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絆創膏…どうしよう!
04 初めての魔物討伐
しおりを挟む四話 初めての魔物討伐
私が向かったのはここナルテア王国から近いところにあるミズナ草原。
武器屋さんのおじさんが初心者にはここがお勧めだと紹介されたのだ。
私は片手剣を握りしめ草原に入る。
「ー…どうか弱すぎる魔物でありますように。。」
すると目の前を小さな黒い塊が横切った。
「うわっ!」
あまりにも急すぎたため驚いて尻餅をつく。
黒い塊は私の前でぴょんぴょん跳ねている。
「これが…魔物?」
まるでタワシだ。
これならいけるかも…と、片手剣をタワシの魔物めがけて斬りつける。
『ピギャアアアアー!』
可愛い声を上げるも倒せない。
「これなら怖くないじゃない。」
私はその魔物を何度も何度も斬りつけた。
やがて…。
『ピ…ギャ、、。』
タワシの魔物の姿が消滅する。
それと同時に私のステータス画面が開かれ、経験値習得の情報が表示された。
●モンスター討伐成功により、経験値を5獲得しました。
しかしまだレベルが上がらない。
もっと倒さなきゃいけないってことだよね。
運よくタワシの魔物は近くにたくさんいたこともあり、私は力の持て余す限り、その魔物を倒すことに専念した。
気づくとすでに夜。
そろそろ街に戻って体を休めようかな。
私は今日の成果を確かめるために腕輪をはめた左手を掲げた。
●ナタリー
【レベル】3
【装備】片手剣
【数値】攻:12 防:4 魔攻:2 魔防:3
【スキル】なし
「ー…たったこれだけ?」
頑張った割にあまり増えてないことに絶望しかけた私だったが、これ以上はやりたくないので草原を後にすることにした。
冷えてきたことにより、少し体が震える。
ー…あぁ、おしっこ行きたい。
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