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第二章
初デート♪ 5
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そうやってひとしきり戦った後、ジャバラ達は負けてスゴスゴとステージ上を去って行った。
『ありがとうみんな! この勝利は君たちみんなの声援のおかげだ』
ヒーローの言葉に子どもたちも大はしゃぎだ。私なんてお決まりの設定だと分かっているからちょっぴりこそばゆい。
でも、久しぶりに童心に返って思いっきり騒げて楽しかった。
ステージ上には司会のお姉さんがいつのまにか立っていて、コーナーを仕切り始めた。
「今日はみんなのおかげで無事に怪人ジャバラを倒せました。お礼にヒーローのみんなが、君たちと写真を撮りたいと言ってくれています。ご希望の方は、こちらから並んでくださいね」
えっ!? 写真? シャインと一緒に?
私の脳裏に、シャインと一緒に飛び蹴りをして、かっこよく写真を撮る姿が浮かんだ。
「ヒロくん!」
振り返ってヒロくんの名前を呼ぶ。目が合った途端、ヒロくんが苦笑した。
「撮影会、並びたいんだね」
「うん!」
「じゃあ並ぼうか」
満面の笑みで返事をした私の手を取って、ヒロくんは子供たちが並ぶ列の最後尾に引っ張っていく。
「ヒロくんも撮るんでしょ?」
「そうだなあ……」
なんとなく煮え切らない返事だ。写真撮影には、さほど興味がないのかな?
ステージ上を見てみると、どうやらリクエストに応えてポーズを決め、隣に立つヒーローも指定できるらしい。
やっぱりシャインの人気はダントツだ。男の子たちはキックやパンチのポーズをして、楽しそうに写真を撮っている。その次の人気はメロディみたいだ。可愛いお姫様キャラが人気で、男の子も女の子も結構メロディーを指定していた。
「未花ちゃんは誰との隣り?」
「やっぱシャイン。飛び蹴りしながら写したい!」
本気のリクエストだったんだけど、ヒロくんは興奮して話す私にちょっぴり引き攣った乾いた笑みを見せた。
あ~、それにしても順番がどんどん近づいてくるよ。不思議なことに緊張し始めているみたいだ。手が汗でべたべたになっている。
「未花ちゃん、もしかして緊張してる?」
「うん。してるみたい。うわ~、どうしよう。意識したら余計緊張してきた。嘘みたい」
「……なんかなー」
「何?」
「別に」
「……?」
ヒロくんの様子がちょっとおかしいけれど、それに構っている余裕なんて無い。ドキドキしながら待っているうちに、どんどん順番が流れていき、いよいよ私達の番になった。
『ありがとうみんな! この勝利は君たちみんなの声援のおかげだ』
ヒーローの言葉に子どもたちも大はしゃぎだ。私なんてお決まりの設定だと分かっているからちょっぴりこそばゆい。
でも、久しぶりに童心に返って思いっきり騒げて楽しかった。
ステージ上には司会のお姉さんがいつのまにか立っていて、コーナーを仕切り始めた。
「今日はみんなのおかげで無事に怪人ジャバラを倒せました。お礼にヒーローのみんなが、君たちと写真を撮りたいと言ってくれています。ご希望の方は、こちらから並んでくださいね」
えっ!? 写真? シャインと一緒に?
私の脳裏に、シャインと一緒に飛び蹴りをして、かっこよく写真を撮る姿が浮かんだ。
「ヒロくん!」
振り返ってヒロくんの名前を呼ぶ。目が合った途端、ヒロくんが苦笑した。
「撮影会、並びたいんだね」
「うん!」
「じゃあ並ぼうか」
満面の笑みで返事をした私の手を取って、ヒロくんは子供たちが並ぶ列の最後尾に引っ張っていく。
「ヒロくんも撮るんでしょ?」
「そうだなあ……」
なんとなく煮え切らない返事だ。写真撮影には、さほど興味がないのかな?
ステージ上を見てみると、どうやらリクエストに応えてポーズを決め、隣に立つヒーローも指定できるらしい。
やっぱりシャインの人気はダントツだ。男の子たちはキックやパンチのポーズをして、楽しそうに写真を撮っている。その次の人気はメロディみたいだ。可愛いお姫様キャラが人気で、男の子も女の子も結構メロディーを指定していた。
「未花ちゃんは誰との隣り?」
「やっぱシャイン。飛び蹴りしながら写したい!」
本気のリクエストだったんだけど、ヒロくんは興奮して話す私にちょっぴり引き攣った乾いた笑みを見せた。
あ~、それにしても順番がどんどん近づいてくるよ。不思議なことに緊張し始めているみたいだ。手が汗でべたべたになっている。
「未花ちゃん、もしかして緊張してる?」
「うん。してるみたい。うわ~、どうしよう。意識したら余計緊張してきた。嘘みたい」
「……なんかなー」
「何?」
「別に」
「……?」
ヒロくんの様子がちょっとおかしいけれど、それに構っている余裕なんて無い。ドキドキしながら待っているうちに、どんどん順番が流れていき、いよいよ私達の番になった。
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