あなたが嫌われ者でも好きなんです

らいち

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今度こそがんばれ私 2

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「仕方ないな」
ポツリと零れる言葉。

そして彼は、「じゃ」と手を上げて立ち去ろうとした。

「違うの!」

咄嗟に大きな声が出た。
伶英くんに誤解されたまま行ってしまわれたくなくて、必死だったんだ。

突然の私の大声にびっくりしたんだろう。伶英くんが、驚いた表情で振り返った。

大きく眼を見開いた驚きの表情の伶英くんと目が合って、私の頬がまたカーッと赤くなる。
だけど今はそんな事に構ってなんていられない。

「そ、そうじゃないの…」

頑張れ、頑張れ私。
ちゃんと自分の気持ちを言わなきゃ。
心の中で自分自身を叱咤して励ます。

「れ、伶英くんの傍に居ると……、ドキドキして顔が熱くなって…、どうしていいのかわからなくなっちゃって…。だから…」

私はよほど緊張していたんだろう。体に力を入れ過ぎて、ギュッと目を瞑ったまま喋っていた。
だけどその後の言葉をどう繋いで説明すればいいのか分からなくって、そっと目を開けて伶英くんを窺い見た。

すると伶英くんは綺麗な目を驚きに見開いて、真っ赤な顔をしていた。
初めて見る伶英くんの真っ赤な顔。

どうしよう引いちゃった? あんまり正直に話し過ぎたかな……。

「や、なんて言うか…。破壊力抜群だな」

伶英くんはそう言いながら、頭を掻いている。頬は、まだほんのりと赤い。

「え…?」

「俺……さ、初めて妃愛梨ちゃんとぶつかったあの日から、ずっと気になってたんだ。可愛いなって思って。なんて言うか、守ってあげたくなるような……傍にいて笑って欲しいって言うか……。で、妃愛梨ちゃんの事が好きなんだなって気が付いた」

「あ……」

カーッと、また顔に熱が集まった。

伶英くんは、嬉しそうに笑ってくれている。そのことが、素直に嬉しいって思った。

今度は私の番だ。ちゃんと頑張って、気持ちを伝えなくちゃ。

「伶英……くん」
「うん」

ああ、またドキドキと心臓が煩く鳴り響き始めた。もう、口から飛び出すんじゃないかって勢いだ。

だけど、今度は伶英くんが、しっかり私の続きの言葉を待ってくれているのを感じるから、掌をギュッと握りしめて言葉を絞り出した。

「わ……たしも、伶英……くんの、事が……好き、です……」
「うん。ありがとう、すっげー嬉しい」

伶英くんが凄く嬉しそうに、まるでお日様みたいに笑っている。
その顔が凄く眩しくて、私も自然に笑顔になっていた。
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