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メイデスの森へ!

153 女は基本アソコが好き

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 百五十三話  女は基本アソコが好き


 「あっ!! ナタリーちゃんにゃ!!」


 アンネと魔物がいるであろう場所へ向かっていると突然木の上から声がしたので上を見上げる。


 「え、ミーナ?」

 「よかったにゃ見つけたにゃー!!」


 ミーナが高めのところからダイブ。綺麗に私の目の前で着地する。


 「え、ミーナ1人なの?」


 周囲を見渡してみても、ミーナとともに行動してると思っていたツクヨミとヒミコの姿がない。


 「そうにゃ。ミーナ、邪神の配下に連れ去られてなんとか逃げてきたんだにゃー!」


 ミーナが私たちが進もうとしている方向に視線を向ける。


 「ミーナ連れ去られてたの!?」

 「そうにゃ。でもミーナ、そいつのチンポにキックして気絶させてるうちになんとか逃げてきたんだにゃ!」


 「ち…チン…!!??」


 隣でアンネが顔を真っ赤にさせる。


 「ん? そういえば誰なのにゃこいつ」

 「あぁ、えっとこの森に住むエルフの里のお姫様で、アンネちゃんだよ」

 「ふーん、それにしてはガキなんだにゃ」


 「なんだと!?」


 アンネがミーナに詰め寄る。


 「だってそうだにゃ。さっきお前チンポって言葉に反応して恥ずかしがってたじゃないかにゃ!」

 「そ…それは仕方ないだろ! アンネまだそんな年じゃないんだから…! そもそもお前だってアンネと似たような身長のくせに、ガキなのはお前も一緒じゃないか!」

 「でもミーナはチンポごときじゃ恥ずかしくならないのにゃ。お前はどうなのかにゃ?」


 ミーナは人差し指だけを伸ばした手を股間へ。
 それをまるでおちんちんのようにプラプラと揺らしながらアンネに見せつける。

 
 「ーー…ななっ!!」


 アンネはそれを顔を真っ赤にさせながら凝視。
 その光景を見たミーナは調子に乗ってより激しく指を動かす。


 「もしかしてまだチンポ見たことないのかにゃ?」

 「あ、あるわけないだろ! アンネはエルフの里の姫ー…そう簡単に不埒な行動に走っては…!」

 「知ってるかにゃ? ここの付け根に玉が2つ付いてるのにゃ。」

 「そ…そうなのか!?」


 アンネはしゃがみこみ、ミーナのおちんちんに見立てた指に顔を近づける。





 「そうにゃ。ちなみにそこを蹴ると大抵の男はその場で倒れるのにゃ」

 「なるほど…」


 ポタっ


 「ーー…ん?」

 
 アンネの顔から何かが落ちる。


 「なんだ、どうした人間ー…」


 私の声に反応したアンネがこちらに視線を向ける。
 するとー…


 「ちょ、ちょっとアンネちゃん! 鼻血! 鼻血出してるよ!」

 「えぇ!?」


 アンネの片方の鼻から血がツーッと流れている。


 「な…なんで、どうしてだ!?」


 アンネが必死に鼻血を拭き取る。


 「それはあれでしょ、アンネちゃんの中のえっちな感情が高まりすぎたからじゃないの?」


 よく言うよね、エッチなこと考えると鼻血出るって。


 「そうなのか!? それはアンネ、初耳だ」


 「なんにゃ本当にお前は純粋なのにゃ。もし実際にチンポ見たら失神するんじゃないかにゃ?」

 「そ、そんなわけあるか! 姫たるもの、いついかなる時も取り乱したりはしない!」


 「いや、もう取り乱してるじゃん」
 「いや、もう取り乱してるにゃ」


 私とミーナが同時に突っ込む。


 「と、取り乱したりなんかしてない!」

 「じゃあスカートをめくってみるにゃ」

 「え?」

 
 ミーナがアンネのスカートを指差す。


 「な…なんで」

 「いいから捲るにゃ。もしかして恥ずかしいのかにゃ?」

 「はず…恥ずかしくなんてない!」


 アンネは勢いよくスカートをたくし上げる。
 するとー…


 「な…なんだこれは!!」


 それを見たアンネは驚きのあまり声をあげる。


 「うわー。これは」

 「ほら、やっぱりそういうことだにゃ」


 アンネのパンツから足にかけておびただしい量の体液が流れ落ちている。


 「ーー…いつの間にアンネはこんなに漏らしてしまっていたんだ恥ずかしい!!」

  
 アンネは急いでその体液を手のひらで拭き取る。


 「ーー…ん? なんだこれ、おしっこじゃない…? ヌルヌルしているぞ」


 アンネが体液のついた指をクンクン臭う。


 「それが証拠にゃ」

 
 ミーナはニヤニヤしながらアンネの指についた体液に顔を近づけた。


 「これが証拠? ーー…なぜ」

 「それ、エッチな気分にならないと出ないやつなのにゃ」

 「そ、そうなのか!?」

 「そうにゃ。だからお前、ミーナのチンポの話聞いてて心の中ではめちゃめちゃ取り乱してた証拠にゃ」


 ミーナはアンネの顔に視線を上げてニヤリと笑う。


 「アンネが…取り乱してた…証拠」

 「そうにゃ。だから正直になるにゃ。ミーナは特別に誰にも言わないでやるにゃ」


 ミーナがアンネの肩をポンと叩く。


 「お前ー…いや、先生ー…」

 「ふっ…ミーナのことは先生ではなく、ミーナと呼ぶにゃ」

 「み…ミーナ!!」


 アンネはミーナに勢いよく抱きつく。


 「そうなんだ! アンネ、普段は姫としてキチッとやってるのだが、頭の中ではオチンコのことで頭いっぱいなときがあるんだ!」


 アンネがミーナの胸に顔を埋めながら叫ぶ。


 「わかる。わかるのにゃ。女は基本みんな心の中ではチンコ大好きなのにゃ」

 「うぅ…! こんなにも自分の気持ちを叫んだのは初めてだ。そう、アンネはオチンコが気になって仕方がない。もっと…もっとオチンコのことを教えてくれ!!」

 「ミーナに任せるのにゃ!」


 ミーナが頼もしい笑みをアンネに向ける。


 ーー…まぁそんなことはどうでもよくて、、。



 「ーー…ていうかアンネちゃん、魔物のとこ行くんでしょ。早く行こうよ」
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