!!!」
「貴様ー----!!!!」
 すぐにレーリエットとナナキに引きはがされた。だが、舌までいれたのだ。ルキエルのほうが何か感じた顔を見せる。
 私の体は、妖精を狂わせる香を摂取しているため、臓腑まで、香の効果が浸透してしまっている。そのため、妖精の魔法が届かない。さらに、私の体液は、妖精憑きにとっては、常用性のない麻薬のように、何か感じるのだ。
 ルキエルは私の唾液をわずかながらも受けて、体が疼くのだろう。レーリエットとナナキを振り切って、私の胸に抱きついた。
「夜にはアルロが鎮めてくれる。家に帰りなさい」
「あんたのトコに行く」
「………わかったわかった」
 私が折れたわけではない。家から顔を出したアルロが頭を抱えて頷いているのだ。許可が降りてしまったのだから、ルキエルを連れて行くしかない。
 そう言ってやると、ルキエルは嬉しそうに笑い、抱きつく腕に力をこめてきた。本当に、この男、タチが悪いな!!




 いつもの通り、馬車での移動である。明日から移動だから、今日は仕事もせず、ゆっくりと体を休める予定だった。
「ん、んんぅ」
 なのに、私は馬車の中で、ルキエルに私の一物を咥えられているのだ。
 私の一物は平均だと思う。それを口いっぱいに咥え込み、ルキエルは一生懸命、私から白濁を放たせようとしている。無駄だけど。
 だが、少し苦しそうにしながらも、一生懸命、私の一物を咥えて、舐めて、としているルキエルは、なかなか見物だ。つい、ルキエルの頭を撫でたり、耳をくすぐったりとしてやる。その刺激にルキエルは私の一物を口から離して、身もだえした。
「やぁ、そこぉ」
「もう、終わりか?」
「まだ、やりたい」
 熱い息を吐き、また、私の一物を咥えた。
 じゅるじゅると唾液をからめ、また、一生懸命、私の一物を咥えるルキエル。唾液がどうしても溢れてしまうので、飲み込めない唾液は、唇の端からだらだらと溢れ出てくる。
「美味しいか?」
 恍惚に笑うルキエル。それが答えか。
 実際、美味しいものではない。私はたまに、ルキエルの一物を口で刺激して、白濁を口で受け止めることがある。経験があるから、それは美味しくないとわかっている。
 だから、ルキエルの口の中に、私の白濁を吐き出したくない。それなのに、ルキエルは喉の奥まで飲み込み、上下に動かし、と散々、私を追い込んでくれる。
 我慢は出来る。しかし、ルキエルのそんな姿を見て、欲情してしまう。
「うぁっ」
 私の反応に、ルキエルは嬉しそうに笑う。そんな顔をされて、私は我慢が出来なくなった。
 ルキエルの頭を掴んで、さらに喉の奥へと私の一物を突っ込ませ、そこで、私は白濁を放った。それでもルキエルは、まだ、一物に残っている白濁を吸い取ろうとする。
 元気のなくなった一物から、やっとルキエルの口は離れた。私は気だるげに椅子に座りながらも、ルキエルの頭を撫でる。
 ルキエルは、恍惚な顔で、音とたてて私の白濁を飲み込んだ。そして、白濁が体内を流れるのを手で追い、お腹の辺りで止めた。
「臓腑まで、あんたを感じる」
 熱い息を吐き出していうルキエル。それに、私の衝動は動かされた。
 私はノックして、御者を呼んだ。御者は、馬の操作をそのままに、小窓を開けた。
「どうかしましたか?」
「適当に馬車を走らせてくれ。時間がほしい」
「御意」
 これで、馬車が屋敷につくのは、随分と先ということだ。私はルキエルの服を脱がせると、私の膝に乗せた。
「こんな所でおねだりとは、随分と性悪だな」
「あんたの、奥まで欲しい」
 ちょっとルキエルの蕾を指でいじってやれば、ルキエルは喜んで、私に深く口づけする。
 舌までいれて、体をこすりつけて、としてくるルキエル。だが、私は指で刺激してやるだけだ。
「もう、それ、いいからぁ」
「準備は大事だ。痛いのはイヤなんだろう」
「そんなぁ、ガキじゃない」
「アルロが言ってた。痛い目に合わせて、しばらく、ここに入れさせてもらえなかったと」
「ああっ!!」
 指を三本に増やして、無理に突っ込んでやれば、ルキエルは声を出して喜んだ。
 まあ、今はそんな心配はないけどな。だいたい、アルロの剛直受け止めるルキエルにとって、私の一物なんて、前戯なしでも心配ないだろう。
 だが、あえて、焦らすようにルキエルの蕾を緩めてやる。男の指の三本はなかなか太い。それを呆気なくルキエルの蕾は根本まで飲み込んだ。
「もっとぉ、太いのぉ」
「アルロみたいなものはないな」
「親父のこと、もう、言うなよ!? あんたのがいいんだ!!!」
 半泣きで叫ぶルキエル。
 嬉しいことを言われた。私はルキエルの顔をつかみ、深く口づけする。それを喜んでルキエルは舌を差し出してくれる。それを絡めて、私の唾液をルキエルの口に流し込んでやる。ルキエルは喉を鳴らして、私の唾液を飲み込んで、どんどんと、体を押し付けてきた。
 私は一物を出して、口づけをしながら、ルキエルの体を持ち上げた。蕾を指で一本いれてやれば、期待したように、きゅっと締まった。
 抵抗しない。私の挿入を待っているルキエル。目が情欲の色に染まっていた。きっと、私もそうなんだろう。
 揺れる馬車で、ゆっくりと、私はルキエルの体を下ろしながら、挿入する。揺れるので、挿入途中でも、ルキエルは喘いで、口づけから離れてしまう。
「まだ、途中だ」
「ああ、やぁ、焦らさない、でぇ」
 私にしがみ付いて震えるルキエル。私が最奥まで挿入しないから、期待やら焦燥やらで、きゅうきゅうと蕾を締めてくる。それだけで、私は気持ち良い。
「腕、疲れ、ない?」
「鍛えているからな。こうすることも出来る」
「うぁあああー---!!!」
 中途半端な所で上下に動かしてやる。
 あえて、最奥に届かせず、だけど、ルキエルの一番喜ぶところを私の一物の先でこすって突いてやる。
「やぁ、お、おくぅ」
「気持ちいいだろう」
「う、ううぅん」
 奥でなくてもルキエルは感じていた。どんどんと追い込まれて、私にしがみ付いて、はーはー、と切羽詰まったような息を吐き出す。
 馬車が激しく揺れると、ルキエルは刺激が逸れて、それでも、喜んだ。
 そうして、どんどんと波のような悦楽を重ねていくと、どんどんとそれにルキエル自身が追い込まれていく。
「やぁ、く、くるぅ」
 きゅうきゅうと蕾から奥まで、私の一物を締め、全身を小刻みに震わせ、しがみつく腕に力がこもる。とうとう、我慢出来なくて、私の背中に爪までたててきた。
「いい子だ。奥でなくても、十分みたいだな」
「やぁ、お、奥、ほしぃ」
 どうしても、奥を欲しがるルキエル。仕方なく、私はルキエルの体を持ち上げるのをやめた。
 ずん、と落とされるようにして最奥を貫かれたルキエルは、それだけで絶頂した。全身を痙攣し、声もなく、私にしがみついた。
 そこに、私は容赦なくルキエルの腰を下へと押し、私自身は上へと腰をあげた。
「あああああー------!!!」
 やっと得られた刺激に、ルキエルは声をあげて喜んだ。
「そこ、あああぁ、もう、また、いっちゃうぅ」
「好きなだけいきなさい。どうせ、後でルキエルが綺麗にするのだろう」
「うん、する、綺麗に、するぅ。だからぁ」
「わかったわかった」
 ずんずんと奥を突いてやると、ルキエルは大喜びだ。座ったまま、私はルキエルの腰をつかんで、上下に動かしてやる。ルキエルが喜ぶところをこすり、最奥を突いて、と繰り返していくと、もう、ルキエルはしがみつくことすら出来なくなってきた。私に体をまかせ、されるがままだ。
「お、奥に、ほしいぃ」
 それでも、ルキエルは私の白濁を最奥に要求してくる。
 口の奥にして、蕾の最奥にまで与えて、それで、ルキエルは無事ではすまない。わかっているのか?
 私の唾液だって、散々、受け入れ、飲み込んだのだ。それ以上のものを受けることは、ルキエルには苦痛だ。そうわかっているのだが、ルキエルは私の頬を舐めて、強請ってくる。
「奥ぅ、欲しいぃ」
「どうなっても、知らんからな」
「やぁああああ、そこぉ、またぁ、くるぅっ!!」
 ゴツゴツと最奥を抉るように突いてやれば、さらにルキエルは中で締めてきた。ここまでされると、さすがに私も耐えられなかった。
 最奥に白濁を放った。それを受け止めたルキエルは、また、私にしがみ付いて、白濁の衝撃にまた絶頂する。
 しばらく震えるルキエルは、恍惚に笑っている。
「奥まで、あんたを感じる」
 それを聞いて、止めのように、私はルキエルの最奥を抉ってやった。その衝撃には耐えられず、ルキエルは意識を手放した。
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