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何でこんな事に………
気持ちよく晴れたらその日、このヴァル領を単騎で訪れる者がいた…
その者は、領主への取り次と手紙を渡した…
そして 今、執務室にいる
「何でこんな……既に陛下の署名入りとは……やってくれたな……!」
男は、にっこり笑い
「よろしくお願いします…」
と、言った
「私一人では決められん」
「えぇ、ご本人にも…」
「違う!」
と、一枚の小さな紙に何かを書き、トントンッと、指で突きブラウムっと言い パチンッと指を弾いた……
紙が消えしばらくすると、3人の男が現れた!
[!!」
領主は、現れた男に手紙を見せる……
「何だと……!!」
「もう、どうする事も出来ん、陛下の署名入りだ……」
「先祖返りか……それなりの様だな……」
あぁ……」
「お前のその魔法は、どうした?王都には、もう魔法を教えられるものなどおらんだろう!」
「はい、古書などを読み漁りました…」
「そうか、ここの事は…?」
「それも、古書に…この領地内に知らずの森があり、その向こうに魔国があると…」
「まだ、そんな物があったのか…」
「ここなら、魔力持ちの私でも、役に立つかと……」
「まぁな、ここの領内の半数以上は、魔族とのハーフやクウォーターだ」
「私の妻になる人も……ですか?」
「違う……いや……違わないが、アレは……違う……」
「??」
「エリルは、ここにいる魔王の娘…私の娘との間に出来たが、アレはほぼ魔族だ……」
秘書官のゼンにエリルを呼びに行かせる
「失礼します。お呼びですかお祖父様」
エリルは、唯可愛がられ、何も出来ない子では無い。
ちゃんと出来る子なのだ
「入ってくれ!」
入ってきたエリルを見て、男は息を呑み目を見開く
そうだろう、エリルは魔王そのままの色をしているのだから
そして 美しい
男は立ち上がりエリルの前で、片膝をつく
「初めまして、ギルベルトと申します」
「ギルベルト様?家名は?」
「ございません。私は魔力があるせいで認められていません…兄が第一王子、弟が第二王子です…」
「そうですか、私は、エリル•ヴァルです」
エリルは男……ギルベルトを観察してみる……
長い金髪を後ろで一つに縛り、顔立ちは整っている。そして瞳は綺麗な緑だ……
「綺麗な目ね……あっ…ごめんなさい…」
ジロジロ見ていた事に気付き、恥ずかしそうにする
ギルベルトは立ち上がり
「いえ、気に入って頂けたのなら…」
そう、見つめあった
見つめ……見つめあっているのだ!!
「ウル……ウルフ!何とかできんのか!!」
「もう、何ともならん!!」
と、二人でぐちぐち言っていた………
気持ちよく晴れたらその日、このヴァル領を単騎で訪れる者がいた…
その者は、領主への取り次と手紙を渡した…
そして 今、執務室にいる
「何でこんな……既に陛下の署名入りとは……やってくれたな……!」
男は、にっこり笑い
「よろしくお願いします…」
と、言った
「私一人では決められん」
「えぇ、ご本人にも…」
「違う!」
と、一枚の小さな紙に何かを書き、トントンッと、指で突きブラウムっと言い パチンッと指を弾いた……
紙が消えしばらくすると、3人の男が現れた!
[!!」
領主は、現れた男に手紙を見せる……
「何だと……!!」
「もう、どうする事も出来ん、陛下の署名入りだ……」
「先祖返りか……それなりの様だな……」
あぁ……」
「お前のその魔法は、どうした?王都には、もう魔法を教えられるものなどおらんだろう!」
「はい、古書などを読み漁りました…」
「そうか、ここの事は…?」
「それも、古書に…この領地内に知らずの森があり、その向こうに魔国があると…」
「まだ、そんな物があったのか…」
「ここなら、魔力持ちの私でも、役に立つかと……」
「まぁな、ここの領内の半数以上は、魔族とのハーフやクウォーターだ」
「私の妻になる人も……ですか?」
「違う……いや……違わないが、アレは……違う……」
「??」
「エリルは、ここにいる魔王の娘…私の娘との間に出来たが、アレはほぼ魔族だ……」
秘書官のゼンにエリルを呼びに行かせる
「失礼します。お呼びですかお祖父様」
エリルは、唯可愛がられ、何も出来ない子では無い。
ちゃんと出来る子なのだ
「入ってくれ!」
入ってきたエリルを見て、男は息を呑み目を見開く
そうだろう、エリルは魔王そのままの色をしているのだから
そして 美しい
男は立ち上がりエリルの前で、片膝をつく
「初めまして、ギルベルトと申します」
「ギルベルト様?家名は?」
「ございません。私は魔力があるせいで認められていません…兄が第一王子、弟が第二王子です…」
「そうですか、私は、エリル•ヴァルです」
エリルは男……ギルベルトを観察してみる……
長い金髪を後ろで一つに縛り、顔立ちは整っている。そして瞳は綺麗な緑だ……
「綺麗な目ね……あっ…ごめんなさい…」
ジロジロ見ていた事に気付き、恥ずかしそうにする
ギルベルトは立ち上がり
「いえ、気に入って頂けたのなら…」
そう、見つめあった
見つめ……見つめあっているのだ!!
「ウル……ウルフ!何とかできんのか!!」
「もう、何ともならん!!」
と、二人でぐちぐち言っていた………
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