魔王の娘

chii

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 「…で……?コレはどう言う事だ?」
この領地の領主、ウルフ•ヴァルは聞いた。
そのウルフの前、床に膝をつき土下座をするのは………
魔国の王  魔王 ブラウム•シャン•マルミル……


世間では、魔族とは、冷徹、極悪非道、人を嬲り殺し、冷めた目で命尽きるのを笑って見ている………
などの、噂………コレを見せてやりたい!

「お前な~…リリーはまだ 15才だぞ!」
「分かってる!分かってるが、惹かれてしまったんだ…愛してしまったんだ…」
と、俯き 涙を流す………

魔族は優しい…優しいから、優しすぎるから数を減らした……

理由は、この世界の冒険者達…
言葉巧みに魔族を騙し、痛めつけ、魂と言えるその魔族の真核を奪う
俺が思うに、人は魔族より、よほど恐ろしい!!
その数を減らしすぎた魔国は、この世界との交流を絶った
それまでは、仲が良かったが、魔王は人が魔国に近づかない様に噂を流した


本来の魔族は、冷酷、極悪非道、人を嬲り殺し、冷めた目で命尽きるのを笑って見ている。コレが魔族の本性なのだと
そう、噂を流した。
町から人がいなくなると、魔族が殺したのだと、そう情報を流した………
そして人々は魔族を恐れた………



が、いなくなった人は、ここ ヴァル領で幸せに暮らしていたのだ。
いなくなったのは、魔族の親友だったり、魔族の恋人だったりした人
だから、この領地には魔族とのハーフやクウォーターが多い
この領の騎士団が強いのは、そのせいである………!
何を隠そう、このヴァルの家にも何度も魔族の血が入っている
そして今回は魔王の血である………


大泣きをする魔王を見つめため息しか出ない


ハアァァァァ………!
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