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プロローグ
9月某日、居酒屋にて②
しおりを挟むそう、単刀直入に言えば
佐藤さんとは2回付き合ったのだ。
1回目は佐藤さんという自分(亀丸)の彼女に
彼女(文字通り彼女)が出来て
馬鹿正直に何処まで至ったかをカミングアウトされた。
当時、田舎者の二十歳そこそこ自分にとって考えてもいなかった方向に舵を切られた。
あげく・・・それまで結婚願望を散々語っていた佐藤さんは
「選べない・・・」
と、言ったのだ。
身近に感じていなかった同性愛に偏見があった訳じゃない。
単純に佐藤さんが・・・答えを相手に委ねた事に腹が立った。
「選べないなら、もうこれで終わりで良いです。どうぞお幸せに。お元気で。」
捨て台詞を吐いて怒った記憶がある。
結果的に離れたのは自分からなのだが、フラれたも自分である・・・
そして、メンタルにダメージを負った亀丸はスーパーなお薬でメンタルゲージを回復させる事になる。
うん、素直に辛かったのだ、好きすぎたのだ。
その後すぐに、佐藤さんが結婚した(!?)という話を風の噂で聞くことになる。
これが1回目のだいたいの流れ・・・
それから数年、今回に至る訳です。
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