嫌われ者の皇族姫

shishamo346

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戦争準備

生き残り

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 会談はわたくしと王弟テンペスト抜きで進めることとなった。
「いいか、手を出すなよ!!」
 筆頭魔法使いナインは、会談の場に残った。ものすごく渋ったけど、わたくしが説得した。
 そして、わたくしの従兄ヘイズも一緒に、別室に移動となった。
 城の使用人は、人数分の茶と菓子を給仕して、部屋から出ていった。それを確認すると、王弟テンペストは、立ち上がり、わたくしの従兄ヘイズの後ろに立った。
「茶も菓子も、問題ない」
「座ってください!!」
「ここは敵地だ。お前を盗られたら大変だ」
「ご心配なく。帝国の魔法使いは、横取りなんてしません。だいたい、そう簡単に、妖精憑きのお気に入りが被ることなんてありませんよ」
 過去に被ったことあるけど。そこのところは、黙っておく。長い長い歴史の中、皇帝だけが知っている過去の出来事である。
 でも、妖精憑きは心配性だ。筆頭魔法使いナインにとってのお気に入りは先帝シオンである。いつも一緒だったなー。皇帝の私室までナインはくっついていた。
 わたくしは、そこまでナインにくっつかれていないな。今回だって、説得すれば、離れてくれたし。
 テンペストは無理だった。テンペストは王国側の使者の一人だし、王族なので、あの会談の場にいなければならないのだ。そう、説得したのだけど、ヘイズと離れない、の一点張り。結局、わたくしが会談の場から離れるということで、テンペストも会談から外すこととなったのだ。
 会談からわたくしが外れたのは、女帝としての権威を落としたいだけだけど。ちょうど良かった。
 テンペストは、わたくしのことも警戒しているのだろう。だから、この密室では立ったまま、ヘイズを守る体制をとった。
 こういうこと、妖精憑きあるあるなので、わたくしは諦めた。どうせ、聞き入れない。
「初めまして。まさか、こんな場で会えるとは、思ってもいませんでした」
「女帝陛下には」
「シーアです。そう、呼んでください」
「………俺が知ってる名前じゃないんだ」
 ヘイズは残念そうに呟いた。どうやら、わたくしの産みの母は、わたくしの名づけを生まれる前に決めていたようだ。
「ネフティが、もし、シオンとの間に子が誕生するなら、と考えていた名前です。すみません」
「あの時、叔母のお腹にいた子が誘拐され、生きているなんて、思ってもいなかった。俺は、両親が死んだという報せをくれた知り合いに会って、色々と確認しようと考えていたんだ」
「シオンは、あなたが王国へ移住したこと、調べて、知っていましたよ。ただ、深追いすると危険だと判断して、そこで調査を打ち切りました」
「どうして、俺の両親まで死ぬこととなったのか、教えてほしい」
 調査したのだから、その理由も知っているのだろう、とヘイズだって気づく。わたくし相手に睨んできた。
 わたくしは、ヘイズの後ろに立つテンペストを見上げた。妖精憑きは、お気に入りのためならば、命だってかける。それは、時には、帝国だって滅ぼすほどの災いを起こすのだ。
 下手に嘘をついても、テンペストを使われたら、真相をヘイズは知ることとなるだろう。だから、わたくしは包み隠さず、本当のことを教えた。
 ヘイズは両親の死の理由を知って、怒りに震えた。
「なんだ、それ。父さんも母さんも、関係ないのに、殺されたなんて!!」
「それに関わった皇族たちは、全て、処刑しました」
「だから?」
「………」
「ふざけるな!!」
 ヘイズは怒りで、目の前の茶器を乱暴に机から払い落した。
「ヘイズ、どうする? お前が望むことなら、私が叶えよう」
「テンペスト、やめなさい。それは、言ってはならないことです」
「冷たいな」
 テンペストを止めるわたくしに、ヘイズは憎悪を向けてきた。
 ヘイズはわたくしのことを生き残った従妹なんて見てない。それはそうだ。わたくしが誕生する前に、ヘイズは王国へ移住したのだ。今更、従妹です、と名乗り上げたって、ヘイズには実感がない。
「あんたのせいで、俺の両親は死んだというのに、何も感じないのか!!」
「終わった過去です。わたくしに出来たことは、関わった者たちを処刑することです」
「親の敵に育てられたからだな。裏切者め」
 確かに、そう見られても仕方がない。話の上では、わたくしは、母親を殺した女に育てられたのだ。
 どういうふうに育てられたのか、なんて、ここでは言わない。わたくしの主観が入ってしまうからだ。場合によっては、ヘイズはわたくしに無理難題を言い出してしまう。それは、正しい解決ではない。
「皇族相手に、何か出来ることなんてありません。ただ、運が悪かった、と諦めるしかないのが、帝国です」
「そんな、簡単に諦められるわけがないだろう!!」
 とうとう、ヘイズはわたくしに手を出してきた。わたくしは、覚悟を決めて、目を閉じた。
「俺様の皇帝に手を出すんじゃない!!」
 でも、わたくしに手を出すのを許さない筆頭魔法使いナインが、会談そっちのけでやってきた。魔法を使って、ヘイズの動きを止めて、わたくしを抱くようにして、ヘイズから離した。
「私のヘイズに妖精を差し向けるとは」
「お互い様だ」
「ナインも、テンペストも、やめなさい!!」
 わたくしは妖精憑きを止める。このままでは、大変なことになる。
 会談が中断したのだ。王国側の使者がナインの後から部屋に入ってきた。
「ヘイズ、大人しくしていろと言っただろう!!」
「す、すみません」
 さすがに、リスキス公爵の弟ベンゼには、ヘイズも頭があがらない。ヘイズはリスキス公爵家に養子に入ったので、色々と世話になっているのだろう。
「ベンゼ、ヘイズの邪魔をするな」
「テンペスト様、約束したでしょう!! 大人しくしていると。だから、今回、同行を許可したんです」
「私にとって、ヘイズの望みが一番、大事だ」
「テンペスト様!!」
 そんな言い争いをしているから、帝国側は城に常駐している魔法使いまで呼び出した。数で押そうというのだ。
 テンペストの実力は、ただの人であるわたくしにはわからない。ただ、魔法使いまで呼び出すということは、テンペスト、それなりに強い妖精憑きなのだろう。
「私のヘイズが、女帝の身柄を望んでいる」
「俺様の皇帝だ!!」
「うーん、ときめかないなー」
 わたくしを取り合ってくれるのだが、その理由が、復讐とか、そういうのだ。取り合ってもらうなら、男女の色恋が良かった。
 わたくしが呑気な事をいうから、ナインがわたくしの頭を軽く叩いた。
「いったぁー」
「もっと真剣に、この状況を見ろ!!」
「もう、好きにやらせればいいではないですか。こういうのは、吐き出すしかありません。だって、終わったことなんですから」
「簡単に終わらせるな!!」
「終わりました。あなたのご両親を殺した諸悪の根源は、わたくしが女帝として処刑しました。わたくしがあなたに殴られれば、満足ですか? バカバカしい。わたくしを殴ったからといって、過去は変わりません。だいたい、怒りを持つなんて、あなたは、随分と呑気な生き方をしていますね」
「何も知らないくせに」
「あなたは、王弟に囲われて、大事にされたのです。だから、理不尽に怒る心の余裕があります。こういう理不尽に巻き込まれた人たちのほとんどは、生きるだけで精一杯で、怒るなんて余裕を持ちませんよ」
「………」
 わたくしは、従兄ヘイズを嘲笑ってやる。ヘイズもまた、頭の中、お花畑だ。
 わたくしにきついことを言われて、ヘイズは傷ついた顔をする。わたくしが言っていることは、正しい、とヘイズも気づかされたのだ。
「ご両親を亡くしましたが、あなたの生活は、テンペストによって守られています。良かった、とは言ってはいけないでしょう。ですが、わたくしはいいます。良かったです、あなたまで、ネフティの犠牲にならなくて」
「っ!?」
 驚いたようにヘイズはわたくしを見つめた。そこには、もう、怒りはない。
 ヘイズが落ち着いたので、ナインはわたくしを離した。ただ、そばにはぴったりとくっついている。
 リスキス公爵の弟ベンゼは、ヘイズとテンペストを警戒して、二人の間に入った。いい判断だ。テンペストは、何故か、この場をかき乱すようなことばかりいっている。テンペストは危険だ。
 テンペストを見れば、悔しそうな顔を見せる。テンペストは、ヘイズの全てを手に入れるために、何か企んでいたが、失敗したのだろう。妖精憑きって、面倒臭い!!
 わたくしのほうから、ヘイズにゆっくりと歩み寄った。少しでも変な行動をすれば、妖精憑き同士でぶつかり合うこととなるだろう。だけど、このまま放置しては、また、テンペストがやってくれる。
 ヘイズの両手を握って、わたくしは、真っすぐ見つめ返した。
「どうか、わたくしの産みの母のことを教えてください。母のことを知っているという城の者たちに聞いたのですが、どうも、男の縁のないような感じなんですよね。わたくしとしては、もっと、違うことを聞きたいです」
「それなら、叔父さんのほうが、詳しい。家同士の付き合いで、幼馴染みという話だ。俺が知っているのは、借金返済に奔走してくれた、とだけだ」
「でも、一緒に過ごしたのでしょう? 身重の母が一人で過ごしたはずありません」
「その間、俺の面倒をみてくれた」
「ぜひ、お話してください」
「………それで、よければ」
 やっと、ヘイズは笑顔を見せてくれた。






 会談は明日改めて、ということで、王国の使者たちは、客室で休んでもらうこととなった。筆頭魔法使いナインが怒ったから、それどころではなくなったんだけど。
「申し訳ない!!」
 ちょっと世間話を、と使者の代表であるリスキス公爵の弟ベンゼを誘ってみれば、土下座された。
「そういうのは、非公式とはいえ、やめてください。見飽きたので」
 すかさず、筆頭魔法使いナインがわたくしの頭を軽く叩いた。
「いったぁーい」
「もっと他に言い方があるだろう!!」
「貴族の学校で、散々、土下座させたので、見飽きたのは事実です」
「何やってんだよ!!」
「えー、シオンに言われたから、やったのにぃー」
 先帝シオン、本当に、滅茶苦茶なことをわたくしに教えてくれたのだ。
「皇族は世間知らずだから、こういうこと、よくあります。わたくしは悪くない」
「言い方が悪すぎだ!!」
「だから、わたくし、交際を申し込んでも、全て、お断りされてしまうのですね。シオンの言った通りにしただけなのにぃ」
「シオンのせいにするな!!」
「だってぇ」
 わたくしを教育したのは、先帝シオンだ。育てたのではないが、シオンの影響を受けたのは、確かだ。
 結局、筆頭魔法使いナインがリスキス公爵の弟ベンゼを椅子に座らせてくれた。
「まさか、こんなことになるとは、予想外でした。こんなことなら、テンペスト様を連れて来なかったのに」
「こういうのは、仕方がありませんね。神と妖精、聖域の導きですよ。ヘイズが元気に生きていることが良かったというのは、本心です」
「………女帝陛下は、悪くない」
「知ってます。だから、わたくしは反省しません」
 リスキス公爵の弟ベンゼは、わたくしが笑顔でいうから、驚いた。そして、噴き出した。
「さすが、女帝陛下だ!! ヘイズとは、まるで違う」
「育った環境が違いますからね。いくら、従兄妹同士だからって、性格や考え方が似るということはありません」
「女帝陛下のことは、王国でもそれなりに伝わってきます。先帝シオンの隠し子だったとか」
「それは、いい表現ですね」
「それ以上の情報はありませんが」
「皇帝の素性なんて、知らなくても生きていけますからね」
「王国では、そういうわけにはいかない。国王の家族はきっちりと素性をはっきりさせないといけない」
「そこは、文化の違いですね。皇帝は、その血筋と能力で決まりますから。ただ、皇帝の子だからといって、次の皇帝になれるわけではありません。帝国は弱肉強食ですから」
 王国では、国王の子が次の国王だ。ただ、血筋だけで決まる。
「王弟テンペストは、大人しく、王族教育を受けましたか?」
「………王族の妖精憑きを大人しくさせる手段を王国は持っていません」
「だから、ヘイズを使ったのですね」
 帝国から王国へ移住したヘイズは、王弟テンペストを大人しくさせる道具にされたのだ。そのために、わざわざ、リスキス公爵が、ヘイズを養子にして、その役割を言い聞かせたのだろう。
「ヘイズの存在は、助かりました。テンペスト様の教育は、ヘイズと一緒に行いました。ヘイズは、お世辞にも、何かの才能があるわけではない。平凡な男だ。だが、ヘイズと一緒であれば、テンペスト様は大人しく教育を受けてくれます。妖精憑きは才能がある。すぐに、テンペスト様は王族教育を終えました。しかし、妖精憑きであるがゆえに、その王族教育を悪用することがあります」
「今回のことが、まさしく、そうですね」
 妖精憑きは、才能の塊だ。頭もいい。王弟テンペストは、知識をつけ、それを利用して、ヘイズのために、帝国行を実行したのだ。
 テンペストは、王族であるため、簡単に城の外に出せない。また、妖精憑きなので、世俗に紛れさせることは危険だ。だから、ヘイズを使って、城の奥にテンペストを幽閉したのだ。
 だけど、テンペストが本気になれば、国王にだってなれる。血筋が王族なんだから、可能だ。だが、テンペストの望みは、ヘイズの全てを手に入れることだ。そのために、どうしても、帝国と縁を切らせたかった。ヘイズはまだ、帝国での両親の死を受け入れられないのだ。言葉の上では、ヘイズは王国の恩に報いるために大人しくしているが、テンペストは納得しない。テンペストは、ヘイズの身も心も欲しいのだ。
「簡単に終わると思っていたのに、まさか、女帝陛下が、ヘイズの従妹だったとは」
「わたくしも、王国の使者に、消息不明の従兄がいるなんて、思ってもいませんでした」
 王国側の誤算である。可哀想。
「女帝陛下のお陰で、ヘイズは落ち着いてくれました」
「普段はどうなのですか?」
「普段は、普通ですよ。どこにでもいる男です」
「わたくしより十歳上だとは聞いています。テンペストの側にいるからか、歳の差があまり感じられませんね」
 素敵な大人の男性ではないな。ヘイズもまた、世間知らずな感じがする。
「ヘイズのためなら、外に出してやりたいが、テンペスト様があの通り、べったりとくっついて離れない。結局、ヘイズも一緒に、城で過ごすしかない」
「いっそのこと、テンペストと一緒に、旅に出してしまえばいいのでは? 過保護すぎるような気がします。帝国では、妖精憑きをテンペストのような扱いをしませんよ」
「ヘイズに出会う前のテンペスト様は、手が付けられない王族でした。気に食わないことがあると、簡単に魔法で人を傷つける。王族であるため、封じる手段もとれず、大変でした」
「帝国には、妖精憑きを封じる手段がいっぱいありますよ。いい機会ですから、使ってみますか?」
「シーア、やめろ」
 さすがに筆頭魔法使いナインが口出ししてきた。王国の問題だから、帝国が口出ししてはいけないのだ。
「いえ、王国にもあります。王族であるため、使うのが難しいだけです」
「そうなんですね。でも、万が一の時は、帝国に頼ってください。いざとなったら、帝国がテンペストを引き受けます」
「………」
 返事はしないかー。さすがリスキス公爵の弟ベンゼは、きちんとわきまえている。
 美味しいお茶とお菓子は、それなりになくなったので、話もしたし、ここでお開きになるかに見えた。筆頭魔法使いナインも、わたくしを色々な意味をこめて後ろから見下ろしてくる。
「わたくし、産みの母のことをもっと知りたいのですが、その、ヘイズの叔父とお話することは出来ますか?」
 ヘイズがいうには、ヘイズの叔父のほうがわたくしの産みの母のことは詳しいという。せっかくなので、産みの母のことを知りたかった。
「可能ですよ。今回の使者の中にいます」
「いるのですか!?」
「きちんと、使者の一人として、大人しくしていましたよ」
「では、この後、紹介してください」
「シーア、もう遅い。明日にしろ」
「そんなこと言わないでください。産みの母のこと、わたくし、本当に何も知らないのですから。姿絵すら、残っていません」
 わたくしの見た目なんて、両親に似ないで、なんと、シオンの祖母にそっくりだという。
 色々と言いたいナインだが、わたくしの願いに、仕方なく、折れてくれた。
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