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鐘が…
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今日は、お嬢様の3回目のお誕生日。少し前に王都のお屋敷でも、大勢の招待客を招いて、盛大にお誕生日会を開いた。
そこには、このメリル侯爵家と懇意にしたい者や、お嬢様婚約し侯爵様の権威を借りたいものが集まった。
お誕生日には、沢山の男の子達が集まった。われ先にとお嬢様の目に留まろうと一生懸命話しかけていたが、相手はまだ3才、余り興味を示す方はいらっしゃらなかった。
お嬢様に夢中になる気持ち、分かりますわよ!
だって、私くしのお嬢様はお美しい。
蜂蜜を溶かした様な美しい金の髪、頬は薄桃色に染まり、可愛らしいお口は、チェリーを食べた様に美しくそして、そして瞳は見つめられれば誰もが果ててしまうくらい、美しい蜂蜜色!
あ~~っ、どこをとっても私くしのお嬢様は美しく可愛らしいのです!
そのお嬢様に穢らわしい眼差しを向ける男どもなど、爆発してしまえばいいのです!
あぁ、失礼いたしました。私くしは、アンナでございます。お久しぶりでございます。
今、私くし達は、王都でのパーティーも終わり、侯爵領にてお身内だけのお誕生日会をしております。
お嬢様の好きなお菓子やケーキを並べて、3才お祝いです。
「あんにゃ」
あぁ、お可愛らしいお口から、この私くしの名を呼ばれるとは、このアンナ、何たる幸せなのでしょう!
鼻息荒く悶える私くしを、少し離れた所から見ている護衛騎士。
その中の、筆頭護衛騎士の瞳は冷たい!私くしを見る目だけが冷たいのです!
きっとまた、変態だと思っているのでしょう!
なんとでも言えばいい!お嬢様が可愛らしいのがいけないのです!
「あんにゃ」
「はい、お嬢様」
お嬢様が何かお話になろうとしていた時、護衛騎士が動く。何かを感じたのだろうか、侯爵様御一家を守る様にその前に出る!
そこに!
ガササッと茂みを分けて来たのは、黒銀のフェンリル!こちらを見、一点を凝視して固まる!
ガラ~ンガラ~ンガラ~ン
聖黒教の鐘が鳴る。5回鳴れば、王族の死、3回鳴れば……
成獣様と乙女の死……
「嘘でしょう、新しい乙女が………」
そこには、このメリル侯爵家と懇意にしたい者や、お嬢様婚約し侯爵様の権威を借りたいものが集まった。
お誕生日には、沢山の男の子達が集まった。われ先にとお嬢様の目に留まろうと一生懸命話しかけていたが、相手はまだ3才、余り興味を示す方はいらっしゃらなかった。
お嬢様に夢中になる気持ち、分かりますわよ!
だって、私くしのお嬢様はお美しい。
蜂蜜を溶かした様な美しい金の髪、頬は薄桃色に染まり、可愛らしいお口は、チェリーを食べた様に美しくそして、そして瞳は見つめられれば誰もが果ててしまうくらい、美しい蜂蜜色!
あ~~っ、どこをとっても私くしのお嬢様は美しく可愛らしいのです!
そのお嬢様に穢らわしい眼差しを向ける男どもなど、爆発してしまえばいいのです!
あぁ、失礼いたしました。私くしは、アンナでございます。お久しぶりでございます。
今、私くし達は、王都でのパーティーも終わり、侯爵領にてお身内だけのお誕生日会をしております。
お嬢様の好きなお菓子やケーキを並べて、3才お祝いです。
「あんにゃ」
あぁ、お可愛らしいお口から、この私くしの名を呼ばれるとは、このアンナ、何たる幸せなのでしょう!
鼻息荒く悶える私くしを、少し離れた所から見ている護衛騎士。
その中の、筆頭護衛騎士の瞳は冷たい!私くしを見る目だけが冷たいのです!
きっとまた、変態だと思っているのでしょう!
なんとでも言えばいい!お嬢様が可愛らしいのがいけないのです!
「あんにゃ」
「はい、お嬢様」
お嬢様が何かお話になろうとしていた時、護衛騎士が動く。何かを感じたのだろうか、侯爵様御一家を守る様にその前に出る!
そこに!
ガササッと茂みを分けて来たのは、黒銀のフェンリル!こちらを見、一点を凝視して固まる!
ガラ~ンガラ~ンガラ~ン
聖黒教の鐘が鳴る。5回鳴れば、王族の死、3回鳴れば……
成獣様と乙女の死……
「嘘でしょう、新しい乙女が………」
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