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第二章
イケメン須和君
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それから、少しずつそろそろと私の体から出てきた須和君は、体を縮ませた状態でまるでところてんのように私の中から抜け出てきた……。
野田さんは、未だ失神したままだ。
「……まだ失神したままだね。大丈夫かな」
「うん……。これって、そんなに気味悪い?」
失神した野田さんを支えながら、須和君が困った顔で聞いてくる。
「当たり前でしょ!」
出入りされている私は、もっと気持ち悪いわよっ!
「う……、ん……」
汗を掻いて気持ち悪そうに野田さんが目を覚ました。
「あ、気が付いたみたいよ」
須和君の腕の中で目を覚ました野田さんが、キョトンと須和君を見上げた。
「申し訳ございません。驚かすつもりは無かったんですが」
「きゃっ。ご、ごめんなさい」
須和君の腕に抱かれていたことに気が付いて、野田さんが真っ赤になって飛びのいた。
「す、須和君?」
いつもの雰囲気とはまるで違って、キラキラと光る金色の綺麗な瞳をパッチリと開けたイケメンに変貌している須和君に、野田さんもやはり驚いたようだ。
「――はい。仮の名前ですが、そう呼んでください」
イケメンに変貌した須和君にじっと見られながら話しかけられ、野田さんの赤い頬の色はなかなか治まりそうにない。
野田さんが正気になったと見て取った須和君が、私に説明したように須和君のここに来た理由を話して聞かせた。
「……じゃあ、私がもしかしたらその、みつ姫の生まれ変わりかもしれないってこと……?」
「はい、おそらく。みつ姫が生きていたころの……、かなり古い肖像画なんですが。その絵に野田さんが、雰囲気がかなり似ているという事だけなので、確実な事は言えないのですが」
……須和君の説明を聞いている野田さんの様子が、なんだか変だ。
ぼーっとしていて、目も心なしかトロンとしている。
これって、……なんかヤバいんじゃないの?
もふもふの姿だけはまだ晒していないけど、これ以上イケメンに変貌した須和君を、野田さんの傍に居させるのはまずいと思った。
野田さんは、未だ失神したままだ。
「……まだ失神したままだね。大丈夫かな」
「うん……。これって、そんなに気味悪い?」
失神した野田さんを支えながら、須和君が困った顔で聞いてくる。
「当たり前でしょ!」
出入りされている私は、もっと気持ち悪いわよっ!
「う……、ん……」
汗を掻いて気持ち悪そうに野田さんが目を覚ました。
「あ、気が付いたみたいよ」
須和君の腕の中で目を覚ました野田さんが、キョトンと須和君を見上げた。
「申し訳ございません。驚かすつもりは無かったんですが」
「きゃっ。ご、ごめんなさい」
須和君の腕に抱かれていたことに気が付いて、野田さんが真っ赤になって飛びのいた。
「す、須和君?」
いつもの雰囲気とはまるで違って、キラキラと光る金色の綺麗な瞳をパッチリと開けたイケメンに変貌している須和君に、野田さんもやはり驚いたようだ。
「――はい。仮の名前ですが、そう呼んでください」
イケメンに変貌した須和君にじっと見られながら話しかけられ、野田さんの赤い頬の色はなかなか治まりそうにない。
野田さんが正気になったと見て取った須和君が、私に説明したように須和君のここに来た理由を話して聞かせた。
「……じゃあ、私がもしかしたらその、みつ姫の生まれ変わりかもしれないってこと……?」
「はい、おそらく。みつ姫が生きていたころの……、かなり古い肖像画なんですが。その絵に野田さんが、雰囲気がかなり似ているという事だけなので、確実な事は言えないのですが」
……須和君の説明を聞いている野田さんの様子が、なんだか変だ。
ぼーっとしていて、目も心なしかトロンとしている。
これって、……なんかヤバいんじゃないの?
もふもふの姿だけはまだ晒していないけど、これ以上イケメンに変貌した須和君を、野田さんの傍に居させるのはまずいと思った。
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