黒銀のフェンリル

chii

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そして

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 王宮からメイドとエリオルが来た。
「お前も来たのか!」
フフッ
「宜しいでは無いですか、この先このような事無いかもしれないのですから……」
にっこり笑うエリオルに先程決まった事を話す。
「社交に出ていただけるなど嬉しい限りです!それにしても、教皇様が羨ましい、私も共にしたいです!」
「国王が妙な事を言うな!」
「では、こうなさったらいかがですか?陛下がお年を召し代替わりなさった時、まだその気持ちがあるなら………」
「あぁ、それでお願いします!」
俺は、はあぁぁーと息を吐き
「分かった、それまで保留だ!」
「はい!」


その後皆で軽い夕食を取った。
食事の後、リルはアンナに連れて行かれた。
「あの、これからの事ですが、大丈夫ですか?」
そう聞いてくるマークに
「お前のような変態行為を、俺の可愛いリルにするはずか無いだろう」
「なあぁぁぁー!!」
また顔を隠し蹲るマーク。
「まぁ、お前の心配も分かる。先代は、乙女に会った瞬間に滾ったと言ったのだからな。そこは、俺にも何とも言えん。だが、俺も15年側にいた。初潮もその後の月のものも側で体験した。」
「愛情はある。リルを求める激しい感情はある。だが、多分先代達の衝動とは違うのだと思う。どちらかと言えば、人間に近い欲求なのかも知れん。俺もこの15年で獣では無く、人に近づいたのかもしれん。」
「お前はずっと獣だがな!」
「のあぁぁぁ!!!」
ハッハッハツハ
この時間はこれから長く続くのだろう……
「さぁ、黒銀様もご準備を……」
ジェームスとエリオルに促され、俺も準備にかかる
風呂に入り寝室へ移動する
そこには恥ずかしそうにベッドの端に座るリルがいた
「リル」
名前を呼べば、潤んだ瞳で俺を見上げる。
獣の本能が出そうだ。可愛いリルを傷つける訳にはいかない!
「リル、愛している 大切にする」
そう言って口付け、リルとベッドへ沈み込む……
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