《R18》 想い出だったはずなのに 【完結】

神野ひなた

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Side Story

想い出は切なくて。 3

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章夫はルックスがそこそこよく、優しいのではっきりいってモテる。
彼女とつきあいだして少ししてから、大間から突然連絡がはいった。

章夫がバイトの子から言い寄られて断ったらつけまわされているようだった。
会社にまで電話してきてウソの話をして婚約破棄されたと言っているとか言わないとかとの話まででてきていることと、その子がバイトに入っている間に問題を起こしていたようで相談したいと言われ、大間の会社に行ったところに章夫と一緒にその彼女まで社長室にいたのだ。
よくよく聞くと彼女は会社の近くの幼児教育科の短大の学生で、心理学の先生に相談をしたところ、弁護士さんに相談してみるのもアリなんじゃないかと言われて提案したというのだ。

見た目はアイドルのKちゃんによく似ていてすごくかわいい。
スタイルも抜群だ。
でも話し方や考え方はしっかりしていて育ちのよさ、頭の良さを感じる。
学校帰りにここのデータ入力にバイトにはいっているというからか、地味めの服装のせいか、少し大人びてもみえる。童顔の章夫の横にいてもまったく問題がない。でも、まだ未成年なんだよな・・・
失礼かなと思いながらもこっそり彼女を観察している僕がいた。

ふーん。
章夫もいい子をみつけたもんだな・・・
ちょっと章夫に嫉妬をした。

この何年か僕には彼女がいない。
次つきあうなら結婚を考えて付き合おうと思っているせいもあり、
なかなかこの人と思う人に出会えていなかったのだ。

でも、これをきっかけに僕は彼女を通じて伊藤彩乃という女性に出会ったのだ。
彩乃は彼女の学校の先生で心理学の講師をしていた。
つきまとっているという子もそこの学生で、いろいろ確認したり専門的なことを聞くようになり、あっという間に距離が近づいた。
その話はそんなにこじれることもなく、ご両親と話すと示談の方向でかたがついた。が、どうやら一度だけ本人と面談したことによって僕のことを気に入ったらしく、ターゲットが僕にうつったことで章夫のことはなんとも思わなくなったようだ。
これもよくあることらしく、彩乃のアドバイスもあり、きちんと通院して治療を受けてくれているらしい。
その後僕の所への連絡もなくなってきて落ち着いたようだ。

一息ついたところで彩乃を食事に誘ってみたらあっさりOKをもらって
会ってみると、オフの彼女は別人のようだった。そのギャップにさらに惹かれ、つきあってみないかと持ち掛けるとあっさりOKだった。

つきあってみると意外に車好きで休みの日は一人でドライブするとか、章夫の女性版といったところだ。
なるほど、僕が気にいるわけだと納得した。

つきあいだしてすぐの日曜日、友人の七瀬のイタリアンレストランを予約して行くことにしていたところ、あきおが実家のイチゴ農園をいちご狩りさせてくれと連絡が。イチゴ好きの彼女の誕生日祝いにさせてやりたいというので親に了解をもらい昼前ならとOKした。

やってきた彼女は前に会った時とは別人かと思うくらいキュートでまた艶っぽさが加わっていた。 
章夫にだいぶ大人にされたのだろう・・・
でも、イチゴを前にするとはしゃいでたくさん摘んでいた。

その間に章夫と話をしたらランチはまだどうするか決めていないというので彩乃もくるけど・・・と七瀬の店に一緒にどうかと提案した。
彩乃との話もしていたので彼女をビックリさせようと一緒にいくことにした。
そのあと買い物をして自宅に招くという。
なかなか二人で会えないと言っていたし、きっとヤりまくるつもりなのだろう。あんなに若いころ遊んでいた章夫がぞっこんになったことにビックリして少し前に聞いたら相性がピッタリすぎてと言っていた。
彼女は若いのだから無理させるな、妊娠させないよう気をつけろ、束縛するなとしっかりクギをさして置いた。

ランチは二人のプレートは誕生祝にしてもらい、楽しく済んだ。
夕飯のケータリングと一番小さいフルーツケーキを買いに行くというのでせっかくだから時間がもったいないしとその二つは僕らで買って夕方18時すぎに届ける約束をした。


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