嫌われ者の皇族姫

shishamo346

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思い上がりの皇族

狂人の実力

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 シーアが一年もしないうちに皇族教育を終えるのはおかしい、ということとなった。あまりにも早すぎるし、若すぎる。
 何より、シーアには、不正が出来る手段があった。筆頭魔法使いナインだ。
 シーアは、色々と言われたが、気にしていなかった。教師は、シーアの実力を信じて、すぐに時間帯を変えた。シーアは、何も知らない教師たちには可愛がられていた。
「皇帝の姪だからって、いい気になりやがって」
「いいよな、皇帝の姪って」
「教師だって、贔屓するよ」
 誰もが、シーアを特別視する教師は、皇帝シオンの姪だから、と陰口を叩いた。
 年下のシーアは、僕の隣りで皇族教育を受けることとなった。僕は、同い年の子どもたちよりも先に進んでいた。それなのに、年下のシーアに追いつかれたのだ。
 シーアに負けたくない一心で、僕は手を挙げて答えた。シーアは、一番前の席で、話を聞いているだけだ。何もしない。
「さすが、神童と呼ばれるメフノフ様ですね。完璧です」
 同じ時間帯にいる者たちの、誰よりも、僕は完璧な答えを返し、教師たちに誉められた。
 授業が終われば、皆、それぞれ、教室を出ていくが、シーアは残った。授業の片づけが終わった教師は、いつまでも残っているシーアに話しかけた。
「わからない事でもありましたか?」
「疲れたので、休んでいます。わたくしのことは無視してください」
「誰か、呼びましょうか?」
「いえ、一人で帰れますから」
 そんなやり取りを僕は数度、見かけた。
 最初は、シーアが教師たちに贔屓されている所を見てやろう、としたからだ。
 ところが、教師たちは、シーアの体調を気にするだけだ。シーアも、教師がいなくなってしばらくしてから、やっと動き出した。
 そういうやり取りを数度見て、僕は気になって、教師たちに話しかけた。
「どうして、教室に残るシーアに話しかけるんだ?」
 僕が教室に残っていても、教師たちは話しかけないから、気になった。シーアだけ、教師たちは、気にしていた。
「皇帝陛下から、シーア様のことは気遣うように命じられています」
「贔屓じゃないか!!」
「見た感じは、健康そうなのですが、実際は、そうではないという話ですよ。シーア様は、普通の人とは違う、と説明を受けました」
「狂人だからな」
「そうらしいですね。シーア様は、聡明すぎるのではなく、人とは違う見方をする方なのでしょう。稀に、そういう奇人が誕生します。シーア様の話は、常人には半分もわからないでしょうね」
「それは、僕が凡人だというのか!!」
「………我々ごときが、皇族を評価出来るはずがない。ですから、ここからは、そういうものを抜きで言わせていただきます。メフノフ様は天才です。シーア様は化け物です」
 僕は、悔しくて、教師の前から逃げ出した。
「メフノフ!!」
 途中、幼馴染みのティッシーが、走る僕を見かけて、追いかけてきた。
「来るな!!」
 そう言っても、ティッシーは走る僕を最後まで追いかけてきた。
 結局、疲れて、立ち止まったところに、ティッシーが遅れて追いついた。
「どうしたの?」
 息を整えてから、心配そうに訊くティッシー。周囲には、ティッシーだけだ。だから、つい、泣いてしまった。
「何があった!!」
「シーアに負けた」
 狂人と下に見ていたシーアに負けたことが悔しかった。
「シーアがズルしたのよ!!」
 ティッシーは僕のために、シーアを悪くいう。僕だって、そう思っていた。シーアは皇帝シオンの姪だし、一番かわいがられている。
 皇帝シオンには、甥姪はたくさんいる。過去にも、そういうことがあれば、僕も納得した。だけど、シオンが可愛がった甥姪は、シーアただ一人である。
 実際、シーアよりうんと年上の兄たち姉たちの成績は、最低だった。かろうじて、皇族として認められる程度である。皇帝シオンは容赦なく、シーアの兄たち姉たちのことを「血筋のみの皇族」と公然と罵った。
 だから、教師たちは、皇帝の姪だからとシーアを特別扱いしない。そうなら、シーアの兄たち姉たちの成績は良いように公表されただろう。
「違う。シーアは僕よりも、頭がいいんだ」
 僕はシーアのことを認めた。だから、悔しかった。
「でも、シーアは皇族失格になるって、皆、言ってる!! どんなに頭がよくたって、皇族じゃないなら、シーアはここから追い出されるんだから」
「そうだな」
 シーアが皇族失格となったら、いくら皇帝シオンといえども、シーアを城から追い出すだろう。シオンは皇帝として、容赦なく、そうしたのだ。
 シーアは、家族でさえ、赤ん坊の頃に取り換えられた、と公然と言われていた。成長していくと、シーアは両親に似ていなかった。子どもでも、それはわかる。
「祖母に似ているのに、まだ、いうか」
 しかし、皇帝シオンだけは、シーアの血筋を信じた。







 僕の祖父である皇族エッセンは、盤上遊戯が大好きだ。大好き過ぎて、月に数度、お忍びで、市井に行って、平民たちや貴族たちと盤上遊戯をするほどである。
 盤上遊戯は、皇族としては絶対に必要なものだ。盤上遊戯は、遊びではあるが、盤上で戦争をするようなものだ。皇族は帝国で頂点でなければいけないので、仮想とはいえ、戦争に関わるこの盤上遊戯は必須である。女でも男でも、これが出来ないといけないのだ。
 貴族平民は、趣味でやる者もいるが、戦争を想定しているので、義務とする貴族家もある。平民は、騎士や兵士を目指すので、成り上がる手段として覚える者もいる。
 盤上遊戯は、だから、遊びとしては、子ども向けではない。盤上遊戯を好きでやるような者は、皇族でも、貴族でも、平民でも、そんなにいない。
 僕も、そこまで盤上遊戯が好きなわけではない。ただ、祖父である皇族エッセンがわざわざ教えてくれるし、さすがエッセンの孫、とおだてられたので、僕は盤上遊戯を頑張った。だから、子どもたちの中では、僕は負け知らずだ。大人にも勝つことがある。
 だけど、僕はシーアとは盤上遊戯で勝負したことがなかった。
 別に、機会がないわけではない。時々、授業で、盤上遊戯の対戦をすることがある。希望者のみだけど。
 シーアはいつも、観戦側にいた。
「シーア様、今日こそは、やってみたらどうですか」
 強制は出来ないが、教師たちは、シーアの盤上遊戯の腕前を見たくて、それとなく勧める。
 僕は、固唾をのんで、シーアを見る。
 シーアはいつも、椅子に座って、盤上の真横で観戦していた。それが定位置となっていた。
「わたくし、どうせ、全滅させてしまいますから」
「どこが悪いか、話し合うためにも、一度、シーア様の実力を見せてください」
「わたくしのやり方は、悪手です。晒して、悪い影響を与えることとなってしまいます」
「では、こっそりと勝負しましょう」
「わたくし、盤上遊戯は趣味ではありませんので」
 シーアは苦笑して、頑なに、実力を見せなかった。
 内心では、安堵した、盤上遊戯まで、シーアに負けたら、僕は立ち直れない。
 そうして、シーアの盤上遊戯での実力は不明のまま、平和に時が経つかに見えた。
「皇族は盤上遊戯が必須だ。なのに、最低最悪な皇族が多すぎる。ここで、皇族としての心構えを見るために、皇族の盤上遊戯を行う」
 突然、皇帝シオンが言い出した。
 シオンは見た目は落ち着いた感じだが、実は短気だ。すぐ手が出る。だけど、普段は皇帝として、シオンは一呼吸置くように気をつけているという。
 また、シオンの逆鱗に触れるようなことを誰かがしたのだろう。その誰かを皆、知っていた。
 シーアの家族に視線が集中する。シーア関係で、シーアの家族がシオンを怒らせたのだ。
「十歳以上は強制参加だ。組み合わせは、くじ引きで決める」
 不平不満が出たが、盤上遊戯が大好きな皇族エッセンによって黙らされた。エッセン、皇族の中では、皇帝シオンに次ぐ立場だ。誰も口答え出来ない。
 こうして、十歳以上は強制参加となった盤上遊戯大会に、僕はもちろん、参加した。
 かろうじて、十歳未満だったシーアは、家族によって、強制参加させられた。
「あんたのせいで、こうなったんだから、やりなさい」
「シオンにいい顔して、可愛がられて」
「お前のせいなんだから、盤上遊戯をやれよ」
 やっぱり、シーア関係かー。皇族のほとんどが、シーアを恨みがましく見た。
 シーアはというと、家族に向かって、深く頭を下げた。
「申し訳ございません」
「たかが盤上遊戯で、怒るんじゃない」
 シーアの父親である、シオンの弟は、シーアに当たる家族を止めた。シオンの弟は、シーアの母ネフティの言いなりではあるが、それを除けば、まともな皇族である。
 ネフティはというと、側に皇帝シオンがやってきたので、大人しくしていた。皇族ネフティが、皇帝シオンに一方的に好意を抱いていることは、有名だ。そして、シオンがネフティのことを毛嫌いしていることも、有名である。
 シオンは、強制的に大会に参加させられるシーアのことを心配した。
「大人げない奴らだな、お前たちは」
「盤上遊戯は、皇族であれば、出来て当然なことだ!!」
「シーアは、皇族教育で不正していると影で言われてるのよ」
「ここで、シーアの実力が本物だと、証明するためだよ」
「お前たち、盤上遊戯が出来なかったら、皇族教育をやり直しさせるからな」
 シオンは容赦ない。ちなみに、シオンは皇帝なので、不参加である。ここで、皇帝が負けたら、大変なことになるかだ。
 そして、不正一切ない、くじ引きで、対戦相手が決められた。
「これは、絶対に不正がないな」
 皆、心配したが、シーアの初戦が皇族エッセンと決まって、皇帝や筆頭魔法使いによる不正がないと安心した。見るからに初心者のシーアの初戦を盤上遊戯狂のエッセンにするはずがない。
「よしよし、ちょっと揉んでやる」
 皇族エッセンは、何か思惑があるようで、凶悪な顔でシーアに笑いかけた。
 シーアはというと、今更ながら、盤上遊戯の指南書を読んでいた。
「まさか、盤上遊戯のこと、知らないのか!?」
「やり方は知っていますが、実際に対戦したことがないので」
「なんじゃ、授業で、対戦しておらんのか」
「エッセンが初めてです。頑張ります」
 たぶん、まともな笑顔を見せるシーアを見たのが、この時が初めてな皇族が多いだろう。
 エッセンと一緒にいるシーアを見て、息を飲んで驚く皇族たちがあちこちにいた。だが、誰も、シーアの笑顔のことは口にしない。それよりも、エッセンがシーアをコテンパンに負かすだろ、なんて笑って囁きあった。
 僕にとっても、皇族エッセンは、英雄のような人だ。皇族のほとんどが、エッセンには頭を下げる。そんなエッセンの孫である僕もまた、特別視された。エッセンは、僕のことを一番、可愛がって自慢もしているからだ。
「これは、エッセンとメフノフの対決が見れますね」
「孫相手でも、エッセンは本気を出しますかね」
「それでも、子ども相手にエッセンが負けるはずがないでしょう」
 僕が負ける前提だ。確かに、僕はエッセンに勝ったことがない。手加減されても、まだまだ、僕は祖父には及ばない。
 僕は、祖父であるエッセンの傍らで、シーアとの対戦を見た。
「せっかくじゃから、駒を最低限にしてやろう」
「いつもの通りにしてください。さっさと、終わりたいです」
 そう言いながら、シーアは、盤上に何も置かない。
「これでは、シーアの負けじゃぞ」
「盤上に駒を置かなければならない、という決まりはありません。これでいいので、進めてください」
 いつもの笑顔を消して、真面目な顔でいうシーア。少し、疲れている感じだ。
「なんだ、この無様な布陣は!!」
「我々に恥をかかせるのか!!」
 そこに、シーアに兄たち姉たちがやってきて、勝手にシーアの駒を動かそうとする。それをシーアは激昂するように怒った。
「動かさないでください!!」
「助けてやろうと」
「手を出すんじゃない。盤上遊戯に手助けはしてはならんのは、知らんわけではないだろう」
「シーアが、わかっていないようだから」
「布陣に決まりはない。人の数だけ、布陣は存在する。シーアのは、そういうものなんじゃ。それで、お前たちは、一勝は出来るのか?」
 エッセンに言われて、シーアの兄たち姉たちは、その場を退散していった。
 シーアは、兄たち姉たちのことなど見ていない。目の前の盤上を見ている。盤上には、エッセンの布陣のみで、シーアは盤外に待機だ。
 そこから、シーアは滅茶苦茶な進め方をした。
 エッセンは、宣言通り、最低限の駒数で布陣を描いた。それに対して、シーアは、決められた数全ての駒を投入したのだ。
 駒の数は、宣言するわけではない。盤外に待機も、戦略である。しかし、エッセンは、盤外に待機の駒を置かなかった。対して、シーアは、盤上遊戯で使用が許される全ての駒を盤外に待機されたのだ。
 だから、エッセンは、数の暴力に翻弄された。
 騎士よりも兵士のほうが多い。騎士一体は、兵士五体で互角、とされている。騎士は馬に乗っているし、練度があるから、という理由からだ。
 シーアは、エッセンが盤上に出した駒に対して、それ以上の棋力で蹂躙していった。それでも、盤上に設置された要塞と、運命を決めるサイコロを操作して、エッセンは持ちこたえた。
 そうして、シーアは、無駄に駒を消費して、ほとんど全滅ではないか、という状態にした。エッセンは、最低限で始めたが、それでも、それなりの駒が残っていた。
 そんな全滅に近い状態で、シーアは、エッセンの皇帝の駒を奪った。
「ワシの負けじゃ!!」
 盤に拳を下ろす皇族エッセン。
「いやいや、残った駒の数では、エッセンの勝ちだろう」
「シーアの駒なんて、ほとんど残っていないじゃないか」
 だが、観覧者側は、シーアの勝ちを認めない。
 盤上遊戯では、皇帝の駒をとった者が勝ちである。だから、シーアの勝ちだ。
 しかし、この酷い盤戦で、シーアが勝つのは、おかしい。シーアの残った持ち駒は、騎士数個と魔法使い、皇帝のみである。駒の数からいけば、エッセンの勝ちだ。
「うわ、エッセン、大人げないなー」
 そこに、筆頭魔法使いナインがやってきて、盤上を見て、エッセンを責めた」
「ワシが負けたんじゃ!!」
「違う、シーアの負けだ!!」
「そうだ、シーアの負けだ!!」
 エッセンは負けといい、観覧者たちはシーアが負けたという。
 首を傾げるナインに、シーアが駆け寄った。
「見てください、皇帝と魔法使いは守りとおしました!!」
「えー、もしかして、他の駒を特攻されたのか」
「だって、皇帝と魔法使いさえ残れば、帝国は生き残れる、と皇族教育で習ったではないですか」
 シーアはただ、教育通りのことを盤上遊戯で実践しただけだ。
 シーアが持ってきた皇帝と魔法使いの駒をナインは受け取り、シーアの頭を乱暴に撫でた。
「真面目に受け取りすぎだ。民がいてこその帝国だぞ」
「いいんです、これで」
「だが、こんな方法では、俺様には勝てないぞ」
「そうですね」
「エッセンも、相手がガキだからと、油断したな。ガキは、とんでもないことをやらかすからな。いい勉強になっただろう」
「………ああ」
 終わった盤上遊戯を見て、苦々しい表情で頷く皇族エッセン。
 まさか、一回戦で、盤上遊戯狂と呼ばれるエッセンが負けるなんて、誰も思ってもいなかった。しかし、シーアは不正一つしていない。たくさんの人々が見ている前で、シーアは、エッセンの皇帝の駒をとったのだ。
「数で押すなんて、卑怯だ!!」
 つい、僕は口を出してしまった。
 せっかく、筆頭魔法使いナインが場の空気を整えたというのに、僕は、祖父が負けたことが悔しくて、叫んでしまう。
「負けでいいです」
 シーアは、盤上遊戯の勝敗なんて気にしない。それよりも、様子見に来た筆頭魔法使いナインの手を握って、その場から去っていこうとした。
「もう一度、やり直せ!!」
「戦争にやり直しはありません」
「っ!!」
「こういう勝負事は、始まる前から、腹の探り合いです。わたくしはエッセンに言いました。いつもの通りでやればいい、と。それをしなかったのはエッセンです。いつもの通り、やっていれば、エッセンが大勝利でしょう。相手を下に見て、手加減をしたエッセンが悪い。勝ち方が気に入らない、というのならば、負けでいい。これが、わたくしの満足いく勝ち方です。だからといって、わたくしは、他人の勝ち方に文句は言わない。人それぞれです」
「エッセンが負けを認めたなら、それでいいだろう。だったら、メフノフがシーアに勝って、証明しろ」
 シーアの同意するように、筆頭魔法使いナインまで言葉を重ねた。それに、僕はこれ以上、言い返せない。本当に、そうだからだ。
「ナイン、わたくしの勝ちでいいですか?」
「おお、勝ちだ、勝ち!!」
「では、お父様とお母様に報告に行ってきます」
 シーアは、ナインの手を離して、家族の元へと向かおうとする。
「こら、転ぶぞ。一緒に行こう」
 ナインは、シーアを腕に抱き上げる。僕にとっては、これは、よく見る光景だ。
 しかし、狂人と貶められているシーアが、筆頭魔法使いナインにまで可愛がられていることを知る者は少ない。皇帝シオンの声が大きいからだろう。
 だから、筆頭魔法使いナインがシーアを抱き上げるのを悪く見る者は多かった。
「役立たずめ」
「まだ、筆頭魔法使いの手を煩わせるとは」
「皇帝の姪だからと、好き勝手しおって」
 そういう陰口をあちこちで漏れだし、敵意を向けられ、それに気づいたのか、シーアはナインの胸に顔を埋めた。
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