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鐘が鳴る
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代替わりの話をして100年。
ようやく、その時が来るらしい。
「新しい黒銀が生まれた………」
「後一年半だ。王宮への知らせと、教会への知らせはしておいてくれ。」「「分かりました。」」
新たな黒銀が生まれて一年2ヶ月、俺も黒銀に会いに来た。
「俺は今代の黒銀だ。お前が成人して乙女に会えば、俺は消える。その時、俺や俺の前の黒銀の記憶がお前に流れる」
「記憶が…?」
「そう、乙女と過ごした時間以外のな…」
「それを参考に、お前らしく生きろ。それだけだ………じゃあな!」
成人して里を出た黒銀が、乙女に出会ったのは、6年後だった
今日は何故か皆でお茶をしていた。
ん?……この感覚は………
「黒銀が乙女の居場所に辿り着くようだ。ミリー、マイン、王宮と教会へ連絡頼む。」
「「はい!」」
「俺たちの時間が終われば何も残らない!驚くなよ、そして…泣くな……」
リルが俺に抱きつき
「とても、楽しかったです。本当に幸せでした。」
「俺もだ。俺も幸せだった。こんな幸せで楽しかった黒銀は、俺だけかもな。ありがとう」
リルを抱きしめながら、俺の時間は終わった。
鐘が鳴る。
ガラ~ン、ガラ~ン、ガラ~ン
黒銀教の鐘が3回鳴るのは………
終わり
最後まで読んで頂きありがとうございます。
ようやく、その時が来るらしい。
「新しい黒銀が生まれた………」
「後一年半だ。王宮への知らせと、教会への知らせはしておいてくれ。」「「分かりました。」」
新たな黒銀が生まれて一年2ヶ月、俺も黒銀に会いに来た。
「俺は今代の黒銀だ。お前が成人して乙女に会えば、俺は消える。その時、俺や俺の前の黒銀の記憶がお前に流れる」
「記憶が…?」
「そう、乙女と過ごした時間以外のな…」
「それを参考に、お前らしく生きろ。それだけだ………じゃあな!」
成人して里を出た黒銀が、乙女に出会ったのは、6年後だった
今日は何故か皆でお茶をしていた。
ん?……この感覚は………
「黒銀が乙女の居場所に辿り着くようだ。ミリー、マイン、王宮と教会へ連絡頼む。」
「「はい!」」
「俺たちの時間が終われば何も残らない!驚くなよ、そして…泣くな……」
リルが俺に抱きつき
「とても、楽しかったです。本当に幸せでした。」
「俺もだ。俺も幸せだった。こんな幸せで楽しかった黒銀は、俺だけかもな。ありがとう」
リルを抱きしめながら、俺の時間は終わった。
鐘が鳴る。
ガラ~ン、ガラ~ン、ガラ~ン
黒銀教の鐘が3回鳴るのは………
終わり
最後まで読んで頂きありがとうございます。
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