嫌われ者の皇族姫

shishamo346

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妖精殺し

貴族の学校で教わったこと

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 きちんと、伯爵マッシュには報告しなければならないので、エンジと一緒に、マッシュの元に戻りました。
「とうとう、シーア嬢も陥落したか」
「陥落って、これまで、わたくしは振られてばかりいましたよ」
 貴族の学校時代、どうにかお付き合いしようと、告白しましたが、全て、お断りされたのにぃ。
「本気だった男もいる。だが、シーア嬢は、これっぽっちも男と見ていない。だから、断ったんだ」
「そんなの、時間をかけて築いていけばいいのに。貴族同士の婚約がそうではないですか。家同士の繋がりのために婚約するのですから、愛情なんて、結婚後に築くものです」
「シーア嬢が告白した男は、そういうのじゃない。シーア嬢は、恋に夢を見て、恋をしていなかった」
「まさか、マッシュに言われるなんてぇ」
 女をとっかえひっかえしていた伯爵マッシュに言われるのは悔しい。
「僕だって、いつかシーア嬢に告白されると待っていたのになぁ。僕だったら、快く受け入れたのに」
「それは、生まれ持った妖精殺しの体質を封じ込めるためでしょう」
「僕に任せてくれれば、そんな事実を君に知らせることなく、安らかな、短い生涯を与えた。それが、僕の愛情だ」
「………」
 いつもの笑顔で、とんでもない口説き文句だ。これで、貴族の学校時代、女の子をとっかえひっかえしたんだよね。わたくしは騙されない。
「俺様の運命を口説くな」
 辺境の貧民街の支配者エンジは、わたくしの後ろから抱きつき、怖い声でいう。ちらっと顔を見るけど、甘い顔している。きっと、わたくしが見えない所では、怖い顔してるんだろうなー。
「それで、これから、どこに行くんだ? 筆頭魔法使いを目くらましするのは、不可能に近いぞ」
「禁則地に行く」
「シーア嬢は、腐っても皇族だぞ。そんな、野暮らしなんて不可能だ」
「俺様の全てをかけて、シーアを幸せにする」
「先に死ぬなよ。シーア嬢一人では、生きていけない」
「いえいえ、わたくしはエンジよりも長生きしますよ」
「苦労するぞ」
 そうだろう。エンジが死んだら、わたくし一人では、生きていけない。まず、生活力がないから、すぐ、野垂れ死にするだろう。楽に死にたいなー。
 こんな時でも、まだ、夢を見ているわたくし。あの禁則地で、とてもまともな生活は出来そうにないのはわかっている。でも、きっと大丈夫、と思ってしまう。
「シーア嬢、エンジがどうしようもない男なら、捨てて、戻ってこい」
「どうやって?」
「禁則地にいるとわかってるんだ。定期的に、見に行く。シーア嬢の幸せを下僕の誓いを立てた全員が願っている」
「マッシュもいい加減、家庭を築いてくださいね。わたくしとでは、子が為せませんよ」
「そこは、優秀な養子をとればいいんだよ。ほら、さっさと行け」
 マッシュはいつもの笑顔で、わたくしから距離をとった。
 伯爵マッシュは、わたくしの逃亡を助けるために、色々と準備してくれていた。なんと、囮用の馬車まで準備したのだ。
「わたくし、浮気はしませんよ」
 わたくしがそう言えば、一瞬で、目の前の景色が変わった。最後に見た伯爵マッシュは、驚いたように手を伸ばしていた。
 一瞬にして、また、禁則地のどこかだ。ただ、何かおかしな感じがした。
「まさか、あいつ」
 エンジがわたくしを抱き上げ、どこかへと動いた。何か、大変なことが起こっている感じだ。
 見ただけではわからない。禁則地は別名、妖精の安息地と呼ばれる妖精のための領地だ。だから、わたくしの目に映るのは、緑豊かな樹木だ。
 わたくしを腕に抱きながら、エンジは物凄い速さで駆けた。わたくしは怖くて、目を閉じて、エンジにしがみついた。
 そして、深淵にある花畑に到着した。そこだけ、白い花がキラキラと輝き、その中心では、曰くある二体の骸骨が横たわっていた。
「な、ナイン!!」
 その傍らに、筆頭魔法使いナインがいた。
「やめろ!!」
 エンジは叫ぶが、ナインは二体の骸骨を踏みしめた。
「こんな物に妄執して、俺様のシーアを奪うなんて!!」
 とてつもない年月を経た骸骨は、壊れやすくなっているのだろう。どんどんと形を失い、白い骨の欠片になった。
 エンジはわたくしを手放して、ナインにつかみかかった。
「何てことをするんだ!?」
「見ろ、ただの骨だ!!!」
 骸骨の馴れの果てを見て、エンジは絶望したように真っ青になる。骸骨にかけられた幻の魔法が解けた。
 エンジは、これまで見ていた受肉された姿から、白い骨の欠片となったそれに、膝をついて、触れる。触って、白い骨が現実だと実感したのだろう。
「なんて酷いことをするのですか!? これは、エンジにとって、大切なものなんですよ!!」
「シーアに似てると言ってたが、ただの骨だ」
「エンジには、そう見えたんです!!!」
「シーアは、赤ん坊のころから、俺様が大事に守ったんだ。小さな傷だって、俺様が寿命を捧げて治したんだ!! 俺様のシーアと、こんな骸骨が似てるなんて、腹が立つ」
「貴様ぁあああああーーーーーー!!!」
 とうとう、エンジが怒った。エンジはナインに飛びかかって、拳をぶつけた。
 ナインはただ、やられていない。ナインだって、エンジを殴る蹴るをする。
 とても、わたくしが手を出せる状況じゃない。腕力だって女だからないし、ただの人だ。しかも、わたくしは失格紋を受けているため、皇族としてナインを止められない。
 だけど、わたくしは貴族の学校に通った経験がある。市井にこっそり働きにも出たのだ。こういうことは、馴れっ子だ。
 わたくしは、爪をたてて地面をえぐると、二人に向かって、砂利が混ざった土をなげつけた。
「なっ!!」
「うわ、やめろ」
「目がぁ!!」
「口に入る!!」
 わたくしは、二人が離れるまで、砂利が混ざった土を二人の顔に向けて投げつけてやる。
「落ち着きましたか?」
「爪に土が入って」
「手が汚れてる」
 わたくしが土をぶつけたというのに、妖精憑き二人は、わたくしの身なりを気にした。爪に入った土も、手の汚れも、一瞬にして綺麗になくなる。
「普通、どっちかに抱きついて止めるとかあるだろう」
「土を投げつけるなんて」
「貴族の学校では、乱闘が起こった時は、拳大の石を投げろ、と教えられました」
「………」
「………」
 妖精憑き二人は、顔を引きつらせて無言となる。
「いくらなんでも、石を投げつけるなんて、大怪我になることは、わたくしでもわかります。だから、砂利や土をなげつけて、乱闘を止めたんです。乱闘をしている者たちに近づいて止めるなんて、一番の愚策です」
 こういうことを教えるのは、だいたい、伯爵マッシュである。拳大の石を投げつける、なんて、いくらわたくしでも嘘だとわかる。そんな石、都合よく転がっていないし、当たったら、運が悪いと流血沙汰である。
 でも、土や砂利を投げる、という方法は、平民でも予想外らしく、驚かれたけど。
 妖精憑き二人がわたくしのことを甲斐甲斐しく世話して、喧嘩をやめたので、わたくしは、改めて、男の急所を蹴ってやった。
「そ、それは!!」
「ぐぅ!!」
「わたくしの取り合いで喧嘩しないでください」
「それ、使い方違う!!」
 筆頭魔法使いナインが悶絶しながらも、わたくしに突っ込んだ。うん、この言葉と行動はあってないな。でも、乱闘の最後はこうするものだ、と伯爵マッシュに教わった。それを実行しただけである。
 妖精憑き二人は綺麗な花畑の上で悶絶する。もう、骨の欠片となってしまったそれの上に転がっても、辺境の貧民街の支配者エンジは気にしない。
「本当に、とんでもない女だな!! 使えなくなったらどうするんだ!?」
「子作りなんかするつもりはありませんから、別に、なくてもいいでしょう」
「子が出来ないような閨事だって出来るんだぞ!!!」
「うーん、気持ち良いとは聞いてますから、興味がありますが、最初は物凄く痛いのですよね。初めてだから、痛いのはイヤだなー」
「は、初めて? だって、シーアは、女帝だっただろう」
 皇帝の儀式のこと、辺境の貧民街の支配者エンジは知っている様子だ。皇帝の儀式は、筆頭魔法使いとの閨事である。
 後から知ったことだけど、筆頭魔法使いが一番いやがることを強要することが、皇帝の儀式の意味だという。男同士の閨事なんて、皇帝だって、筆頭魔法使いだってイヤだろう。だから、皇帝の儀式は皇帝と筆頭魔法使いの閨事と皇帝の教育で教えられるのだ。
 一般的でない話だけど、知っている人は知っている皇帝の儀式。書物で残っているわけではない。こういうのは、口伝だ。支配者として、エンジは、その内容を聞いているから、女帝であったわたくしは、筆頭魔法使いナインと閨事をした、と思ったのだ。
「もう、女の初めてを簡単にあげたりしません!! だから、女帝を辞めたかったんです。お披露目だって、無期延期にしたのは、皇帝の儀式をやりたくなかったからです」
「そうか、初めてか。では、俺様がその初めても、痛くないように貰おう」
「そんなの、やらなくてもいいです!!」
「俺様はうまいぞ。そこの、皇帝しか経験のない奴とは違う。俺様は経験豊富だ」
「うーん、経験豊富、という部分は惹かれますね。でも、痛いのは嫌なので、しばらくはいりません。それよりも、帝国の大問題を解決です」
 まだ、痛みで膝をついている筆頭魔法使いナインの前に立つ。ナインったら、顔を引きつらせて、わたくしを見上げた。貴族の学校で教えられた常識がとんでもないから、わたくしの次の行動が読めないのよね。かといって、魔法はわたくしには届かないから、力づくも出来ない。
 わたくしは、容赦なく、ナインの頬を拳で殴ってやる。
「そこは普通、平手だろう!!」
「わたくしは鍛えていないので、平手だと、わたくしも怪我すると言われました」
 伯爵マッシュに。市井の常識は、あの男に染められたようなものだ。
 拳での殴り方も、マッシュに教わった。知らないと、手首を痛めるという。お陰で、わたくしは、ちょっと手が痛い程度である。
 ナインはやっと男の急所の痛みから回復したというのに、今度は顔をわたくしの拳で殴られ、また、痛みで立てない。
「父上からは、こうするように、言われていないでしょう」
「っ!?」
 亡き先帝シオンはわたくしの実の父親だ。普段は、シオンと名指しだが、ここでは、あえて、父上と呼んだ。それに、ナインは黙り込んで俯く。
「父上は、わたくしを守れ、と言ったはずです。わたくしのことを妹のように可愛がり、普通に守れと。わたくしは、父上から、ナインのことを兄と見るように、と言われました」
 亡き先帝シオンと親子として過ごしたのは、ほんのわずかだ。その間、念仏のように、繰り返し言われた。
 今なら、シオンがそう言った理由がわかる。シオンは、筆頭魔法使いナインの歪んだ気持ちに気づいていたのだ。だから、シオンはその歪んだ気持ちを兄妹に捻じ曲げようとした。きっと、ナインにも、わたくしのことを妹のように、と普段から言っていたのだろう。
 ナインは否定しない。ただ、黙り込むだけ。
「でも、それ以前に、あなたに、筆頭魔法使いとしての役割を皇帝として教育したでしょう。わたくしが知るナインは、帝国第一の人です」
「違う。俺様が大切なのは、シオンとシーアだ。シオンが皇帝だから、そのついでに、帝国を守っただけだ。シーアが女帝だから、戦争に行った。けど、結局、シーアに助けられた。俺様は、本当は、そんなに強くない」
 千年に一人必ず誕生する化け物であるナインは、自嘲気味に笑った。だから、わたくしは拳骨でナインの頭を叩いてやった。
「お前、どうしてそういうことするんだよ!!」
「うんと長生きしたくせに、子どもみたいだからですよ!! 子どもを叱る時の最後の手段は、頭への拳骨と教えられました」
 伯爵マッシュに。あの男、本当に、嘘ばっかり教えてくれたわね。
 貴族の学校時代に教えられたことをそのまま実行したのに、エンジもナインも驚いて、怒るばかりだ。
 だけど、状況はともかく、作業は間違っていない。暴力を受けたナインも、驚いて呆然となっているエンジも、やっと落ち着いた。
「ナイン、エンジに謝ってください。ここは、エンジにとって、大切な場所です。もう、取返しがつかないほど、滅茶苦茶になってしまいましたが、エンジはナインには優しいので、謝れば許してくれます」
「………兄貴、ごめん」
 落ち着いたナインは、自らがやったことを反省した。わたくしよりも、ナインのほうが、この場所がエンジにとっての聖域のようなものだと、わかっているはずだ。
「これで許してやる」
 エンジは容赦なく、ナインの腹に拳をぶつけた。本気のようで、ナインはまた、地面に倒れて、苦しそうに声をあげた。
 綺麗な花畑は、禁則地の力が働いたようで、踏み荒らされた所も綺麗になる。
 だけど、エンジを支えた、あの二体の遺骨は、土に帰ったように、綺麗になくなった。もう、役目を終えたのだろう。
「落ち着いたら、ナインは新しい皇帝の元に戻ってください。わたくしはエンジと辺境にいます。いつでも会えますよ」
「くそぉ、兄貴の寿命で満たされてる」
 痛みで苦しみながらもわたくしを見上げていうナイン。
「ナインの寿命は、これから、帝国のために使ってください。わたくしは拒否します」
「そ、そんなっ!?」
「妹離れしてください。こういう時は、女のほうが早いといいますが、本当ですね」
「うう、うううううう」
 悔しそうに泣くナイン。あんなに痛みつけてやったのに、ナインは気持ちの切り替えが出来ない。力の強い妖精憑きは執着が強いというが、女々しいだけだ。
「義兄よ、シーアのことは幸せにする」
「あんたは俺様の兄貴だろう!!」
「シーアと一緒になったら、お前が義兄になるな」
「血のつながりなんかないよ!!」
「それを入ったら、俺様とお前もだ。血のつながりなんか関係ない。お前を拾った時、お前は俺様の弟になったんだ。同じだ。シーアが誕生した時、お前はシーアの兄になったんだ」
「なんだ、それ」
「力の強い妖精憑きには、よくあることだ。わかっているだろう」
「………」
 わたくしには、エンジが言っていること、全く理解出来ない。だけど、ナインは理解出来る。だから、悟ったような顔になった。

「シーアは、家族愛を知らないんだ」
「俺様とお前が家族となって、教えてやればいい」

「やっぱり、シオンに似て、皇帝の物の見方と考え方をするんだ」
「そんなこと考えられないように、俺様で満たしてやる」

「女の幸福なんて、実は、どうでもいいんだ」
「俺様が一方的に押し付けてやる」

「シーアは、滅茶苦茶で、思い通りになったことなんてない」
「負けないように、俺も努力しよう」

「シーアは、自分の命なんて、どうだっていいんだ!!」
「一方的に、俺様が寿命を捧げて、生かしてやる」

 筆頭魔法使いナインとは長い付き合いだ。だから、わたくしのことをわたくしよりもよく知っている。何より、わたくしが隠し通している内面も、ナインは知っていて、黙っていてくれた。
 やっと、ナインは顔をあげて、笑った。
「シーアを不幸にしたら、絶対に許さないからな。俺様が、帝国全ての戦力を持って、あんたを滅ぼしてやる」
「それが、俺様とお前の関係だ。筆頭魔法使いは、皇帝の盾となり、鉾となり、帝国に与えられた試練である凶星の申し子を滅ぼすんだ」
 そう言って、笑いあい、互いの拳を軽くぶつけあった。
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