魔王の娘

15

　すぐにエリルの婚約は発表された
半年後に結婚が決まった……

ギルベルトはすぐに、領主教育が始まった
色んな事をすぐに覚え、今はウルフを手伝っている
時折、ブラウムに魔法を教わり、このヴァルに馴染んでいった


「結婚前に言っておかなくてはいけないことがある…」
そう，ブラウムが話し出す

今も　19才の割に幼く見えるエリル、それは魔王の血のせいだ。そして　エリルは間違いなく　人より長く生きる
多分エリルは、魔王として生きる事になる
それは、ギルベルトが90才のジジイの時エリルは、まだ30才位の見た目かもしれないと………
「分かりました…頑張って長生きします…」






そして、時はたち、ギルベルトは100才を超えていた……
だが、その見た目はまだ50前後
子も生まれ、孫もいる…そして来年、初ひ孫が生まれる……


「父上、ひ孫の顔を見て行かれるのですか？」
「あぁ、後は頼んだぞ…」
「はい、分かりました……」




俺が若く見えるのには理由がある……
魔王のみが使える魔法『リセッション』……
それをかけてもらったのだ


「なぁ　エリル…俺はずっとお前のそばにいたいんだ…このまま　離れたくは無い…」
「あのね、私はまだ使えない魔法があるの……パパに聞いてみる……」

そして、魔王ブラウム確かめられる…

「後悔はしないか？」
「はい、しません」

するわけが無い……その内、代替わりをすれば　エリルがリセッションをかける
まだ、次の魔王は生まれていない
その時まで、隣に居たいと思った………











終わり


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