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新たな旅路
35 新しいパンツの能力①
しおりを挟む三十五話 新しいパンツの能力①
「ーー…せっかくですし、履いてみます?」
ウルゼッタがパール付きパンツをマジマジと眺める。
「でも気持ち悪くない? あのおじさんが持ってたパンツだよ?」
「ーー…スキル付いてたらどうします?」
「それはー…。」
「ぶっちゃけ儲けもんですわよね。」
ウルゼッタはゆっくりと立ち上がりー…
「履いてみますわ!」
そう宣言するとウルゼッタは私の目の前で服を脱ぎ、なんの恥じらいもなく履いていたパンツを脱ぎ捨てる。
「ーー…で、では履きますわよ。」
ウルゼッタはパール付きパンツに足を通してゆっくりと上げる。
「あっ…、んっ……。」
真ん中の紐に付いたパールがウルゼッタのアソコー…割れ目に食い込む。
「これ……すごいですわ。」
ウルゼッタの口角がわずかに上がる。
「まさかおパンツでこんなヒンヤリ感と刺激を味わえる日が来るなんてー……。」
そのままウルゼッタは服を着なおしてー……。
「ーー…あぁっ!!」
ウルゼッタの内腿がキュッと閉じる。
「どうしたの?」
「淫魔の上位衣の、ーー…股の所が引き締まるのでパールがアソコに食い込みます…っ!」
淫魔の上位衣は言ってみれば黒い光沢のあるナイロン製のスクール水着のようなもの。
ウルゼッタの股間に視線を落とすと、パールなのでであろう膨らみが3つほど軽く浮き上がっていた。
ーー…それにしてはやけに嬉しそうだなぁ。
「ーー…では、スキルがあるか確認しましょうか。」
ウルゼッタは私の隣に移動してステータス画面を開く。
●ウルゼッタ
【レベル】15
【装備】淫魔の上位衣・淫魔のハイソックス・開闢のパンツ
【数値】攻:50 防:50 魔攻:350 魔防:350
【スキル】魅惑・性の解放
「ーー…なんですのこのスキル。」
ウルゼッタが冷たい表情で新しいスキルを指差す。
「ステータス上がってるじゃん。」
パンツの効果だろうか。
ウルゼッタのステータス数値が上昇している。
「えぇ…それよりもスキルですわ。なんか名前からして嫌な予感がします。」
ウルゼッタはスキル【性の解放】を指でなぞり、詳細を表示させる。
●性の解放:自分の性欲が高まるにつれてステータスの数値が上昇する。
「その…よ、よかったじゃん。」
ウルゼッタは開いた口が塞がらないようだ。
「ーー…ウ、ウルゼッタ?」
「こんなのただの羞恥プレイですわーーーーーー!!!」
ウルゼッタは頭を抱えながら大声で叫ぶ。
「ど、どうしたの!?」
「だってそうでしょう。もしレベルの割に私のステータス数値が上がっていたら、私ただの歩く変態女じゃありませんか!」
「え…、まぁそうだけど、ウルゼッタ痴女なんでしょ?」
今朝、宿で自分で言ってたし。
「ーー…なっ!! それは、そうですけど…!!!」
「ーー…あ。」
私はウルゼッタのステータス数値が上昇したのをを見逃さなかった。
【数値】攻:60 防:60 魔攻360 魔防:360
「ーー…!!??」
ウルゼッタも気づいたようで、すかさずステータス画面を閉じる。
「ーー…上がったね。」
「ーー…そうですわね。」
「ーー…さっきの言葉で性欲上がったの?」
「ーー…あぁーもう!!!」
ウルゼッタは目を強く瞑って自分の頬を両手でパシパシと叩く。
「ど、どうしたのいきなり。」
「決めましたわ。」
「な…何を?」
「私、これからは恥ずかしがることなく、性欲に従順に生きていきますわ!!!」
「ええぇえええええええ!!!!!」
「では景気づけに叫びます! オチンコ! オセックス! オマンコ!!」
そう叫んだウルゼッタの顔はとてもスッキリしていた。
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