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可愛い元木さん 3
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放課後、チラチラと翔くんを窺って、どうしよーかなーと思っていたら、廊下がざわざわと騒がしくなった。
何だろうと目を向けると、女の人をぞろぞろと引き連れた元木さんが、誰かを探しているようでキョロキョロしている。
なにしてんだろ。
……まさかまた翔くんのことライバル視して、喧嘩でもふっかけに来たんだろうか。
ジーッと視線を元木さんに向けていると、パチッと目が合った。
「あ、いた! しのちゃん!」
まさにアイドルと言ったようなキラキラな笑顔を振りまいた元木さんが、私に手を振っている。
わ、私!?
しかもまた、しのちゃんって……!
みんなが一斉にこっちを振り向くし、しかも元木さんの傍にいる美人さんたちが凄い形相で睨んでるし……!
一体何なのよ!
私は慌てて元木さんの傍に駆け寄った。
「ちょっと元木さん!」
「良かった、しのちゃん。さっき言い忘れてたからさー。今日この後予定ある?」
「えっ、予定!? ……てか元木さん……」
隣の美女がすっごい目で私を睨んでるんですけど!
「あのですね、元木さん」
「あ、ちょっと待って」
私の抗議の声を制しておいて、元木さんは彼女らに声を掛けた。
「さやか、真紀、美登利にほのか、優実も。悪い。今日はしのちゃんと帰るから、先に帰ってくれるかな?」
「……わかった」
元木さんに言われ、彼女らは渋々返事をした。そうして、去り際にすごい目で私を睨んでいった。
「もう……!元木さんってば何なんですか?」
「いいから、いいから。今日予定無いんだろ?」
「……別にありませんけど」
「じゃあさ……」と、ズィッと私に近寄って来た。
びっくりして離れようとしたら腕を掴まれて、小声でボソボソと話し出した。
どうやら内緒話がしたかったらしい。
「あの犬たちのおやつを買いに行きたいんだ。ジャーキーとかいろいろあるだろ?」
ああ、そういうこと……。
さっきの人たちを帰したのは、可愛い犬にメロメロな自分を知られたくないからか……。そんでもって、1人は淋しいから嫌ってか?
呆れるけど……。
ほんっと呆れるけど、元木さんって思ってたよりずいぶん可愛い人だよね。
何だろうと目を向けると、女の人をぞろぞろと引き連れた元木さんが、誰かを探しているようでキョロキョロしている。
なにしてんだろ。
……まさかまた翔くんのことライバル視して、喧嘩でもふっかけに来たんだろうか。
ジーッと視線を元木さんに向けていると、パチッと目が合った。
「あ、いた! しのちゃん!」
まさにアイドルと言ったようなキラキラな笑顔を振りまいた元木さんが、私に手を振っている。
わ、私!?
しかもまた、しのちゃんって……!
みんなが一斉にこっちを振り向くし、しかも元木さんの傍にいる美人さんたちが凄い形相で睨んでるし……!
一体何なのよ!
私は慌てて元木さんの傍に駆け寄った。
「ちょっと元木さん!」
「良かった、しのちゃん。さっき言い忘れてたからさー。今日この後予定ある?」
「えっ、予定!? ……てか元木さん……」
隣の美女がすっごい目で私を睨んでるんですけど!
「あのですね、元木さん」
「あ、ちょっと待って」
私の抗議の声を制しておいて、元木さんは彼女らに声を掛けた。
「さやか、真紀、美登利にほのか、優実も。悪い。今日はしのちゃんと帰るから、先に帰ってくれるかな?」
「……わかった」
元木さんに言われ、彼女らは渋々返事をした。そうして、去り際にすごい目で私を睨んでいった。
「もう……!元木さんってば何なんですか?」
「いいから、いいから。今日予定無いんだろ?」
「……別にありませんけど」
「じゃあさ……」と、ズィッと私に近寄って来た。
びっくりして離れようとしたら腕を掴まれて、小声でボソボソと話し出した。
どうやら内緒話がしたかったらしい。
「あの犬たちのおやつを買いに行きたいんだ。ジャーキーとかいろいろあるだろ?」
ああ、そういうこと……。
さっきの人たちを帰したのは、可愛い犬にメロメロな自分を知られたくないからか……。そんでもって、1人は淋しいから嫌ってか?
呆れるけど……。
ほんっと呆れるけど、元木さんって思ってたよりずいぶん可愛い人だよね。
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