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意識しあうイケメン
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「香子! 起きなさい、6時よ!」
お母さんの怒号とともにドアがドンドンと叩かれる。
ん~、もう何よ。6時ぃ?
……早いよ……ムニャ。
「あんた今日何か用があって、早く家を出るんじゃなかったの!?」
……!!
そうだった!
翔くんと登校するんだった!
お母さんの一言で野望を思い出した私は、勢いよくガバリと飛び起きる。部屋を慌てて飛び出して洗面所へと向かった。
「ごはん、食べれる?」
「うん」
私の返事にお母さんはご飯を装い、お味噌汁と卵焼きを乗っけたお皿をテーブルに置いてくれた。
「珍しいわね。香子が朝早い用事なんて」
「う……、うん。望とちょっと約束してて……」
まさか翔くんと登校したいから早く家を出るなんて言えないから、適当に軽く言い訳をしてご飯をかき込んだ。
「行ってきまーす」
「行ってらっしゃい。気を付けてね」
お母さんの送り出してくれる挨拶を背に、私は翔くんが通る通学路を目指した。
ハア、ハア。ゼイゼイ。
ハア、ハア、ハアッ……。あっつーい!!
荷物を持って全力疾走するなんて普段しないからめっちゃ息切れが激しい。
「あ~、もうダメだぁ。これ以上走れない~」
必死で走り過ぎたのが祟って、足に力が入らなくなってしまった。ふらふらよろよろと歩くことしか出来ない。
もうめっちゃ恥ずかしいんですけど……!
「香子?」
……!?
翔くんの声だ!
「翔くん! 良かったぁ……。会えないかと……」
翔くんに会えたことに喜び勇んで振り返ると、翔くんの周りを既に3人の女子が陣取っていた。
しかも1人は上級生のようで、ローポニーに纏めた髪が元々の美人度を上げてすごく大人っぽいし、色付きのリップもプルンと愛らしい唇を強調している。
うちの学校は、髪が長くてもとにかく結ぶなり纏めるなりすれば構わないという事になっている。もちろん化粧はNGだけど、色付きのリップくらいは許されている。
……もちろん私だってそれなりにリップを塗ったりしているし、ショートボブなりに可愛く見せるための工夫はしているつもりだよ。
でもやっぱり元が元だから、この人みたいな大人っぽい美人には到底近づけそうにない。
……本当に、翔くんの周りには美人が多すぎるよ。
お母さんの怒号とともにドアがドンドンと叩かれる。
ん~、もう何よ。6時ぃ?
……早いよ……ムニャ。
「あんた今日何か用があって、早く家を出るんじゃなかったの!?」
……!!
そうだった!
翔くんと登校するんだった!
お母さんの一言で野望を思い出した私は、勢いよくガバリと飛び起きる。部屋を慌てて飛び出して洗面所へと向かった。
「ごはん、食べれる?」
「うん」
私の返事にお母さんはご飯を装い、お味噌汁と卵焼きを乗っけたお皿をテーブルに置いてくれた。
「珍しいわね。香子が朝早い用事なんて」
「う……、うん。望とちょっと約束してて……」
まさか翔くんと登校したいから早く家を出るなんて言えないから、適当に軽く言い訳をしてご飯をかき込んだ。
「行ってきまーす」
「行ってらっしゃい。気を付けてね」
お母さんの送り出してくれる挨拶を背に、私は翔くんが通る通学路を目指した。
ハア、ハア。ゼイゼイ。
ハア、ハア、ハアッ……。あっつーい!!
荷物を持って全力疾走するなんて普段しないからめっちゃ息切れが激しい。
「あ~、もうダメだぁ。これ以上走れない~」
必死で走り過ぎたのが祟って、足に力が入らなくなってしまった。ふらふらよろよろと歩くことしか出来ない。
もうめっちゃ恥ずかしいんですけど……!
「香子?」
……!?
翔くんの声だ!
「翔くん! 良かったぁ……。会えないかと……」
翔くんに会えたことに喜び勇んで振り返ると、翔くんの周りを既に3人の女子が陣取っていた。
しかも1人は上級生のようで、ローポニーに纏めた髪が元々の美人度を上げてすごく大人っぽいし、色付きのリップもプルンと愛らしい唇を強調している。
うちの学校は、髪が長くてもとにかく結ぶなり纏めるなりすれば構わないという事になっている。もちろん化粧はNGだけど、色付きのリップくらいは許されている。
……もちろん私だってそれなりにリップを塗ったりしているし、ショートボブなりに可愛く見せるための工夫はしているつもりだよ。
でもやっぱり元が元だから、この人みたいな大人っぽい美人には到底近づけそうにない。
……本当に、翔くんの周りには美人が多すぎるよ。
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