4 / 24
聖黒教の鐘
しおりを挟む
今代が来て二ヶ月。俺も成獣体として認められた。
今、里を出て五日目、フラフラと気ままに歩いている。黒銀が聖獣だとこの国の人間は知っている。俺を見ても、代替わり前の黒銀だと知っているのだろう。食べるものを分けてくれる。
ここまで、旅をしてきたが、まだ血が沸き立つ感覚は、感じていない。この辺にはいないのだろうな。俺は、俺の乙女を何年かかって見つけ出すことが出来るだろう。
俺の乙女がどんなのか、早く会ってみたい様な気もする。
街で、昼飯をもらい、今は、町外れの森の中にいる。
この街は、何だか気持ちいい。
人々は優しいし、街も落ち着いている。ここを統治している人間は良いヤツなんだろう。
森の中を歩き見つけた湖の水を飲んで少し休憩していこう。
少し休むつもりが、それなりの時が経ったのか、真上にあった太陽が少し傾いている。「充分休んだし、次の街へ行くか」
そう思い、歩き出す。
暫く歩くと、茂みの向こうに人の気配がした。
何だ!ゾワゾワする!この感覚は何だ!
俺は、その感覚が指し示す方へ走る。早く、早くと心が俺を焦らせる!
早く、早くと!
これが今代の言っていた、血が沸き立つ感覚なのか?
早く、早く、俺の!
ガササッと、茂みを抜けると、そこには人がいた、家族だろうか子供とその子供のそばに男と女、父親と母親だろう。その周りに、女が数人と男がそれらを守る様に立っている。
目が離せない!
ただ一点から目が離せない!
これが、俺の乙女!
鐘が鳴、どこからか鐘の音がする。
ガラ~ンガラ~ンガラ~ン………
今、里を出て五日目、フラフラと気ままに歩いている。黒銀が聖獣だとこの国の人間は知っている。俺を見ても、代替わり前の黒銀だと知っているのだろう。食べるものを分けてくれる。
ここまで、旅をしてきたが、まだ血が沸き立つ感覚は、感じていない。この辺にはいないのだろうな。俺は、俺の乙女を何年かかって見つけ出すことが出来るだろう。
俺の乙女がどんなのか、早く会ってみたい様な気もする。
街で、昼飯をもらい、今は、町外れの森の中にいる。
この街は、何だか気持ちいい。
人々は優しいし、街も落ち着いている。ここを統治している人間は良いヤツなんだろう。
森の中を歩き見つけた湖の水を飲んで少し休憩していこう。
少し休むつもりが、それなりの時が経ったのか、真上にあった太陽が少し傾いている。「充分休んだし、次の街へ行くか」
そう思い、歩き出す。
暫く歩くと、茂みの向こうに人の気配がした。
何だ!ゾワゾワする!この感覚は何だ!
俺は、その感覚が指し示す方へ走る。早く、早くと心が俺を焦らせる!
早く、早くと!
これが今代の言っていた、血が沸き立つ感覚なのか?
早く、早く、俺の!
ガササッと、茂みを抜けると、そこには人がいた、家族だろうか子供とその子供のそばに男と女、父親と母親だろう。その周りに、女が数人と男がそれらを守る様に立っている。
目が離せない!
ただ一点から目が離せない!
これが、俺の乙女!
鐘が鳴、どこからか鐘の音がする。
ガラ~ンガラ~ンガラ~ン………
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
おばさんは、ひっそり暮らしたい
波間柏
恋愛
30歳村山直子は、いわゆる勝手に落ちてきた異世界人だった。
たまに物が落ちてくるが人は珍しいものの、牢屋行きにもならず基礎知識を教えてもらい居場所が分かるように、また定期的に国に報告する以外は自由と言われた。
さて、生きるには働かなければならない。
「仕方がない、ご飯屋にするか」
栄養士にはなったものの向いてないと思いながら働いていた私は、また生活のために今日もご飯を作る。
「地味にそこそこ人が入ればいいのに困るなぁ」
意欲が低い直子は、今日もまたテンション低く呟いた。
騎士サイド追加しました。2023/05/23
番外編を不定期ですが始めました。
君は番じゃ無かったと言われた王宮からの帰り道、本物の番に拾われました
ゆきりん(安室 雪)
恋愛
ココはフラワーテイル王国と言います。確率は少ないけど、番に出会うと匂いで分かると言います。かく言う、私の両親は番だったみたいで、未だに甘い匂いがするって言って、ラブラブです。私もそんな両親みたいになりたいっ!と思っていたのに、私に番宣言した人からは、甘い匂いがしません。しかも、番じゃなかったなんて言い出しました。番婚約破棄?そんなの聞いた事無いわっ!!
打ちひしがれたライムは王宮からの帰り道、本物の番に出会えちゃいます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる