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盃
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ある程度の事が決まり、メイドと護衛はラフィエルが、帰り次第厳選し、明日の朝やって来る。
これからの事に必要な者は、エリオルが王宮がメイド達を派遣してくれるようだ。
「これからする話は、お前達が決断しなくてはならない事だ!」
と、俺は、ジェームス、マーク、アンナの前に果実酒を置く。
「この先、俺と生きてみないか?」
「……!」3人とも驚いた顔をする。
「それは………」
聞いてきたジェームスに答える。
「乙女は、俺と繋がれば、俺との生命力のやり取りは何もしなくても出来る様になる。だがお前達は違う、望む時に望むだけ分け与えなくてはならん。」
「俺の血を飲む事でそれが必要なくなり乙女と同じように自由にやり取り出来る」
ジェームスが盃を持ち上げる
「長いぞ?」
「黒銀様と共にこの先共にあれるのです。聖職者としてこれ以上の幸せはありません。」
「ジェームスはそう言うと思った!」
そう言い、俺はジェームスの盃に指を切りつけ血を数滴垂らす。
「ジェームス、お前はこれから、俺と共に生き、俺と共に死ぬ。俺の寿命が尽きればお前も尽きる!」
「はい、お供いたします。」
そう言って盃を飲み干す。
マークとアンナはどうするだろう?
「アンナ、私くしは側にずっといてくれたあなたに幸せになってもらいたいの。だから、ちゃんと考えて欲しい。簡単に決めないで!」
「そうだな、リルの言う通りだな。直ぐに決めなくても良い。よく考えろ…」
「お前達は、ジェームスとは違う、俺の血を飲めば、時間が止まる!」
「止まるとどうなるのでしょうか?」
そう聞いてくるアンナに
「時を止めると、若返る事も無いが老いる事も無い。そして、子も望めなくなる……」
「何だ、そんな事でしたか。子ならすでに諦めています。私くしは、15才の頃から18年お嬢様お側におりました。子が欲しければ、
きちんと結婚しお側を辞しております。これはマークも同じです。」
「はい、アンナも30を過ぎ私ももう2年もすれば40です。可愛いお嬢様を、妹のように子のように愛しんで来たのです。」
それを聞いたリルが嬉しさに目に涙を溜める
「ありがとう、二人とも………」
アンナもマークも盃を持ち上げる。
その盃に俺の血を垂らし、二人は躊躇う事無く飲んだ。
これからの事に必要な者は、エリオルが王宮がメイド達を派遣してくれるようだ。
「これからする話は、お前達が決断しなくてはならない事だ!」
と、俺は、ジェームス、マーク、アンナの前に果実酒を置く。
「この先、俺と生きてみないか?」
「……!」3人とも驚いた顔をする。
「それは………」
聞いてきたジェームスに答える。
「乙女は、俺と繋がれば、俺との生命力のやり取りは何もしなくても出来る様になる。だがお前達は違う、望む時に望むだけ分け与えなくてはならん。」
「俺の血を飲む事でそれが必要なくなり乙女と同じように自由にやり取り出来る」
ジェームスが盃を持ち上げる
「長いぞ?」
「黒銀様と共にこの先共にあれるのです。聖職者としてこれ以上の幸せはありません。」
「ジェームスはそう言うと思った!」
そう言い、俺はジェームスの盃に指を切りつけ血を数滴垂らす。
「ジェームス、お前はこれから、俺と共に生き、俺と共に死ぬ。俺の寿命が尽きればお前も尽きる!」
「はい、お供いたします。」
そう言って盃を飲み干す。
マークとアンナはどうするだろう?
「アンナ、私くしは側にずっといてくれたあなたに幸せになってもらいたいの。だから、ちゃんと考えて欲しい。簡単に決めないで!」
「そうだな、リルの言う通りだな。直ぐに決めなくても良い。よく考えろ…」
「お前達は、ジェームスとは違う、俺の血を飲めば、時間が止まる!」
「止まるとどうなるのでしょうか?」
そう聞いてくるアンナに
「時を止めると、若返る事も無いが老いる事も無い。そして、子も望めなくなる……」
「何だ、そんな事でしたか。子ならすでに諦めています。私くしは、15才の頃から18年お嬢様お側におりました。子が欲しければ、
きちんと結婚しお側を辞しております。これはマークも同じです。」
「はい、アンナも30を過ぎ私ももう2年もすれば40です。可愛いお嬢様を、妹のように子のように愛しんで来たのです。」
それを聞いたリルが嬉しさに目に涙を溜める
「ありがとう、二人とも………」
アンナもマークも盃を持ち上げる。
その盃に俺の血を垂らし、二人は躊躇う事無く飲んだ。
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